昔は澄んでいたのでしょうか
海底が砂地でないと、キレイな澄みとおった感じの海は無理です。
海砂の違法採取は、今でも深刻な社会問題です。
昔は澄んでいましたが、工場の排水や生活排水の流入による汚染もあって、澄んだ海は少なくなりました。
http://www.shikoku-np.co.jp/feature/rensa/1/1/
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110909-OYS1T00683.htm
うちの近所では違法採取の結果、岩盤が露出するまで掘り尽くされて、漁獲量が激減しました。
漁業関係者には相当額の対策費が秘密裏に使われたと言われています。
http://www.chugoku-np.co.jp/saisyu/index.html
採取が禁止された今でも時々違法採取が行われているのではないかと思えることもあります。
根拠としては、海底の地形が、川からの砂の流入があるにもかかわらず、採取禁止後もほとんど変化していない事。
それと、時々大きな音のする海砂採取と同じ、音の大きな船が夜間通過することがある事。
何れにしても、違法に儲けている業者は多く、浜の真砂は減少しつつあります。
沿岸の埋め立てによる環境の変化もあって浅海は少なくなりつつあり、澄んだ海は希少価値となりつつあるのです。
澄んだ海ということは、海中に微粒子が無い状態といえます。
どす黒い海は、汚染物質が浮遊していて、ばい煙やすすの微粒子が散らばっている状態。赤潮などは微生物が異常に大量発生している状態。
よくある碧いけど底の見えない海は、中途半端に微粒子が散在している状態で、プランクトンもいれば、粘土の微粒子もあるし、ゴミもありという状態です。
粘土等の土砂の微粒子は、河が運んできます(黄河の写真を見たことがあるでしょうか)。そこで、河口付近はどうしても透明度が下がります。また、河の流れの速さも影響します。速い河(日本の川は急流です)は微粒子を海まで運んでしまいます。
海底に収まった粘土が巻き上げられても水がにごります。
珊瑚礁やサンゴの砕けた砂でできた砂浜などは、粘土の量が極めて少ないので、にごる可能性が低くなります。また、岩石のみで構成されている海岸も濁りがすくないことになります。
日本は沖縄や四国の一部を除くと、サンゴで覆われた海岸が少なく、河川が運搬する粘土の微粒子に覆われています。そのため、砂浜の海岸では透き通った海ではなく、せいぜい数mの透明度の海になってしまうわけです。
コメント(1件)
砂が白いので波打ち際から浅い所まで白く見える。
砂の色が白いからです。
それと、近海では浅瀬が減って藻場が少なくなり、海の自浄能力が失われつつあるので、やはり濁りますね。
排水の規制だけではキレイな海は取り戻せない。
海砂の違法採取跡では海底の地質が石だらけでなければ粘土質になってしまって、生態系が変化しています。