アメリカ大陸はかつて「新世界」と言われました。
ユーラシアほど多くの民族がせめぎ合うことが無く、比較的多くの資源が手つかずの状態でした。
また、農業による自然破壊も進行していなかった。
世界各地の砂漠化の進行は歴史的に人為的にされてきました。
森を伐採して資材を採取し農地を造成し、草原に家畜を放って荒野を増やしてきた。
中近東の砂漠が典型的な例です。
かつて多くのイスラム王国が栄えた地域ですが、砂漠化によって食料生産が激減し、国力を疲弊させて異民族の侵入を招きました。
イランやイラクの砂漠はかつては豊かな森林地帯だったのです。
新大陸はそういう面からは全く手つかずの状態でした。
ヨーロッパからの侵略がされた時点で、広大な大地に豊かな資源と良好な自然環境が待っていたのです。
特に石油資源を始めとする豊かな地下資源が工業化を成功させ、アメリカ合衆国を世界一の大国に押し上げる原動力となりました。
ヨーロッパ各国が自国内の資源の枯渇に苦しんでいたのとは反対に、手近に豊富な資源を確保できたのです。
しかし、近年の大規模農業は深刻な問題をもたらしつつあります。
確かにアメリカ大陸は豊かな大地ですが、地域によっては砂漠化の進行が問題となっています。
地球環境の悪化に伴い食料生産の効率が落ちています。
また、アバウトなアメリカ流は資源が豊富にあってこそですが、使いすぎて現在では資源輸入国になってしまっています。
アメリカの貿易赤字は産業の弱体化だけが原因ではなく、資源を限界以上に使っていることも原因なのです。
アメリカもまたメソポタミア文明と同じ道を歩みつつあるのです。
結局、大地から収奪できる量には限界があると言うことです。
しかし、このような事実は教科書には載っていません。
もちろん学習指導要領にもありませんし、授業でも教えないことです。
従って、雑学の類としてレポートの素材や試験の回答には書かないようにしてください。
昨今のアメリカの国際的地位の低下など、全体を理解するための知識としては必要なことなんですがね。
要するにアメリカ大陸は豊かな大地なので、現在は繁栄しているということです。
2011/11/27 19:57:02そして徐々に衰退しつつあると言うことでもあります。
ポイントもナイのに丁寧に答えてくださってありがとうございます。
2011/11/27 20:55:51急いでるのもあり早くもベストアンサーにさせていただきます。