ヒトが言語を生みだしたのではなく、言語がヒトを生みだしたのだと、主張している人がいたらご紹介ください。コメント欄に紹介するレヴィ=ストロースのことばはそれに非常に近いと思うのですが、レヴィ=ストロース以外にもいませんでしょうか。つまり言語というメカニズムがまずあって、それを人類が少しずつ獲得していっているのが、人類の進化であるという考え方です。半村良のSF『妖星伝』なんかもこの考えにちょっと近いかもしれませんね。

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  • 登録:2012/07/31 11:20:09
  • 終了:2012/08/07 11:25:03

回答(3件)

id:TeX No.1

おやまあ回答回数827ベストアンサー獲得回数912012/07/31 14:56:38

ポイント34pt

http://kotobank.jp/word/始めに言葉ありき

有名な聖書の言葉で「はじめに言葉ありき」というのがあります。
新約聖書のヨハネ福音書です。

旧約の創世記では、神が言葉を発し、その命令で天地が創造されます。
天地創造の六日目、「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地に這うものすべてを支配させよう。」と神がいうと、人間が作られます。

id:ShinRai

たしかにこれもそうですね。

2012/07/31 15:01:11
id:kitiko No.2

kitiko回答回数463ベストアンサー獲得回数422012/07/31 14:57:09

ポイント33pt

有名どころですが、ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』ではないでしょうか。

「すなわち、年長者たちが或るものの名を呼び、その音声に従って、身体を或るものの方へ動かしたとき、私は、そのものを私に示そうと思う際には、彼らはその発する音声によってそのものを呼ぶということを見て、覚えた。彼らがそのものを私に示そうとすることは、いわば万民共通の自然の言語によって明らかであった。そしてこの言語は、顔つき、目つき、その他四肢の動き、音声の響きからできていて、もの求め、手に入れ、斥け避けようとする心の動きを示すものである。このように、いろいろな言葉がさまざまな文句のうちにしかるべきところで用いられているのをしばしば聞いて、私はそれらの言葉がどのようなものの符号であるかを推知するようになった。そして私の口はそれらのしるしに慣れてきて、私はもう自分が心に思うところそれらによって告げるようになった。」
私の思うに、人間の言語の本質について、この文章は一つのはっきりした像を示してくれる。すなわち、言語に含まれている語の一つ一つが何らかの対象を名指しており、文章はそのような名称の結合である、というのである。この言語像のうちに、次のような見解の根源があるといえよう。すなわち、どの語も一つの意味を持つ、この意味と語との間に対応の関係がある、意味とは語が代表する対象のことである、というものである。
語の種類別については、アウグスティヌスは語らない。言語の学習をこのように記述する人は、おそらく「机」「椅子」「パン」といった名詞や人々の名前のことをまず思い、二番目にやっと或る種の動作や性質の名について考え、残余の種類の語については、なるようになると考えているのではないであろうか。
次のような言語使用のこと考えてみよう。私が誰かを買い物にやる。彼に「赤いリンゴ五つ」という記号の書いてある紙片を渡す。彼がその紙片を商人のところに持って行くと、商人は「リンゴ」と記された箱を開け、次いで目録の中から「赤い」という語を探し出して、それに対応している色見本を見つける。それから彼は基数の系列―それを彼は諳んじていると仮定する―を「五」という語まで口に出し、それぞれの数を口に出すたびにサンプルの色をしたリンゴを一つずつ箱から取り出す。―このように、あるいはこれと似た仕方で、人は言語を繰るのである。―「しかしこの商人は、どこでどのようにして<赤い>という語を調べたらよいか、また<五つ>という語に対してどう反応したらよいか、をどうやって知るのだろうか。」―私はただ、いま述べた通りに彼が振る舞うと仮定している。説明はいずれどこかで終わるものである。―しかし「五つ」という語の意味は何なのか。―そういうことはここでは全く問題なっていない。どのように「五つ」という語が使われるか、ということだけが問題である。(『哲学探究』第一部一節)



http://www.ne.jp/asahi/village/good/wittgens.html

id:kanan5100 No.3

kanan5100回答回数1469ベストアンサー獲得回数2752012/07/31 23:16:48

ポイント33pt

人類学者のテレンス・ディーコンは、言語は人間の脳と共進化していったという説を唱えています。
ディーコンによれば、シンボル言語は、人類の脳に寄生して進化する寄生種であるというのですね。シンボル言語の原初形は、どの生物種にも寄生する機会があったが、非言語的な交信や非シンボル的な言語で交信することを進化させていた生物の脳には寄生できなかった、とのこと。そして、言語はヒトの脳に寄生して、脳と共進化していったというのです。
詳しくは、ディーコンの著書『ヒトはいかにして人となったか』(新曜社)を参照してください。

id:ShinRai

ありがとうございます。シンボル言語というものがあって、それが脳に寄生したという考えですね。意外とそんなものかもしれませんね

2012/08/01 06:44:16
  • id:ShinRai
     遺伝子コードの構造と操作についての研究の方が,いくつかの単語あるいは文の断片をボノボに教え込むために注がれる労力(これによって猿についての知識を得ることにはなっても,言語について知ることにはならない)以上に,分節言語の性質について多くのことを明らかにしてくれるし,また逆もしかりである.
     というのは,ヴィーコの螺旋に似せて,同一の機能が,遺伝子と分節言語という生命体の異なった段階に回帰的に現われるからである.その獲得あるいはその学習の段階を遡っても分節言語の起源を発見することはできないだろう.分節言語のモデルとなる,予めそれを構成している別の言語がある.そしてその起源(さらに同じ属性を有しながらある水準から別の水準へ再出現するという神秘)が,心理学者あるいは言語学者だけの守備範囲にとどまらない諸問題を提起する.

    C. レヴィ=ストロース 「アメーバの譬え話」出口顕訳(「みすず」,2005年7月号)

  • id:taknt
    ヒトという定義をするのに必要なのは 言葉だ。
    言葉がなければ ヒトと定義することはできない。
    そういった意味で 言葉がヒトを生み出したと言えるかもしれない。
  • id:taknt
    イルカにも言語はあるが イルカは ヒトにはならない。

    イルカは ヒトという定義をしていないから・・・?
  • id:ShinRai
    コメントありがとうございます。また、言葉足らずで申し訳ありません。

    イルカは音声でコミュニケーションしますが、それはここでは言語とは呼びません。

    ここでいう言語とは、「ランガージュ・アルティキュレ(分節言語)」であり、概念を、巧みなプロトコルスイッチ(=文法)で、一次元配列してメッセージ交換する、高度な情報メカニズムです。

    哺乳類で、文法をもっているのは、現生人類だけだというのが私の理解です。

  • id:ShinRai
    ちなみに、レヴィ=ストロースがいっているように、DNAからmRNAの転写、ncRNAによる転写後修飾、tRNAのアンチコドンによる翻訳、ポリペプチドの形成という遺伝子発現には、ncRNAという文法要素があります。

    また、インターネットのパケットには、プロトコルスイッチが使われているので、これも文法をもつものと考えます。


    文法をもつものが、デジタルであるといえます。デジタルは、文法をもつ、といってもいいですが。

  • id:australiagc
    ShinRaiさん、おひさです~。では、久々に揚げ足取りマス。
    「文法をもつものが、デジタルである」のであれば、「文法をもたない離散信号は、デジタルではない」のでしょうか?
    極端な話、ネットのパケットが何かの理由で破損して文法に沿わないただの1と0の羅列に変わってしまった場合、
    これはデジタル信号ではなくてアナログ信号なのでしょうか?
    また、上の定義が通るのであれば、WordにとってのPDF文書もアナログデータなのでしょうか?
  • id:ShinRai
    australiagcさん、

    ようこそ。

    ご指摘のとおりです。

    デジタルとは、離散、有限、一次元配列だけでなく、自動処理(オートマトン)、ネットワークまで含む概念として、ここでは用いています。


    ただ、インターネットにおいても、遺伝子発現においても、上の定義で通用しますので、デジタル=ネットワーク=オートマトンでよいと思っています。


    Wordにとって、PDFは自動読みとり・自動入力できない以上、アナログ(非デジタル)となります。


    パケットの破損の場合、誤り訂正符号によって復元できる範囲内で通信していれば、デジタルですが、復元できない場合は、「破損 ⇒ 再送要求」でしょうね。

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