サイモン・シンの著作を読んで数学と物理学に興味を持ちました。
あまり専門知識が必要なものだときびしそうなので、一般向けでたのしく読めるものをお願いします。
私が読んだ範囲でおもしろいと思ったのは
サイモン・シン『フェルマーの最終定理』
サイモン・シン『宇宙創成』
サイモン・シン『暗号解読』
アルフレッド・W・クロスビー『数量化革命』
ダンカン・ワッツ『偶然の科学』
都筑卓司『四次元の世界―超空間から相対性理論へ』
都筑卓司『マックスウェルの悪魔―確率から物理学へ』
などです。
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
現代物理学が描く突飛な宇宙をめぐる11章
スティーヴン・ウェッブ
面白いけど、眠らずに読むのは至難だと思う。でも面白い。
寝る30分前に布団に入りながら読むといいかもw
サイモン・シンならもう一冊
科学を知るには、
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)
読みやすい生物学の最先端
最新研究のレビューなら
進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)
生物学への波紋の大きさなら
古典的名著
その日本版
・物理学
量子論とか相対論の解説がされている本を読んでいれば、こちらがおすすめ。
「エレガントな宇宙 ― 超ひも理論がすべてを解明する」 ブライアン グリーン
「超ひも理論とはなにか ― 究極の理論が描く物質・重力・宇宙」 竹内薫
物理学をちゃんとやってみたくなったら、最初に手に取るべき本は「ファインマン物理学」がおすすめです。第一巻から頑張って読んでいきましょう。
ポピュラーではないものの個人的に面白かったものは、
「パラレルワールド」ミチオ・カク
「宇宙のランドスケープ」レオナルド・サスキンド
「ペンローズのねじれた四次元―時空をつくるツイスターの不思議」竹内薫
です。後者二つに関しては超ひも理論が解説されている本を一回読んでから読むとつながりがわかってとても面白いです。
・数学
「虚数の情緒」吉田武
この本は虚数に対する著者の熱い思いが伝わってくるとてもおすすめの本です。内容も中学1年生レベルから書かれています。文系にも理系にも飽きさせない工夫がなされていてとても面白い本です。
薄くて軽く読めるのだけれども、中身は深くて楽しめるものをご紹介したいとおもいます。
ワームホールでタイムマシンを作ってしまおうという本。思考実験みたいなものです。タイムトラベルのパラドックスまで真面目に検討していて面白いです。
働きアリ(これをヒトに置き換える場合もありますね)のうち本当に働いているのは2割だけという「2:8の法則」はよく耳にしますが、「何故そうなっているのか?」を解説してくれる本です。生物学方面にご興味があるかどうか分かりませんが、血縁選択説とかビックリするほど数学的な考え方です。
古典的なものをあげます。ここに挙げたのはどの本も,超一流の物理学者・生物学者によるものです。時代の淘汰を受けた本ですから,私がここで足りない舌での説明を鵜呑みにするよりも実際に本を開いてみたほうが間違いがないでしょう。
名著と呼ばれる類の本だと思います。ファインマンはくりこみ理論で朝永振一郎,シュウィンガーとともにノーベル賞を受賞した物理学者です。学生時代は数学科であったこともあり,非常に数学に強かったと聞きます。物理学者であると同時にファインマンは,エッセイストとしての顔も持っていました。非常にユーモアにあふれていて,エッセイいがいちいち面白いのだから敵いません。物理の話も混じっています。アインシュタインの前で初めてセミナーを行ったときの若き日の回想なども。基本的に登場するのは物理学界の大スター達です。
こちらの本はタイトルから生物系かと思えるのですが,著者のシュレディンガーは量子力学の基本方程式に名前を残している物理学者です。(ちなみにシュレディンガーは女性癖が非常に悪かったそうです)そのシュレディンガーが,生命体に対して物理の見方を持ち込んだ内容で,非常に鋭い考察がなされています。この本の冒頭で「原子はどうしてこれほど小さいのだろうか」という疑問が読者に投げかけられます。この問いに対し,本の中では一つの解答が与えられています。私には十分納得のいく答えでしたよ。これがどう生物学と関係していくのか,興味をひかれたら是非読んでみてください。
DNA分子がとる二重らせん構造が,どのように発見されたのか。そこには天才のひらめきでは片づけられない,非常に激しい競争の中での科学者同士のドロドロした駆け引きがあったのでした。クリックとワトソンは記念碑的なわずか1ページの論文でノーベル賞を与えられることとなりましたが,その背景にはロザリンドという非常に職人気質の,誠実なX線技師の女性がいました。ロザリンドの尽力なくしてこの発見はなかったでしょう。しかしこのロザリンドの研究成果がどうしてワトソン・クリックの両氏の手に渡ったのか。そのあたりの話は非常に微妙な話であって,そういう意味でこの本は一種の告発本というか,外から見ると美しい学問の世界の暗部をさらけ出した本と言えるものだと思います。完全に余談ですが,その後クリックは非常にビジネス寄りの話で本を書いています。(ブルーバックスにもなってます)このあたりはアメリカ人っぽいなと思いますね。
まだたくさんありますが,ひとまずこれで。
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