開口一番 ~ 一瞬にして聴衆の耳目をあつめる話術 ~
つぎの書き出しは、日本文学三大名文の例(年代順)です。
…… 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
── 夏目 漱石《吾輩は猫である 190501‥-190608‥ ホトトギス》
…… 木曾路はすべて山の中である。── 島崎 藤村
《夜明け前 192904‥-193510‥中央公論 193201‥-193511‥ 新潮社》
…… 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
── 川端 康成《雪国 1935-1937-1948‥‥ 創元社》
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4603015.html (No.3)
トルストイは、つぎの警句にたどりつくまで、35回も書きなおした。
…… 幸福な家庭はみな一様に似通っているが、不幸な家庭はいずれも
とりどりに不幸である。オブローンスキイの家庭は、ひどくごたついた。
── 原 久一郎・訳《アンナ・カレーニナ 19691030 新潮社》P005
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3998788.html (No.1)
つぎの書き出しは、実存文学の二大名文の例(衝撃順)です。
…… ある朝、グレゴール=ザムザがなにか気がかりな夢から目を覚ま
すと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。
http://www.eonet.ne.jp/~negima/derivation.html
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4106601389
── カフカ/高橋 義孝・訳《変身 197010‥ 新潮世界文学 38》
…… 今日、ママンが死んだ。もしかすると昨日かもしれないが、私に
はわからない。── Camus, Albert《L'?tranger 1942‥‥ France》
カミユ/窪田 啓作・訳《異邦人 1960‥‥ 新潮世界文学全集 39》
きわめつけ、生存中は誰にも認められなかった巨編の警句。
…… 大きなもの、真正なものは、仕上げの笠石を後世にのこす。神よ、
私が何事も片づけてしまいませぬように。
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003230817
── メルヴィル/八木 敏雄・訳《白鯨(上)20040819 岩波文庫》
…… 巻頭、「語源部」と称して当時の辞典の鯨の項目が抜粋され、つ
いで「文献部」と称して八十項目におよぶ諸文献からの引用がなされる。
それは「聖書」からシェイクスピアを経て、ダーウィンに至る博識ぶり
で、十九世紀アメリカ版の「群書類従」といった景観を呈する。ここで
すでに作者の偏執が示されるのであって、この部分をとばさずに読む読
者だけが、幸福な境地を約束されるという仕組みとなっているのである。
── 紀田 順一郎《世界の書物 19890320 朝日文庫》P282-283
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5432178.html (No.1)
定番ではありますが、夏目漱石の『草枕』の書き出しが好きです。
山路を登りながら、こう考えた。
夏目漱石 草枕
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。
ステキです。ありがとうございます!
開口一番 ~ 一瞬にして聴衆の耳目をあつめる話術 ~
つぎの書き出しは、日本文学三大名文の例(年代順)です。
…… 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
── 夏目 漱石《吾輩は猫である 190501‥-190608‥ ホトトギス》
…… 木曾路はすべて山の中である。── 島崎 藤村
《夜明け前 192904‥-193510‥中央公論 193201‥-193511‥ 新潮社》
…… 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
── 川端 康成《雪国 1935-1937-1948‥‥ 創元社》
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4603015.html (No.3)
トルストイは、つぎの警句にたどりつくまで、35回も書きなおした。
…… 幸福な家庭はみな一様に似通っているが、不幸な家庭はいずれも
とりどりに不幸である。オブローンスキイの家庭は、ひどくごたついた。
── 原 久一郎・訳《アンナ・カレーニナ 19691030 新潮社》P005
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3998788.html (No.1)
つぎの書き出しは、実存文学の二大名文の例(衝撃順)です。
…… ある朝、グレゴール=ザムザがなにか気がかりな夢から目を覚ま
すと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。
http://www.eonet.ne.jp/~negima/derivation.html
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4106601389
── カフカ/高橋 義孝・訳《変身 197010‥ 新潮世界文学 38》
…… 今日、ママンが死んだ。もしかすると昨日かもしれないが、私に
はわからない。── Camus, Albert《L'?tranger 1942‥‥ France》
カミユ/窪田 啓作・訳《異邦人 1960‥‥ 新潮世界文学全集 39》
きわめつけ、生存中は誰にも認められなかった巨編の警句。
…… 大きなもの、真正なものは、仕上げの笠石を後世にのこす。神よ、
私が何事も片づけてしまいませぬように。
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003230817
── メルヴィル/八木 敏雄・訳《白鯨(上)20040819 岩波文庫》
…… 巻頭、「語源部」と称して当時の辞典の鯨の項目が抜粋され、つ
いで「文献部」と称して八十項目におよぶ諸文献からの引用がなされる。
それは「聖書」からシェイクスピアを経て、ダーウィンに至る博識ぶり
で、十九世紀アメリカ版の「群書類従」といった景観を呈する。ここで
すでに作者の偏執が示されるのであって、この部分をとばさずに読む読
者だけが、幸福な境地を約束されるという仕組みとなっているのである。
── 紀田 順一郎《世界の書物 19890320 朝日文庫》P282-283
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5432178.html (No.1)
https://tx696ditjpdl.blog.fc2.com/blog-entry-2494.html(19581010)
山脈・第十六号 ~ Gone from the Window. ~
https://tx696ditjpdl.blog.fc2.com/blog-entry-3313.html(19541122)
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19920704
七月四日の米日列伝
https://jp.quora.com/%E8%87%AA%E8%BA%AB%E3%81%AE%E5%B0%82%E9%96%...
マンネリズムへの警鐘 ~ A warning to mannerisms ~
https://kanji.reader.bz/jukugo_2moji/%E7%89%8C
配牌・手牌・捨牌・聴牌
腹上死であった、と記載されている。(酒見賢一『後宮小説』)
これは気になります。ありがとうございます!
古川日出男の『13』ですね。
1968年に東京の北多摩に生まれた橋本響一は、26歳の時に神を映像に収めることに成功した。 ですね、素晴らしい。
https://tx696ditjpdl.blog.fc2.com/blog-entry-2494.html(19581010)
山脈・第十六号 ~ Gone from the Window. ~
https://tx696ditjpdl.blog.fc2.com/blog-entry-3313.html(19541122)
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19920704
七月四日の米日列伝
https://jp.quora.com/%E8%87%AA%E8%BA%AB%E3%81%AE%E5%B0%82%E9%96%...
マンネリズムへの警鐘 ~ A warning to mannerisms ~
https://kanji.reader.bz/jukugo_2moji/%E7%89%8C
配牌・手牌・捨牌・聴牌