「人生に失敗がないと人生に失敗する」という名言があるそうです。


もちろんこの名言の本意は分かるつもりですが(「人生のいかなる時点にも全く失敗がないのは、人生全体として見れば失敗しているということだ」)、ここではあえて

 前半の「人生に失敗」と後半の「人生に失敗」は、完全に同じ意味である

と仮定してください。

さてこのとき、どのような理屈や前提条件でなら、この命題を真とできるでしょうか?
それともこの命題は、偽しかありえない?

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  • 終了:2014/11/11 13:38:27
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ベストアンサー

id:takejin No.4

回答回数1543ベストアンサー獲得回数203

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人生に失敗がないと人生に失敗する
の「人生に失敗」部分が同じとする。

では、ほかの部分である「がない」と「する」はほぼ同等の言葉に置き換えてもOKとする。
「がない」を「が見えない」とか、「が存在しないと思う」に、
「する」を「していることになる」とか、「してしまう」に変換する
とすれば、

「人生に失敗が見えないと、人生に失敗していることになる」
「人生に失敗が存在しないと思うと、人生に失敗してしまう」

無いが客観なのか主観なのかという、命題以前の次元に落としてしまっていますが、日本語の解釈が含まれる文なので、命題に変換する時点で、手心を加える余地があります。
数学的解釈のみに落とせる命題に変換すると、包含か示唆になり、どちらも元の文を十分に説明できていません。

日本語文を「ガチガチ」の論理に当てはめるのは、日本語が膠着語のため、困難な場合があるのです。

その他の回答3件)

id:y-kawaz No.1

回答回数1422ベストアンサー獲得回数226

ポイント25pt

人生が失敗かどうかを判定する関数 f を以下のように定義してやれば矛盾無く命題を真に出来る気がします。
(※数学的な表現方法は忘れてしまったので意味は適当に汲みとって下さい…)

  • 人生のある期間Tが成功か失敗かを返す関数 f(T) を以下のように定義する。
  • f(T)はある期間Tにおいての人生が良かった場合に1、悪かった場合に0を返す関数である。f(T)=0 なら人生の期間Tは失敗、f(T)=1 なら期間Tは成功である。
  • 期間Tは dT1, dT2, dT3,... dTn に分割できるとし、期間T内の f(dTn) の平均値を g(T) とする。
  • f(T) は「0 <= S1 < g(T) < S2 <= 1」を満たすときに1、そうでなければ0を返す関数と定義する。ただし、S1はその人生期間がこの値以上なら成功であるとみなす閾値、S2はこれ以上成功しすぎていたら失敗とみなす閾値で、S1,S2は個人差があってよい。
  • また期間Tを分割する最小単位とその良し悪しはそれぞれその人の主観で決めてよい。

この f(T) を使うと、その人の人生が成功か失敗かは f(生まれてから死ぬまで) で表せます。具体化してイメージすると↓こんな感じです。

g(生まれてから死ぬまで)
= ( 6年*f(幼年期~幼少期) + 6年*f(小学校6年間) + 3年*f(中学3年間)
+ 3年*f(高校3年間) + 4年*f(大学4年間) + 5年*f(独身期間)
+ 20年*f(結婚生活) + 10年*f(堕落した日々) +10年*f(老後)
) / 生まれてから死ぬまで
= (6+6+0+0+0+0+20+0+10)/72
= 0.583333333
この人の成功閾値が、S1=0.5、S2=1 だった場合、0.5<0.58333<1 が成り立つので、f(生まれてから死ぬまで) は 1 となり、幸せな人生だったと言えます。

S1,S2の値や人生期間の分割の仕方はどう変えてもOKです。当然分割の仕方やそれぞれの成否判定の閾値の取り方によっては同じその人の人生でも失敗だったかどうかの判定(見方)が変わってきます。ですが、それは見方の問題であって命題に矛盾することはおこらない思います。
ポイントは「g(T) < 1」が f(T) が 1 になる条件に入ってるところですね。

id:Baku7770 No.2

回答回数2832ベストアンサー獲得回数181

ポイント25pt

類似の問題で「(子供は)叱らないと勉強しない」という有名な問題があります。

この命題に対する単純な対偶は「(子供は)勉強したら叱られる」となってしまいます。リンクにある通り、時間経過を考慮していないからおかしなことになるのであって、全く同じことであると考えます。

「人生に失敗がないと人生に失敗する」この意味は人生の中で失敗がないと最終的な評価として人生は失敗となる。といった意味ですから、対偶も
「人生の成功者は若い頃に失敗している」
となります。

id:MIYADO No.3

回答回数1056ベストアンサー獲得回数193

ポイント25pt

I穂「それB美に言われたわけ? なら『人生に失敗がある』っていいたいんでしょ。その場合は『人生に失敗がないと人生に失敗する』は正しいことになるんだから」

id:MIYADO

付け加えると、おそらく、記号論理学の¬p→pの具体例のつもりかと思いますが、他の回答やコメントを読めば分かるように、適切な例とは思えません。石谷茂の本をお薦めします。とりわけこちら
http://www.amazon.co.jp/〓-すべて-と〓-存在-に泣く―数学の盲点とその解明/dp/4768703658/ref=la_B004KXCWZO_1_9?s=books&ie=UTF8&qid=1415657661&sr=1-9
の110頁。

2014/11/11 07:20:29
id:takejin No.4

回答回数1543ベストアンサー獲得回数203ここでベストアンサー

ポイント25pt

人生に失敗がないと人生に失敗する
の「人生に失敗」部分が同じとする。

では、ほかの部分である「がない」と「する」はほぼ同等の言葉に置き換えてもOKとする。
「がない」を「が見えない」とか、「が存在しないと思う」に、
「する」を「していることになる」とか、「してしまう」に変換する
とすれば、

「人生に失敗が見えないと、人生に失敗していることになる」
「人生に失敗が存在しないと思うと、人生に失敗してしまう」

無いが客観なのか主観なのかという、命題以前の次元に落としてしまっていますが、日本語の解釈が含まれる文なので、命題に変換する時点で、手心を加える余地があります。
数学的解釈のみに落とせる命題に変換すると、包含か示唆になり、どちらも元の文を十分に説明できていません。

日本語文を「ガチガチ」の論理に当てはめるのは、日本語が膠着語のため、困難な場合があるのです。

  • id:NAPORIN
    たとえば「結婚に失敗しないと結婚に失敗する」のようなことですかね。
    もうちょっと厳密な同一を求められるのかしら。
  • id:lionfan2
    はい、いわば数理論理学的な厳密さでの話です。「XにYがないとXにYがあることになる」という命題は、どう見ても偽にしかならないと思ったのですが、人力検索の皆様なら、それが真となるような抜け道を見つけ出してくれるのではないか、と期待しているのです!!
  • id:Mook
    「人生に失敗がないと、人生を失敗する」というのも見つかりますね。

    斎藤茂太の他の言葉を見て思うに、
    どちらかというと、「失敗は成功のもと」の意に近いように感じられました。

    いずれにせよ、この質問が
    http://iyashitour.com/meigen/greatman/saitoshigeta
    を見るきっかけになったことには感謝。
  • id:NAPORIN
    お父さん「俺になにかひとつハイかイイエでこたえる質問をしてみろ。ハイとこたえたら小遣いをやる」
    子供「本当は小遣いをくれないつもりでしょう?」
    さてお父さんはどうこたえれば小遣いをやらないですむか。
    というのをおもいだしました。
     
    ====
    日本語でよくある人称の省略というごまかしがあり得るんじゃないのかな。
    この話では「人生の失敗」がドクター論文のクオリティが十分なものにならず博士をとれない事態を指すと仮定する。
     
    Bくんは同級生Aくんを題材にとってドクター論文を書きはじめた。
    その内容はAくんのドクター論文はクオリティをあげられずに失敗するであろう、
    という主張およびその論理的な原因探求であった。
    しかしAくんは3月になってみればドクター論文をクオリティ十分にしあげそうだ。
    Bくんはドクター論文の観察対象が予想のとおりにならず、論拠を欠いてしまうことになる。
    したがって(Aくんの)ドクター論文が失敗しなかったら、(Bくんは)ドクター論文を失敗する。
  • id:takejin
    失敗の部分が違う意味ですよね。これを数学的に説明できるかどうか…
  • id:y-kawaz
    > 「XにYがないとXにYがあることになる」という命題は、どう見ても偽にしかならない

    そもそも命題の後半部分では「XにYがあることになる」とは言ってないですよね。
    「XにYがないと、X自体がYである」と言っているのです。Yを含むのではなくX自体がY、これが全体が矛盾していないポイントかと。

    回答に書いた関数fを使って説明すると、前半の「XにYがないと」のYはXの部分期間の1つの dX に対する f(dX) のことで、後半の「X自体がYである」のYは f(X) のことです。
    前半と後半でメタな次元が1つ上がってるわけです。
  • id:Qamoonlight
    (これまでの)人生に失敗がないと(これからの)人生で失敗するであろうと最初は読んだのだけれど、それだと味気なくて名言ではないわね。
  • id:taddy_frog
    エジソンは、
    失敗した時は、
    「この方法では上手く行かない事がわかった」と、
    前向きに考えてました。

    失敗が無かったら、
    何が悪いかを学べないという意味でしょう。
  • id:jwrekitan
    名言?聞いた事もないしそんなに上手い表現でもないと思うけど、
    実はとっても有名だったりするの?と思って検索したら、

    人生「に」失敗がないと人生「を」失敗する

    が正しいようです。前者が原因で後者が結果ですね。
  • id:lionfan2
    jwrekitan様、ありがとうございます。ただ今回は、本来の正確な言い回しや、意味はあまり興味がないです。
    「あきらかに矛盾だろう」と思われる命題を、いかにして矛盾ではないと言い張るかのテクニックに興味があります。
    なので、もともとの意味にはこだわらないで下さい。
  • id:taddy_frog
    「グーはチョキより強い。
    チョキはパーより強い。
    よってグーはパーより強い。」

    みたいなのですか。
  • id:takejin
    「失敗がない」が包含で、「失敗する」は同等もしくはラベル。どうしても、日本語の解釈が入るので、「AにBがないと、AにBがある」という事になりません。
    包含優先だと、
    「AにBが存在しない、すなわちAにBが存在する」
    ラベル優先だと、
    「AがBではない、すなわちAはBである」
    となる。
    結構意味違うでしょう?
    文章を取るのか、この命題のどちらかを取るのかを決めないと、展開しません。
  • id:jwrekitan
    > 前半の「人生に失敗」と後半の「人生に失敗」は、完全に同じ意味である

    まず、こんな宣言が無くとも、前者と後者が同じ意味である事は明白です。ただし、前の「人生」をA、後ろの「人生」をBとすると、

    Aは過ぎ去った過去の人生
    Bはまだ訪れていない未来の人生

    というように現在を境に厳密に分離できるわけで、両者が交わる事は決してありません。命題が真になるのか偽になるのかは確率の問題で、なにを以ってして「人生に失敗」したとみなすのか、その係数次第で、真が優位になったり偽が優位になったりはするでしょう。

    y-kawazさんは幸福度の問題に置き換えてしまわれたようですが、この命題はそうした性質のものではなくて、人生に1度でも失敗した事のある人はその時点で失格となり、命題が偽である事を実証するための挑戦権が失われるものと思われます。敗者復活の道はどこにも用意されていないようです。したがって、人生で常に100点満点を取り続けなければ、その時点で偽である事を証明する資格を失うわけですよね。言い換えるなら、

    若年者ほど命題への参加資格を満たす確立が高いが、
    Bの方が長いため、今後失敗を犯す確率も高いと言わざるを得ない。

    老年者ほどBの期間が短いため、偽である事を実証する確率が高いが、
    そもそも参加資格を満たす確立が低すぎる。

    こうした図式が成り立ちます。さらに言うと、まだ挑戦権を失っていない人でさえ、人生が終わる(死を迎える)まで結論が出せないため、これを偽と呼ぶのはかなり分の悪い賭けと言えそうです。

    > どのような理屈や前提条件でなら、この命題を真とできるでしょうか?
    > それともこの命題は、偽しかありえない?

    については、確率の問題に絶対的な真偽を求めるのがナンセンスなんだと思いますよ。仮にもし、「そうではない、AとBは一緒なんだ!」と言い張るのであれば、それは単なる屁理屈であって、数学的どころか哲学的ですらありません。
  • id:lionfan2
    皆様、ご回答ありがとうございました。頭がごちゃごちゃしてきましたので一括で。
    自分的には、takejin様の回答が気に入りましたのでベストアンサーにしました。

    y-kawazの回答もなかなか良いと思いますが、これはこの名言の元来の意味に近いと思いましたので、
    自分が想像していたような回避策の別ルートを示していたという点で、takejin様の回答がよいと思いました。

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