本屋では数え切れないくらい専門家がかいたという書籍が並んでいますが、実際どの著作が一読に値するのか・・わからなくてお聞きしました。
最近「Stive Jobs」は読みました。読んでいて凄く楽しかったです。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4022576855.html
生命進化8つの謎 / ジョン・メイナード・スミス, エオルシュ・サトマーリ著 ; 長野敬訳
The Origins of Life: From the Birth of Life to the Origin of Language
なんで? 生命進化の本? といぶかしく思われるかもしれませんが、この本の最後に、人類は、言語を獲得して進化しはじめ、文字を獲得して加速度をつけた。そして、現代のコンピュータ・ネットワークは、第三の革命であり、おそらく人類の進化にとって実に大きな意味をもつだろう。まだ誰も気づいていないが。
ということが書かれていました。(英語版で読んで、内容については記憶に頼っているので、正確な表現ではありませんが)
私がコンピュータ・ネットワークについての考えを大きく改めるきっかけとなりました。
利根川進先生の、先生のそのまた先生であった、免疫学者ニールス・イエルネの「免疫システムのネットワーク理論に向けて」という論文が所収されている本です。
ニューロンは有線ネットワークで、免疫細胞は、モバイル・アドホック・ネットワークであるという説明が、1974年に行なわれていたということに驚きを感じます。
http://www.neutrino.co.jp/publication/9789810226145
VII 免疫システムと神経システム
主として自動的な抑制作用によって支配されているものの, 外部の刺激に対して解放されている免疫システムは, 神経システムと驚くほどに似ている. これら2 つのシステムは, 我々の身体のすべての器官のうち, 非常に多くの種類の刺激に対して満足のいく反応をする能力という点で突出している.
どちらのシステムも二分法と二元論を示す.両方のシステムの細胞は,信号を受け取ることができるとともに送り出すことができる.どちらのシステムにおいても, 信号は興奮性か抑制性かのどちらかである.この2 つのシステムは,ともに他の多くの身体組織の中に侵入するが, それぞれはいわゆる「血液と脳のバリア」によって分けられているようにみえる.
神経システムはニューロンのネットワークであり,それは1 細胞の軸索と樹状突起が他の神経細胞群とシナプス結合を築いてできている. 人間の体内にはおよそ100 億個の神経細胞があるが,リンパ球はおよそ1兆個存在している. リンパ球はつまり, 神経細胞よりも100 倍, 数が多いのである.
リンパ球はネットワークを構成するために繊維による結びつきを必要としない. リンパ球は自由に動き回るので, 直接的な接触か, あるいは彼らが放出する抗体分子によって相互に作用する.ネットワークは,これらの要素が認識するのと同様に認識される能力の内部に存在しているのである. 神経システムにとってと同様に, 外部からの信号によるネットワークの変調は, 外部世界への適応を表わしている. 早い段階で受けた刻印は深い痕跡を残す.
どちらのシステムも経験に学び強化されることによって持続するとともに, 絶え間ないネットワークの組み換えの中に保存される記憶を作り上げるが, それは子孫には伝達されない. 免疫システムと神経システムの間にあるこれらの表現型における驚くべき相似性は, それらの表現と調節を支配する遺伝子セットが似ていることの結果であるかもしれない.(試訳)
Jerne,N.K. Toward a Network Theory of Immune System, Ann Immunol(Paris)1974;125C(1-2):373-89
著者は、早稲田大学政経学部を卒業してMBAを取得した俊才であることに加え、iモードで大成功をおさめ、いまはドワンゴ取締役の夏野剛氏。
「もう一度言う。技術は、ビジネスを生まない。ウェプは単なるツールであり、進化するのは技術だけである。」と言い切る。
ネット社会に対する毒のある内容です。ぜひご一読を。
このような本はどうですか?
情報社会は脱工業社会、脱資本主義社会なのか? 情報社会=情報ネットワーク社会の実態の最新局面を仔細にかつ多角的に検討して、その可能性と限界、社会経済的位置、実態と行方を明らかにする。
現代のネットワーク社会について語られています
本屋でちょっとめくってみたんですが、買わなかったんです。もしかして面白いのかもしれませんね、有難うございます。
リーディングス ネットワーク論―家族・コミュニティ・社会関係資本
ネットワーク現象としての社会。「小さな世界」「弱い紐帯」から社会関係資本論までの必読論文を1冊に収録。
ネットワークという概念を単なる比喩的概念ではなく分析道具として使用し、その分野における理論の転換と前進をもたらした7本の研究論文を収録。「小さな世界」「弱い紐帯」から社会関係資本論までの必読論文を集めた一冊。
発売日は少し古いですが、「ネットワーク」という世界、社会のことを深く述べています。
有難うございます!
3度目の書き込みですみません。
以前、ウェブ情報の信頼性についていくつかの本を参考にしましたが、割と批判的な本が多かったです。
・大谷卓史 アウト・オブ・コントロール,岩波書店2008
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/X/0220390.html
・森健 インターネットは「僕ら」を幸せにしたか? アスペクト,2005
・山本達也 アラブ諸国の情報統制,慶應義塾大学出版会2008
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4766415159.html
・星野芳郎 インターネットの虚像,技術と人間1997
技術評論家の星野芳郎による「コンピュータによる情報の加工にあっては,いい加減な,さらには嘘の情報をつくることはきわめて容易」であり,「数千万人の人々に対して,一挙に嘘の情報をばらまくことができる」と批判していますが、ネットから得られる情報の最大の問題は、それが本当であるのか、嘘が交じっているのかを、確かめる手段がないことにあるでしょう。
たとえば、図書館のOPACのように、向こう側に専門家である司書がいる場合は、その人の責任と能力によって、信頼できる情報を得ることができますが、OPAC情報だけだと、蔵書しているはずの本がなかったりすることもあります。
昨年来、エジプトやチュニジアやそしてもしかしたらリビアでも、ツイッターによる市民革命が起きたような報道がありますが、同時に、某超大国の工作員がたくさんそこに紛れ込んでいたという話もありました。何が本当かわかりませんが、煽動するのはとても簡単です。日本でも、ネットでしか名前の出てこない評論家というのがいて、煽る煽る煽る、ここまでよくも煽るものだという文章を書いていますが、実在するのかどうかもわかりません。なんのためにこんなことやっているのかと不思議ですが、たぶんネット初心者を騙すためではないかと思います。
http://onoderakouichi-truth.cocolog-nifty.com/blog/
http://onoderakouichi-truth.cocolog-nifty.com/about.html
本当に。原点に返り、今の状況を考察しなおすことが必要ですよね。
ハードウェアの発展がもたらした文化についても、何かご推薦があれば是非お聞かせください。
ジェフ・ハウの『クラウドソーシング』は斬新でした。同じ「クラウド」でもcrowd=多数の人という意味です。
人々のパワーを使うビジネスや社会の動かし力がネットのなかで生まれている。うまく組織化すれば集団知性が生まれ、社会に貢献することができます。
wikiやオープンソースなどが例として取り上げられています。確かに、ITをうまく使えば人々に希望と力を与えられるという好例でしょうね。
SNSやtwitterなどのソーシャルメディアの潜在力を一歩踏み込んで論じたところがこの本の持ち味だと思います。
クラウドソーシング―みんなのパワーが世界を動かす (ハヤカワ新書juice)
こちらは前向きですね、有難うございます。
逆に、社会学でなくIT技術発展そのものについて書いているものもあれば
ご推挙お願いいたします。
逆説的なご紹介。
会社帰りに立ち寄った本屋でパラパラっと見た中で、なんとなくタイトルを覚えているものです。
従来のメディア論や、企業コンサルの方たちが、「Facebook 使ったぜー」みたいなノリで書いたと思われる本です。
どれを読んでも、笑えますよ。
ただ、こういう類の本が、ある程度売れている、という事実は、今の時代を表しているのではないか、とも思ったり。
間違っても、全部なんて買わないように。お金の無駄です。
有難うございます^^! ブラウズ、ですね。
TCP/IPの勉強をし始めてまずは以下を読み始めました。
(入手して読んでいるのはアマゾンで見つかったのよりひとつ前の版ですが)
すると、「基本的に性善説・無償でなりたっているけどだれがどうして運営しているのか?どこでお金が発生するのだろう?」という疑問がおこりました。
勉強し始めた当時、以下の本は出版されていなかったのですがあのときこれがあったらもっと腑に落ちたなぁと思いました。
読み物の体裁ではありますが、付録が豊富で技術的にも楽しめる本です。
#補足
日本ではブログやSNS、掲示板も匿名(Anonymous)が主流ですが、匿名というより無名(名無しさん)という意識で名乗らない文化なのではという論評を読んだ記憶がありますがどの本かは思いだせないので、思いだしたら追記いたします。
技術面からもみれる著書の紹介、ありがとうございます。
IT社会における情報社会論はどうでしょうか。
IT社会における情報社会論―情報化社会の歴史的変化に基づいて
情報化の概念が日本に誕生してから40年以上が経過したことをふまえて、歴史的視点から情報化の事象を再検討する。
脱工業化からネットワーク化にいたる情報化の課程を、理論、技術、社会文化、産業、政策といった多角的局面から分析・検討し、複雑かつ重層的な構造と変動の関係を解明。それらの知見を踏まえた上で、論理的に今後の産業先導による情報化の視点を予測した。
なるほど、幅広く学べそうな内容ですね
ありがとうございます。
最近読んだ本で良かったものを紹介します。
昨今のネットやソーシャルメディアについて
ソーシャルネイティブの時代 ネットが生み出した新しい日本人 (アスキー新書)
ネットワークでも日本的、世代的な傾向というのが出てきているんですね。
面白いですね有り難うございます
といった観点で興味深かったです。
ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足
ソーシャルゲーム。まだ通信料従量制の頃、手を出してすごい金額の請求がきた経験からここ10年ほど手を出さないようにしていました。読んでみます。仮想社会の話もおもしろそうですね ありがとうございます
図書館として蔵書しているのは、東大の柏です。市民であれば平日の9-17時に閲覧できるはずです。
2011/11/14 17:13:24柏ですか 有難うございます。
2011/11/16 13:20:00