参考になるかわかりませんが、20年前に住んでいたときの記憶にあることをいくつか書きます。
・医薬分業。やたら薬屋さんが多い記憶があります。
・生まれたばかりの息子が無菌性髄膜炎にかかって、入院したことがあります。
土曜日の午前、近所の町医者にいくと、医者の顔色が変わり、すぐに大病院を紹介してくれました。パリ市内でしたが、小児病院(ネッケール)は実にすばらしい病院でした。
・出産のとき産院には二泊しかしない。
・一般的に歯医者さんの腕は悲しいくらいよくない(日本の歯医者さんがよすぎるのかもしれません)
フランスの医療制度
http://naoko.okuda.free.fr/medical.html
フランスの医療制度の特徴は日本と同じ、皆国民健康保険の原則のもとに、①患者の医師及び医療機関の選択の自由、②医師の収入は診療報酬の出来高払い、③病院勤務医師と自由開業医の二形態があり、いずれへのアクセスも自由であることなど、医療活動の制限が大変少ない。この自由な医療環境は、時として、患者のドクターショッピング、これに起因する重複処方を生み、それらを現実的にコントロールする事が難しい。
一言で言えば崩壊しそう・・・
国民皆保険による公的医療と私的医療の混合型である。
これは医療サービスの供給者側(医療実施者)の問題として、外来診療は主として民間セクターで,入院診療は公的セクターでほぼ分担をしているということ
http://www.inhcc.org/jp/research/report/20021019-ishizuka.html
こちらで、最新のフランスの医療について説明されています。
フランスの衛生事情は概して良好に保たれ、医療水準は世界のトップレベルです。救急車の利用、医療機関の受診手続き等では日本と異なる点が多いので、ご利用の際はそれらの特徴をよく知っておく必要があります。例えば、日本の救急専門外来は、大きな怪我や重い疾患が対象になりますが、当地では直ちに処置を必要とする場合は、重症度に関係なく昼間でも救急外来を受診できます。一方、通常の診察には事前の予約が必要で、医薬品は医師の処方箋を持って薬局で購入しなければなりません。また、クリニックや個人開業医は検査を外部機関へ委託していることが多く、この場合、レントゲンや血液検査も予約が必要となります。療養費の支払いは原則として自己負担となりますので、海外旅行傷害保険への加入が勧められます。日本の公的保険の適用を受けるには、予め自費で支払い、帰国後に領収書や診断書等を提出する必要があります。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/france.html
◆フランスの医療
こちらに、フランス医療の特徴がまとめられています。
フランスは、日本と同様に国民皆保険制度を持ち、医師の自由開業制、多くの保険者があり、同じ欧州の国で比較しても、ドイツなどより保険者が強くない。最近では少し変わったが、患者からのフリーアクセスの仕組みを持つといった日本にきわめて近い医療制度を持つ国である。また、患者の自己負担も、実質的には共済保険などに加入しているため限りなくゼロ負担に近いが、公的な保険制度としては日本と同じで3割の自己負担の国である。
根底に流れる思想は、日本よりも助け合いの気持ちが強いのではないか、と筆者は想像しているが、比較的中央集権であり、官僚制度がしっかりしている点もあり、日本が学びやすい制度といえる。
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