・その間、給与は下がり続けた。
これは、本当でしょうか。
本当であれば、この理由を教えてください。
・2000年から2008年まで、輸出は増え続けた。
財務省の貿易統計では 2001~2007 の間で輸出が増えています。2000→2001、2007→2008 は減っていますね。
財務省貿易統計 Trade Statistics of Japan
・その間、給与は下がり続けた。
国税庁の民間給与実態統計調査を見た感じでは、もっと長い期間で下がり続けています
民間給与実態統計調査結果|長期時系列データ|国税庁
上記ページの総括表で、「給与所得者用調査票の調査結果」にある「一年勤続者」の「平均給与」は平成 8 年度分から平成 18 年度分までの間、一貫して下がっています。
これは、本当でしょうか。
若干、期間にずれがありますが、おおむね正しいでしょう。
本当であれば、この理由を教えてください。
残念ながら、私は経済の専門家ではないので、理由までは分かりません。ただ、輸出の総額だけが、給与を決めるパラメータではない、という事は言えるでしょう。
輸出の総額は 2001~2007 で、34,952,193,301 千円、増えていますが、輸出-輸入の金額は、2001 年はその前後に比べて小さく、65,63,711,309 千円ですが、2002 年は 9,881,449,790 千円と、1.5 倍になり、2007 年は 10,795,517,185 千円 で、2002 年と比べると、さほど大きくなっていません。2002 ~ 2007 年で考えれば、
となります。総額の割には、黒字は増えていない、といった事は言えるでしょう。
といった具合に、輸出額を、直接、給与所得に結びつけて考えることは、あまり、適切ではないように思います。国際取引だけをとっても、貿易収支だけじゃなく、貿易外収支もあります。「給与所得」ではない収入を得ている人(自営業者や、会社経営者など)もいます。
肝心の結論が無い話で、すみません。
理由を探すのが面倒なので、政府統計の数字だけ出します。
(貿易収支と賃金だけで相関関係を求めるには無理があると思うので)
上記の統計データは以下のサイトから収集しました。
http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/nenbet.htm
財務省貿易統計 年別輸出入総額(確定値)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001014755&cycode=0
賃金構造基本統計調査 (総務省統計局)
表番号3 所定内給与額の推移<昭和51年~平成23年>
http://www.stat.go.jp/data/roudou/longtime/03roudou.htm#hyo_1
労働力調査 長期時系列データ(総務省統計局)http://www.stat.go.jp/data/roudou/longtime/zuhyou/lt02.xls
表2【年平均結果―全国】
就業状態別15歳以上人口(エクセル:61KB) (労働力人口,労働力人口比率,就業者数,就業率,完全失業者数,完全失業率,非労働力人口など) (1953年~)
本当でしょう。
統計データはすでにお二方が出してくれていますし、
モノによっては統計のマジックもあるので
うかつには信用できませんが。
たとえば、バイトや非正規の時給が上がった、というものです。
これは事実でしょう。
ただ、非正規の年収は一部のスペシャリストを除けば
だいたい年収200万程度になります。
景気がいいといわれながら正社員の給与のいい雇用は増えず
給与を抑えるために非正規の雇用が増えたのが現状です。
>本当であれば、この理由を教えてください。
本当。
輸出が増え続けようと、それと企業の利益は別です。
2000年以降、企業は人件費削減をすることで、収益を増やす政策になったわけです。
能力主義から成果主義へとか言われていたときがそうです。
一部の人は給料が上がったわけですが、多くの人は給料が下がってしまって
トータルの人件費は下がるという仕組みですね。
だから平均の給料は、下がるわけです。
利益が出ようと出まいと、以前よりも人件費を下げる政策を採用してるわけですから
給料が下がるわけです。
>本当でしょうか?
おおむね本当。
ただし、国や輸出する物によっては減少している場合もある。
https://docs.google.com/viewer?a=v&q=cache:fvA_Dnjx36YJ:www.econ.osaka-cu.ac.jp/~Kumakura/teaching/IE/IE_2.pdf+2000%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%80%80%E8%BC%B8%E5%87%BA%E5%A2%97%E5%8A%A0%E3%81%AE%E8%A6%81%E5%9B%A0%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9C%AC&hl=ja&pid=bl&srcid=ADGEESjxXG4HnhRktkMKEM1mtq5G21ZEAaIRY9cUBWjnEIJbjK31l_ATTOjTpltCbvInACwHq1FsVefpCTqH2WoQxxWlUWH54qVd0H4z2-o8ItIovkCfIcEM9oRS91h1g0oI_wIyodTl&sig=AHIEtbTO84RkHEh96gbUo-emkisIKTfVzA
>本当であれば、この理由を教えてください。
輸出増加の要因
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:Z4ZEghqQvVcJ:www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/12/dl/01-3.pdf+2000%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%80%80%E8%BC%B8%E5%87%BA%E5%A2%97%E5%8A%A0%E3%81%AE%E8%A6%81%E5%9B%A0%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9C%AC&hl=ja
http://bit.ly/XtNHYZ(pdfの1ページ目「輸出の増加」と検索)
2000年代の為替レートがリーマンショック前まで円安基調で推移していたこともあって、輸出の増加が輸入の増加を上回る形で貿易黒字が続き~
給与減少の要因(pdfの4ページ目)
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/12j031.pdf
2000 年代において賃金が抑制された。(省略)賃金低下の要因を、1990 年代以降進展した労働時間の短縮、パートタイム労働者の増加、若年労働者比率の減少と中高年労働者比率の増加、女性労働者比率の増加等の要因に寄与分解する
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/12j031.pdfの中を見ると
給与が下がったことについて、
グローバル化に巻き込まれている、「製造業よりも」、
非正規スタッフやアルバイト、パートが増えたり、労働時間の抑制という形での、
「サービス業の影響が大きい」、というのは、意外でした。
いえ、大変参考になりました。
2013/02/23 09:25:54