吉川英治著 新潮社文庫 『三国志』第一巻 76ページに記述されている『曠野を野彦して渡るような大喝が』の『野彦』とはどのような意味を表しているのでしょうか? 会社の同僚の米国人に聞かれ回答に困っています。どなたかお教え下さい。

なお、この質問を先週させていただきましたが、内容に記載ミスがあったため、再掲載させていただきます。

回答の条件
  • 1人5回まで
  • 13歳以上
  • 登録:2013/05/27 21:34:39
  • 終了:2013/05/28 22:03:22

ベストアンサー

id:Yoshiya No.2

Yoshiya回答回数1047ベストアンサー獲得回数2802013/05/27 22:19:15

吉川英治は「野彦」(のびこ)という言葉を三国志以外の小説でも使用しています。

宮本武蔵・水の巻(第2巻)吉川英治著(青空文庫)

宝蔵院初代の槍法をうけて、隠れもない達人といわれる二代胤舜(いんしゅん)は、
「よしッ、やれっ」
 その時、すさまじい声をもって、さっきから静観の槍先を横たえたまま、撓ため切っていた十数名の門下の坊主たちへ、号令したのである。
 ぴゅうーっと、白い光はその途端に、蜂を放ったように八方へ走った。坊主あたまというものには、一種特別な剛毅と野蛮性がある。
 くだ槍、片鎌、ささほ、十文字、おのおのがつかい馴れた一槍を横たえて、そのカンカチ頭とともに、血に飢えて躍ったのだ。
 ――ありゃあっ。
 ――えおうっ。
 野彦(のびこ)を揚げて、もうその槍先の幾つかは血を塗っている。きょうこそまたとない、実地の稽古日のように。
 ――武蔵は、咄嗟とっさに、
(新手!)
 と感じて飛び退しさっていた。
(見事に死のう!)
 もう疲れて霞んでいる脳裏でふとそう考え、血糊ちのりでねばる刀の柄つかを両手でぎゅっと持ったまま、汗と血でふさがれた眼膜がんまくをじっと瞠みはっていたが、彼に向って来る槍は一つもなかった。
「……や?」
 どう考えてもあり得ない光景が展開されていた。茫然と、彼は、その不可思議な事実を見まわしてしまった。


奈良の宝蔵院で宝蔵院流槍術の高弟阿含(あごん)を倒した宮本武蔵は、追いかけてきた宝蔵院の僧兵と決闘をするシーンです。

ここでの「野彦」と云うのは、文章から察するに、「大地に轟く様な大声」という解釈ができると思います。

id:kaihime_san

ご丁寧なご返信をいただきありがとうございました。

2013/05/28 22:03:07

その他の回答(1件)

id:NAPORIN No.1

なぽりん回答回数4648ベストアンサー獲得回数8512013/05/27 21:44:05

山彦(ヤマビコ、英語でエコー)の野原バージョンではないでしょうか。残響がわんわん聞こえるような大声を、広野で出したのだから、ヤマビコではなくノビコと呼んだわけですね。あまり一般的な用語ではなく、ゲームエフェクト的な創作だとおもいます。

id:kaihime_san

早速ご返事いただきありがとうございました。

2013/05/28 22:02:13
id:Yoshiya No.2

Yoshiya回答回数1047ベストアンサー獲得回数2802013/05/27 22:19:15ここでベストアンサー

吉川英治は「野彦」(のびこ)という言葉を三国志以外の小説でも使用しています。

宮本武蔵・水の巻(第2巻)吉川英治著(青空文庫)

宝蔵院初代の槍法をうけて、隠れもない達人といわれる二代胤舜(いんしゅん)は、
「よしッ、やれっ」
 その時、すさまじい声をもって、さっきから静観の槍先を横たえたまま、撓ため切っていた十数名の門下の坊主たちへ、号令したのである。
 ぴゅうーっと、白い光はその途端に、蜂を放ったように八方へ走った。坊主あたまというものには、一種特別な剛毅と野蛮性がある。
 くだ槍、片鎌、ささほ、十文字、おのおのがつかい馴れた一槍を横たえて、そのカンカチ頭とともに、血に飢えて躍ったのだ。
 ――ありゃあっ。
 ――えおうっ。
 野彦(のびこ)を揚げて、もうその槍先の幾つかは血を塗っている。きょうこそまたとない、実地の稽古日のように。
 ――武蔵は、咄嗟とっさに、
(新手!)
 と感じて飛び退しさっていた。
(見事に死のう!)
 もう疲れて霞んでいる脳裏でふとそう考え、血糊ちのりでねばる刀の柄つかを両手でぎゅっと持ったまま、汗と血でふさがれた眼膜がんまくをじっと瞠みはっていたが、彼に向って来る槍は一つもなかった。
「……や?」
 どう考えてもあり得ない光景が展開されていた。茫然と、彼は、その不可思議な事実を見まわしてしまった。


奈良の宝蔵院で宝蔵院流槍術の高弟阿含(あごん)を倒した宮本武蔵は、追いかけてきた宝蔵院の僧兵と決闘をするシーンです。

ここでの「野彦」と云うのは、文章から察するに、「大地に轟く様な大声」という解釈ができると思います。

id:kaihime_san

ご丁寧なご返信をいただきありがとうございました。

2013/05/28 22:03:07
id:kaihime_san

早速、教えていただきありがとうございました。同僚の米国人に説明しましたところ納得するとともに、親切な方がいらっしゃることに驚いていました。御礼申しあげます。

コメントはまだありません

この質問への反応(ブックマークコメント)

「あの人に答えてほしい」「この質問はあの人が答えられそう」というときに、回答リクエストを送ってみてましょう。

これ以上回答リクエストを送信することはできません。制限について

絞り込み :
はてなココの「ともだち」を表示します。
回答リクエストを送信したユーザーはいません