異文化というものに出会うことは、観光客程度の接触では難しい。より深いところで、実はお互いの文化が違っていたということに気づき、それがわかることで、理解が深まるといった映画はありますか。
あるいは、文化の違いを乗り越える努力をした結果、みんながわかりあえるとか、やってもダメだったとか、
さまざまな切り口で異文化を実感できる映画をご紹介ください
異文化映画概論 ~ Cross Cultural Communication ~
…… たとえば“東は東 西は西”といって両者はしょせん交わらず
異質のものだとする考え方もあるわけで 単に現象面にあらわれた相異
だけを列挙するならば クツとゲタだってそうだし 洋服と和服はちが
ったものになるのです(ハモールスキー米文化センター館長)
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19691009 一聴一席⑦Way of Thinking
── 《東は東 Japanese War Bride 19520129 America 19520529 20th.Fox 大映》
♀山口 淑子(李 香蘭)19200212 佐賀 東京 20140907 94 /1974-1992 参議院議員
http://q.hatena.ne.jp/1232188861#c141108 二つの国、三つの顔、四つの姓
1【ニッポン・ゲイシャ・ハラキリ】長崎の洋妾の母子心中伝
── プッチーニ《歌劇「蝶々夫人」Madama Butterfly 19040217 Milano》
http://q.hatena.ne.jp/1201503764#a798324(No.3 20080129 06:17:44)
オペラ入門 ~ 蝶々から蝶々夫人へ ~
きわめつけの荒唐無稽、神主が経を詠み、和風結婚式に乱入する。
海外公演で、日本人歌手が抗議しても、欧米人指揮者は受付けない。
はじめ戸惑った観客も「ある晴れた日に」の絶唱で、すべて忘れる。
── 《蝶々夫人 19550603 東宝&ガローネ・プロ》日伊合作映画
http://www.jmdb.ne.jp/1955/ce002040.htm 八千草 薫・主演
http://www.geocities.jp/wakaru_opera/madamabutterfly.html オペラ情報館
2【ガイジン@ニッポン】ひとたび浮世絵春画を見た外人の脳内風景。
ショーン・コネリーと丹波 哲郎の入浴シーンに、俗説風説健在。
── 《007は二度死ぬ You Only Live Twice 1966 England 196706‥ Japan》
http://q.hatena.ne.jp/1233107200#a891080(No.3 20090128 12:29:39)
── 《八月十五夜の茶屋 The Teahouse of the August Moon 1956 America 19570104 Japan》
京 マチ子&沢村 美司子(↑)マーロン・ブランド(↓)高 美似子
── 《サヨナラ Sayonara 19571205 America 19571220 Japan》
4【アラブ人とフランス人】聖書の異邦人は「ユダヤ人以外」を指す。
…… きょう、ママンが死んだ。もしかすると昨日かもしれないが、私
にはわからない。
── カミユ/窪田 啓作・訳《異邦人 1960‥‥ 新潮世界文学全集 39》
── 《異邦人 Lo Straniero L'Étranger 19671014 Italy 19671020 France 19680921 Japan》
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/5676221.html(No.1 20100214 18:45)
5【ユダヤ教徒 vs キリスト教徒】神に選ばれた民族が嫌われるわけ。
── 《屋根の上のヴァイオリン弾き Fiddler on the Roof 19711103 America 19711204 Japan》
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3646828.html(No.2 20080103 18:25)
── 《栄光への脱出 Exodus 19600915 America 19610622 Japan》
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2006802.html(ANo.9 20060305 17:50)
7【シリアのフランス人】しばしば砂漠の掟=イスラム法と誤解される。
── 《眼には眼を Oeil pour oeil 1957-19580305 France Italy》
…… 目には目を, 歯には歯を An eye for an eye, a tooth for a tooth.
《ハムラビ法典 196-197条》《旧約聖書 レビ記》《新約聖書 各福音書》
本来は、無限報復を禁じ、同害報復までに制限する「罪刑法定主義」。
8【アラビア人とイギリス人】異民族の前で同胞を裏切る者。
── 《文化果つるところ Outcast of the Islands 1951-19530317 England》
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD12597/story.html
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070101 宿命 ~ 文化果つるところ ~
9【アンソニー・クインの世界】どこからどこまでが演技なのか。
Quinn, Anthony 19150421 Mexico America 20010603 86 /81歳の父
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070302 贅沢考 ~ 負け惜しみの力学 ~
── 《その男ゾルバ Zorba the Greek 19641217 America 19650925 Japan》
── 《バレン The Savage Innocents 1960-19610224 Italy France England》
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7553252.html (No.8 20120625 01:58)
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/2103246.html(No.2 20060420 16:28)
── 《アラビアのロレンス Lawrence of Arabia 19621210 England 19630214 Japan》
http://blog.goo.ne.jp/adlibrary/e/3e47c897539f417f9375b59bfb60c696
主客転倒(20040917 19:49:00)
12【日本人 vs 英米人】日本人差別と&中世カトリック批判が混在する。
── 《猿の惑星 Planet of the Apes 19680208 America 19680413 Japan》
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20060202 猿の去勢 ~ 風説ないちんガール伝 ~
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20140506 人は如何にして退化するか
異文化を売り物にした映画で成功したものは少ないと思います。
むしろスポーツ物での異文化体験とか、
たとえば高倉健が出ていた
ミスター・ベースボールとか
みんな知ってる空手の映画で
カラテ・キッド
異文化全面物だと、
セブンイアーズ・イン・チベット
でしょうが、これは異文化というより秘境物ですよね。
伝説巨神イデオン
白旗が「相手を根絶やしにする」という最大級の挑発だというのに、白旗を掲げたのが第6話 「裏切りの白い旗」のあらすじです。(第5話では、赤い信号弾が「無条件停戦」の合図として出てきています。)
「伝説巨神イデオン」 | バンダイチャンネル
テレビシリーズの序盤は、2つの種族の違いを描き、中盤で同じ種族から追い立てられ、終盤は、小さな幸せの消える様を描き、映画 発動編で、和解の拒絶による種族の滅亡と魂の再生を描いた作品です。
妹:子供ができるほどそっくりの2種族が、分かり合えない訳がない。
vs
姉:姉妹ですら殺しあうのに、他の星に住んでいる異星人と分かり合える訳がない。
対戦結果
→ 馬鹿は死んでも直らない。
「伝説巨神イデオン」劇場版 Blu-ray(接触篇、発動篇)
イデオン! たしかにね!
「ラストサムライ」(日本文化と米国文化):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%A4
「ロスト・イン・トランスレーション」(日本と米国):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
「心の地図」(イヌイットとネイティブアメリカンと米国):
http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%9C%B0%E5%9B%B3/7839/
「クレオパトラ」(古代ローマと古代エジプト文化):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%A9_%281963%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB%29
「E.T.」(地球人と宇宙人):
http://ja.wikipedia.org/wiki/E.T.
「アバター」(地球文明と地球外文化):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%BC_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29
「シンドラーのリスト」(ナチス時代のドイツ文化とユダヤ文化):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88
「巴里のアメリカ人」(フランスと米国):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%B4%E9%87%8C%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E4%BA%BA
「スパニッシュ・アパートメント」と続編「ロシアン・ドールズ」
(スペインを舞台に、フランス人と様々な国の人たち):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
「恋人までの距離(ビフォア・サンライズ)」と続編「ビフォア・サンセット」
(フランスと米国):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E4%BA%BA%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E8%B7%9D%E9%9B%A2
「パリ、恋人たちの2日間」(フランスと米国):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AA%E3%80%81%E6%81%8B%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE2%E6%97%A5%E9%96%93
「バグダッド・カフェ」(ドイツと米国):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7
「ポカホンタス」(米国を舞台に、ネイティブアメリカンのポウハタン族と英国人):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%AB%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B9_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29
「ペルシャ猫を誰も知らない」(イランにおける西洋文化):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A3%E7%8C%AB%E3%82%92%E8%AA%B0%E3%82%82%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84
http://moviola.jp/persian-neko/column.html
「硫黄島からの手紙」(日本と米国。映画の内容ではなく制作側で、
米国が日本に対する理解を深めようとしたことが画期的だと思いました。):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AB%E9%BB%84%E5%B3%B6%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%89%8B%E7%B4%99
あと映画のタイトルが思い出せないのですが、
フランス人画家のゴーギャンが、タヒチの自然の美しさや
自然崇拝の文化に魅せられ、現地の娘と恋をして、
その素晴らしさを作品にとどめてパリに持ち帰るも、
当時のパリジャン達は「野蛮」と言って認めないという、
異文化間での心の葛藤を描いた映画を見たことがあるのですが…。
他にも株式仲介人時代のゴーギャンがモデル画家と友人だった
英国人作家が、ゴーギャンがモデルの画家の文明を捨てたような
新しい精神の生き方が認められないという映画「月と六ペンス」
(月は夢を意味し、六ペンスは現実を意味する)とはまた
違っていたような…?西欧の物質的文明vsポリネシアの自然文化で、
物質と精神の文化の対比を描いたような映画でした。
もしあとでタイトルを思い出しましたら、コメントで追記しますね。
(もし映画の邦題が分かる方がおられましたら、よろしくです。
英語で見たので、英語圏の少し昔の映画だと思います。)
ハリソンフォードで3本
1 アメリカの田舎にいる敬虔なキリスト教徒「アーミッシュ」と、現代の最先端を行く都会の刑事との交流。
刑事ものというより、アーミッシュの生活の紹介映画。アメリカにいながらヨーロッパ大陸の生活をし続けている人たち。アメリカ人を「イギリス人」と呼んでいる彼らは、質素で古風な生活を続けている。ハリソンの戸惑いと、同化が実にいい感じです。
2 アフリカの未開拓の土地へ、現代アメリカな家族が移住。
不自由な生活と、ハリソンが持ち込んだ巨大製氷機の作る氷が、周囲に投げかける波紋。それぞれの異文化交流が少しコミカルに描かれる。
3 人類が作り上げた、もう一つの人類
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人類の代わりに過酷な労働をするために製造されたアンドロイド。その性能が高くなり、人類以上の能力と意識を持つようになった時、彼らはどのような行動をするのだろうか。それは、人類が新たに創造した異文化ではないだろうか。
異文化が出会う映画は、結構多いと思います。
異なる考え方の持ち主どうしがぶつかることでドラマが生まれるので、題材にしやすいと思う。
中でも定番のストーリーは、未開の地に白人が行って現地人を啓蒙しようと思ったら、逆に教わることが多かった、というもの。
有名どころでは
『ラスト サムライ』
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=33230
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=5791
『アバター』
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=40554
などです。
他に思いつくのを挙げていきます。
戦争映画が多いのも、改めて考えれば当たり前か。
『砲艦サンパブロ』
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=8185
長江に派遣されたアメリカの砲艦の話で、ベトナム戦争を暗示してると言われた。
『戦場にかける橋』
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=5129
日本軍人とイギリス人捕虜とのぶつかり合い
吹替洋画劇場 コロンビア映画90周年記念『戦場にかける橋』デラックス エディション(初回限定版) [Blu-ray]
『1492 コロンブス』
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=766
『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=38028
カザフスタンから取材でアメリカに来たTVレポーターが主人公で、彼が偏見まるだしでアメリカ人と触れ合うのが、カザフスタンのようななじみのない国に対して偏見を持って接してしまう事による相手側の気分にさせられるという内容です。
即ち、異文化に対して理解しようとするよりも、知ったかぶって決めつけたがることを揶揄しています。
ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 (完全ノーカット版) [Blu-ray]
ほかにもたくさんありそうだけど、まずはここまで。
マクロスフロンティア
劇場版マクロスF?サヨナラノツバサ? 初回限定封入特典「劇場上映生フィルムコマ」付き [DVD]
おろしや国酔夢譚
あと、大河ドラマの北条時宗とかもそれっぽかった。
あと、大地の子 もそうですね。
やはり意識の構造や見えない文化を可視化することがむずかしいのでしょうかね。ありがとうございました
2015/02/03 17:47:51