新星出版社の「徹底図解 恐竜の世界」という本を読んでいるのですが、そのp.116下の豆知識欄に書いてある文章が理解できませんでした。
豆知識 魚竜は卵胎生であり、腹の中に胎児がいる化石が数多く発見されているが、胎児の数が多すぎ、サイズにもばらつきがある点などから、腹の中で胎児が共食いをした可能性も指摘される。
自分の疑問は「魚竜の腹の中に胎児がたくさんいてサイズもばらついている」ことが、どうして「胎児同士の共食い説の根拠になる」のかがわからない、ということです。解説、よろしくお願いいたします。
「サイズがばらついている」というのは、一匹の魚竜の腹の中でばらついている、ということではなくて、同じ種類の魚竜の化石がたくさん見つかる中で、腹の中にいる稚魚のサイズがまちまちだ、ということなのだと思います。
大きな稚魚を一匹だけ腹の中に抱えている母竜の化石もあれば、小さなサイズの稚魚がたくさん腹の中に入っている母竜の化石も見つかっている。
卵胎生らしいが、たくさんの稚魚を腹に抱えている化石も見つかっているのであれば、サイズ的に全ての稚魚が腹の中で大きく育つわけでは無いだろう。
腹の中で孵ったたくさんの稚魚が少なくなって、大きなものが一匹残る理由は何だろう。
という理由の可能性のひとつとして、共食いを挙げているのでしょう。
共食いの可能性を挙げるのは、現在、卵胎生の鮫の中で、腹の中で共食いをしたり、後から出てくる卵を食べて成長するものがいるからなのだと思います。
> また、卵からかえってから母親の胎内で兄弟が共食いし、
大阪市立自然史博物館 質問コーナー
> 勝ち残った1匹が外に出てくるサメがいるという話
ですが。
勝ち残るのは1匹かどうかは知りませんませんが、共食いをするのは事実で す。メジロザメ類は、卵の栄養がなくなると、後は親からもらうのですが、ネズミザメ類(ホオジロザメやアオザメなど)では、卵の栄養がなくなると、母親の卵巣から落ちてくる卵を子宮で食べて成長します。また、シロワニは、兄弟・姉妹を食べると言われています。
沖縄番外編 - シーカヤック釣り 海をてくてく
id:a-kuma3様、ありがとうございます。完璧な説明でした。納得しました!!
2014/09/30 23:01:44