明日、自分で日本企業の上海店の店番をしてみれば分かりますが、あの紙のおかげでまだガラスを割られていませんよ。魂を売った、とか安全な場所の見物人でなければ言えぬことです。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120915/chn12091521030006-n1.htm
張り紙に関するユニクロの見解は出ていないようですが、niftyニュースが次の記事を扱っていますのでご紹介します。ガラスが割られるなどの被害を受けないための策だとする見方ですね。
尖閣諸島は対国家間の問題であるはずが、日本資本の中国現地商業施設では、鉄パイプでガラスが割られたり、店内に侵入されるなどの被害がすでに報告されており、安全確保の目的のために行ったのではないか、と見られる。店舗側からすれば、被害を受けないための効果的な策だと考えたのか。
http://news.nifty.com/cs/economy/economyalldetail/yucasee-20120915-12021/1.htm
現地従業員の独断だったようです。
◇上海ユニクロで張り紙「尖閣は中国の領土」 反日デモで従業員が独自判断?2012.9.18 13:36
中国の反日デモに関連し、ファーストリテイリング傘下のカジュアル衣料チェーン「ユニクロ」は18日、中国・上海郊外のユニクロ店舗のショーウインドーに「尖閣諸島は中国固有の領土であることを支持する」と中国語で書かれた紙が一時張り出され、インターネット上に掲載されたと発表した。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120918/bsd1209181337003-n1.htm
ユニクロが調べたところ、この店舗の現地従業員が15日午後、独自の判断で張り紙を掲示。約40分後に撤去したという。
ファーストリテイリングとユニクロは「一私企業が政治的外交的問題に関していかなる立場も取るべきではないと考えており、このような行為があったことは大変遺憾。二度とこのようなことが起こらないよう徹底していく」とコメントした。
後に「会社の指示によるものではなく、現地従業員の独自判断(による行動)」とコメントで発表しています。
http://www.terrafor.net/news_mbh0lxOm0E.html
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4791.html
ユニクロが先の発表を訂正しました。
「現地警察の要請を受けて中国人店長の判断で行ったもの」というのが真相のようです。
現地が混乱していために、情報が錯綜したようです。
貼り紙は現地警察の要請=「釣魚島は中国領」-ユニクロ
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2012092000990
カジュアル衣料のユニクロは20日、中国・上海の店舗に「釣魚島(日本名・尖閣諸島)が中国固有の領土であることを支持する」との中国語の貼り紙が掲示されたことについて、「現地警察の要請を受けて中国人店長の判断で行ったもの」とし、先の「現地従業員の独断だった」との発表を訂正した。 ユニクロによると、地元警察から大規模な反日デモに備えた安全対策として貼り紙の要請を受けたという。当初は政治・外交に関与しないとの社の方針に従い無視していたが、15日昼にデモ参加者が約1000人に膨れ上がったため、デモ隊が通過するまでの間、店舗のショーウインドーに貼り出したという。
発表内容の訂正については「現場の混乱から調査に時間がかかり、情報が錯綜(さくそう)した」(広報担当者)と説明している。(2012/09/20-22:23)
ユニクロによる公式の発表が21日付けで出ています。
上海のユニクロ店舗における、尖閣問題に関する掲示物の件につきまして
http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2012/09/092112_press_release.html
上海のユニクロ店舗のショーウィンドーに、「支持釣魚島是中国固有領土」(尖閣諸島は中国固有の領土であることを支持する)と書かれた紙を張り出した写真がインターネット上に掲載されている件につきまして、経緯に関するお問い合わせを多数頂戴しておりますので、改めて詳細についてご説明申し上げます。
9月14日夜、上海市郊外の松江区内にある、「開元地中海広場」というショッピングモールに店を構える、ユニクロを含む日系店舗に対して、地元警察より、「15日から大規模なデモが予定されており、襲撃のおそれがある。安全確保のため、"支持釣魚島是中国固有領土"と書いた張り紙を掲示するように。」との指導がありました。
ユニクロには、「政治的外交的問題に関していかなる立場も取らない。」という方針があるため、「ユニクロ上海開元地中海広場店」の店長は、指導に従わず、14日夜から15日朝にかけて、そのような張り紙をしませんでした。
当該ユニクロ店舗では、15日は当初、閉店の予定はありませんでしたが、当日朝から、地元警官の数が増えるなど、情勢変化が顕著となってきたため、店長の自主的判断により急遽、臨時閉店を決めました。
15日午前から正午にかけて、急速にデモ隊の数が増えはじめ(約1,000人規模)、地元警察から、安全確保の観点から、上記内容の張り紙をするよう重ねての非常に強い要請があったため、店長は、同日正午頃、独自の判断に基づいて、「支持釣魚島是中国固有領土」との張り紙を行い、デモ隊が過ぎ去った昼過ぎにそれを撤去いたしました。(張り紙が行われていた時間は、約40分間。)
本件は会社の指示によるものではなく、また、他の店舗におきまして、このような事は一切起きておりません。
ご参考
2012/09/16 20:44:25