確かに中高年生の軽い恋愛による妊娠や感染症を防ぐことはできますが、
一方で、成年後も「妊娠はいけないこと、怖いこと」という認識、また「性欲は満たせて、そして育児や子供を持つことは面倒で大変なことだから丁度よい方法だ」という認識を持ったままの人が増えることで、結婚、出産をしない人が増えて、少子化が進行していくきっかけとなった1つの原因ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
年代にもよりますが、本当のところでは「性行為は絶対やめなさい。ダメなこと」と言うのがいいのか、タバコに近いような「病気になったり、人と相手を不幸にする可能性がある行為の1つだけど、本当に子供が欲しいなら迷わずその人としなさい」がいいのか、どちらなのでしょうか?
>一方で、成年後も「妊娠はいけないこと、怖いこと」という認識、また・・・
インターネットが普及してから、私達が得られる情報量は正誤関係なく爆発的に増えました。考え方の多様性が増えると共に、これまで暗黙の了解で社会に守られてきた「モラル」や「常識」は淘汰されつつあります。原始的な欲求の一つである性欲については、単純に与えられた情報のみでコントロールできるものではありません。コンドーム等の避妊具の普及が無意味な人口増加を抑えてきた可能性がないわけではありませんが、同時に性感染症関連の死亡率を低減させてきた実績もあることを考えると、単純な結論は出せない、ということになります。
>「性欲は満たせて、そして育児や子供を持つことは面倒で大変なことだから丁度よい方法だ」という認識を持ったままの人が増えることで、結婚、出産をしない人が増えて・・・
「結婚」と「出産」が堅固に結びついていた時代はつい最近までであり、むしろ人間個人の幸福を追求できる時代になったために、結婚や出産に興味がなくなったというのが主な原因と考えます。その社会背景の形成に大きく貢献したのは、やはり情報の多様化であり、本来後ろめたいイメージであった性に関する情報がオープンになってきたことが大いに関係しているのではないでしょうか。
>「性行為は絶対やめなさい。ダメなこと」
>「病気になったり、人と相手を不幸にする可能性がある行為の1つだけど、本当に子供が欲しいなら迷わずその人としなさい」
どちらの説明も極端な思想と考えます。生殖行為自体は人間が生き物として繁栄していく上で必須であり、これを禁止するような説明自体ナンセンスです。また、”子供が欲しければセックスして良い”という説明も、悪用されれば無責任な実行者達のエゴによって更に可哀想な人間達を増やすだけです。
本来、こういったデリケートな内容の説明をうまく行ってきたのが宗教です。節度ある性行為の妥当性をうまく説明する必要があるので、所々で神秘性を利用して本人の倫理観に訴えかけていく必要があると考えます。単純に論理や感情一辺倒では納得出来ない部分があるからこそ、きちんとした説明が必要ですし、それを説明する側が相手の事を考えた思いやりを持っておく必要があるのではないでしょうか?
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