匿名質問者

「吾輩は猫である」を読んだ疑問⇒高等逸民とは、実際どれだけいたのでしょう。そして、どの地方に(都会、あるいは各地方の農村なども)。何で食べていたのですか(親が地主?)。


「吾輩は猫である」は、高等逸民(インテリ)の話だそうで(漱石が使った言葉?)。
ですが、特に気になるのは、「徴兵の義務もまぬがれていた(お金で)」のでしょうか。
ならば、確かに、気楽です。

回答の条件
  • 1人5回まで
  • 登録:
  • 終了:2013/07/11 01:45:03

ベストアンサー

匿名回答2号 No.2

 
 逸民≠遊民 ~ 日本近代文学のキーマン ~
 
 江戸時代の若旦那が数寄者となり、明治時代の豪商・地主の次三男が
金利生活者と呼ばれ、高学歴で定職に就かず、教養ゆたかな知識人が、
総称して“高等遊民”と呼ばれた。
 
 ぶらぶらと遊んで暮らしていても、それなりの芸術的名声が必要で、
現代のセレブ(celebrity 1 著名人。名士。セレブ。2 名声。高名)
よりもハードルが高い。谷崎 潤一郎、佐藤 春夫を頂点とする。
 
 徴兵免除は、学徒出陣(19431021)で帳消しになった。
── 学徒25,000人(略)出陣学生のうち、3,000人以上が戦死した。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19431021 学徒出陣
 
…… いつ‐みん【逸民/佚民】1 俗世間をのがれて、隠れ住んでい
る人。2 官に仕えず、気楽な生活を楽しむ人。── 大辞泉
 
…… ゆう‐みん[イウ:]【遊民・游民】〔名〕定まった職業を持た
ず、仕事もしないで遊んでいる人。のらくら者。また、世俗を離れて人
生の楽しみを追う人をさしてもいう。── 日本国語大辞典
 
…… こうとう‐ゆうみん[カウトウイウミン]【高等遊民】
〔名〕高等教育を受けていながら、職業につかずに暮らしている人。
── 日本国語大辞典
 
…… 敬太郎は初対面の客を客と感じていないらしいこの松本の様子に、
なるほど高等遊民の本色(ほんしょく)があるらしくも思った。
── 夏目 漱石《彼岸過迄(九)19120101-0429 朝日新聞》連載初出
 |
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/765_14961.html
── 夏目 漱石《彼岸過迄 19391129-19900416 岩波文庫》P156
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/400310109X
 
── 内田 魯庵《文明国には必ず智識ある高等遊民あり》
http://www.aozora.gr.jp/cards/000165/files/2393_16.html
── 内田 魯庵《全集第六巻 19841120 ゆまに書房》P167
 

匿名質問者

高等逸民ではなく、高等遊民でしたか。大変失礼いたしました。

金利生活者と呼ばれたのですね。金融資産があったのか、株の配当だったのか(厳密には配当生活者と呼ぶべきかと思ったりします)、と思います。
大地主の長男は、地代を得ている、また、農作物の転売利益(農民から買って、商人に売って、サヤを抜く)だと思いますが、基本的に土地は長男が全部もらいそうですし。
どんな金融資産があったのかなぁ、と思います。
銀行預金かなぁと思います。

国立第14銀行は倒産したとき、お金持ちは相当大変になったと聞いたことがあるので、
やはり、お金持ちは、銀行預金をしていて(結構、高金利。いまと違う)、
一般の人は、銀行定期預金とは関係ない生活をしていた(だから郵便局が重要だった)のかなぁ、
と想像をたくましくしています。

2013/07/05 14:32:06

その他の回答1件)

匿名回答1号 No.1

発表は1905年、明治38年、日露戦争の頃ですが、当時の徴兵制は必ずしも全員というような事はなく、むしを様々な理由から数%に過ぎなかったようです。つまり、徴兵に引っ掛かる人の方が圧倒的に少なかったようで。
また、当時は今のような義務教育はなく、小学校レベルがやっとでしょう。そして、今で言う大学まで行く、行けるのは完全な特権階級、金持ちだけであり、また、それだけ学問をやる時点で特別なインテリと言って間違いは無いのだろうと思います。
大学進学率なんて1%を大きく割っていたと思います。
今の感覚では東大に入るぐらいか、それ以上かと。

匿名質問者

ありがとうございました。そのような特権階級(お金持ち)であれば、
会社や役所に勤務したり、商店や町工場に勤める必要も、田畑に出る必要もないですね。
「三四郎」に出てくる美禰子も、女学校だと思いますが、そのような特権階級の出身で、「それから」「門」に出てくる夫婦も、共に、特権階級出身ですね。
トルストイなどに出てくる大地主達を描いた小説に近いものがありますね(ある意味では)。つまり、自己を投影するのは、お門違いというような。

2013/07/04 12:28:51
匿名回答2号 No.2

ここでベストアンサー

 
 逸民≠遊民 ~ 日本近代文学のキーマン ~
 
 江戸時代の若旦那が数寄者となり、明治時代の豪商・地主の次三男が
金利生活者と呼ばれ、高学歴で定職に就かず、教養ゆたかな知識人が、
総称して“高等遊民”と呼ばれた。
 
 ぶらぶらと遊んで暮らしていても、それなりの芸術的名声が必要で、
現代のセレブ(celebrity 1 著名人。名士。セレブ。2 名声。高名)
よりもハードルが高い。谷崎 潤一郎、佐藤 春夫を頂点とする。
 
 徴兵免除は、学徒出陣(19431021)で帳消しになった。
── 学徒25,000人(略)出陣学生のうち、3,000人以上が戦死した。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19431021 学徒出陣
 
…… いつ‐みん【逸民/佚民】1 俗世間をのがれて、隠れ住んでい
る人。2 官に仕えず、気楽な生活を楽しむ人。── 大辞泉
 
…… ゆう‐みん[イウ:]【遊民・游民】〔名〕定まった職業を持た
ず、仕事もしないで遊んでいる人。のらくら者。また、世俗を離れて人
生の楽しみを追う人をさしてもいう。── 日本国語大辞典
 
…… こうとう‐ゆうみん[カウトウイウミン]【高等遊民】
〔名〕高等教育を受けていながら、職業につかずに暮らしている人。
── 日本国語大辞典
 
…… 敬太郎は初対面の客を客と感じていないらしいこの松本の様子に、
なるほど高等遊民の本色(ほんしょく)があるらしくも思った。
── 夏目 漱石《彼岸過迄(九)19120101-0429 朝日新聞》連載初出
 |
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/765_14961.html
── 夏目 漱石《彼岸過迄 19391129-19900416 岩波文庫》P156
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/400310109X
 
── 内田 魯庵《文明国には必ず智識ある高等遊民あり》
http://www.aozora.gr.jp/cards/000165/files/2393_16.html
── 内田 魯庵《全集第六巻 19841120 ゆまに書房》P167
 

匿名質問者

高等逸民ではなく、高等遊民でしたか。大変失礼いたしました。

金利生活者と呼ばれたのですね。金融資産があったのか、株の配当だったのか(厳密には配当生活者と呼ぶべきかと思ったりします)、と思います。
大地主の長男は、地代を得ている、また、農作物の転売利益(農民から買って、商人に売って、サヤを抜く)だと思いますが、基本的に土地は長男が全部もらいそうですし。
どんな金融資産があったのかなぁ、と思います。
銀行預金かなぁと思います。

国立第14銀行は倒産したとき、お金持ちは相当大変になったと聞いたことがあるので、
やはり、お金持ちは、銀行預金をしていて(結構、高金利。いまと違う)、
一般の人は、銀行定期預金とは関係ない生活をしていた(だから郵便局が重要だった)のかなぁ、
と想像をたくましくしています。

2013/07/05 14:32:06
  • 匿名回答2号
    匿名回答2号 2015/12/07 03:11:12
     
     猫は彼らを「太平の逸民(いつみん)」と呼んでいた。
     
    …… 中学校の英語教師である珍野苦沙弥の家に飼われている猫である
    「吾輩」の視点から、珍野一家や、そこに集う彼の友人や門下の書生た
    ち、「太平の逸民」(第二話、第三話)の人間模様を風刺的・戯作的に
    描いた、漱石の処女小説である。(Wikipedia) 
     

この質問への反応(ブックマークコメント)

「あの人に答えてほしい」「この質問はあの人が答えられそう」というときに、回答リクエストを送ってみてましょう。

これ以上回答リクエストを送信することはできません。制限について

回答リクエストを送信したユーザーはいません