ここから話に入る↓
1あるところに悟りを開いたと言う人がいました。
2そしてある昼下がり、その方を訪ねて「ひとつ説いてくだされ」といった。
3その人は「かまいませんよ」と言って一杯のお茶も出してくださいました。
4そして長いお話が始まりました。
5そして話が終わったのは日も傾いてきたころ。
6そしてその方は話し終えて暫くしてからこういいました。
7「悟りを開くのは難しいことです。よく精進なさい」
8そういってその人は部屋を出て行きました。
9そして、気づくとお茶はすっかり冷めておりました。
10少しがっかりしました。せっかくのお茶が、と。
11そう思うと、ふと「悟りを開くのはむずかしいなぁ」と思われてくるのでした。
ここで話終わり↑
前に考えていた小話なんですが、意図は伝わりますか?
感想も待っています。
話の意図は分かります。
まず、人の出入りが、ちょっと不自然かと思います。
悟った人のところに訪ねて行って、その家で話を聞き、部屋を出たのは主の方で、部屋に残されたのは訪ねた方。
玄関での見送りが無ければ、家の主が部屋に残るか、同時に出るのが自然だと思います。
悟った人を訪ねた帰りの道すがら、美味しそうなお茶だったのに、頂いたときには冷めていた。
せっかくのお茶だったのに、と...
か、
悟った人を自宅に招いて、ちょっと良いお茶を奮発したのに、長い話の後、その方が辞した後には冷めたお茶が残ってる。
せっかくのお茶だったのに、と...
という感じが自然だと思います。
後、話として気になったのは、「悟りを開くためには俗世の欲を断つ」というのは、一般的(?)に必要条件だろうか、ということ。
悟っていない方の人は、商売でも成功し、家族にも恵まれ、現世には基本的に満足していて、欲しいものが無い。
悟った人は、「俗世の欲を断つのが大切だ」というようなことを言っていて、その通りだと思いながら聞いている(この件は要らないかな)。
で、辞した後に、せっかくのお茶だったのに、と思っている。
自分で「難しいなあ」と気が付くところは、あっても、無くても良いかな、と思います。
# 説明は、余計かな、という気もしますが...
そこそこ、本は読む方です。
たまに短文を戯れで書いたりもします。
そんなやつの感想ですが、よろしくお願いします。
非常に参考になります
2013/10/28 17:32:09