僕のいとこがパン屋ですので、バイトですが月一で行きます。
10分の1になってしまうと消費者は、得ですが、やはり小麦の値段に比例して価格が下がると売り手は大変ですね。
対策としては値段をそのままにするですかね。
パン業界が基準値を定めるのもいいでしょう。
その辺りの業界のものではありませんが、手に入る資料から、ざっと計算してみました。
知恵袋の回答ですが、費用の内訳は、だいたいこんなものだと思います。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1075151490
・小麦粉1㌔(180円)→200㌘使用(36円)
・卵10個入り(120円)→1個使用(12円)
・砂糖1㌔(170円)→20㌘使用(3円)
・バター500グラム(800円)→40㌘使用(64円)
・塩、ドライイースト→1回の使用が少ないので5円程度?
合計で120円位です。
小麦の原価に占める割合は、36÷120=30% というところ。
山崎製パン(株)の有価証券報告書の製造原価明細書です。
http://www.uforeader.com/v1/se/E00375_S0005EBE_17_38.html
区分 構成比 材料費 62.0 労務費 23.1 経費 14.9
原価のうち、小麦が占める割合は、62%×30%=18.6% 。
小麦の価格が 10分の1 になるということは、原価の 16.7% を削減できる、ということになりそうです。
再び、損益計算書に戻ります。
http://www.uforeader.com/v1/se/E00375_S0005EBE_16_37.html
売上原価合計: 423,686、売上高合計: 615,313 なので、原価を 16.7% 下げられるとすると、原価は 70,755 下がります。
これは、売上高の 11.5% にあたります。
利益を据え置きにしたとすると、一割くらい値下げできる余地がありそうです。
ただ、ここしばらくは小麦が高くなってます。
http://ecodb.net/pcp/imf_usd_pwheamt.html
単純に原価の増減をそのまま売値に反映させることはできないでしょう(小麦が高くなったからと言って、そのまま売値に載せられない)。
いいところ、5%引きくらいまでが限界、というところではないでしょうか。
値上げ基調よりも、値下げ基調になるほうが、どの業界も厳しいです。
利益を確保し、できれば値下げはしたくないですが、周りが値下げしていけば、値下げせざるを得ません。
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