返信用封筒に行きをつけるのは、どういう歴史的経緯なのか、現存する文章で参考になる物を教えて下さい。


行きをつけるのがマナーだという文章は多く見受けられるのですが、それがどういう歴史的経緯なのかを書いている文章が少ないため 探しています。

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  • 登録:2015/02/07 10:28:41
  • 終了:2015/02/14 10:30:05

回答(3件)

id:NAPORIN No.1

なぽりん回答回数4647ベストアンサー獲得回数8512015/02/07 17:10:56

ポイント34pt

自分の最古の記憶でいいますと、むかーしむかし、郵便番号が3桁だったころ。
インターネットのなかった昭和ではどこの家にも郵便番号簿がありました。
これは電話帳(これも絶滅寸前ですが、イエローページと改名して商用だけ生き残りましたね)のようなもので、わら半紙に印刷されて、カラーの表紙をつけて希望者に無料配布されていました。もちろん郵政省が作成していたものです。
これの最初の方のページには(電話帳に116や119が掲載されるのと同様に)
切手の値段、定形郵便の重量、などにまじって、宛先の書き方などが記載されており、
ここに「自分宛に戻る往復はがきの復信に宛名をあらかじめ記入する場合は「様」ではなく「行」とする」ことが明記されてました。
さてこの郵便番号というものがつくられたのはwikiペディアによれば1968年。
郵便番号 - Wikipedia
 
郵便にかぎらず礼法(小笠原流など)のマナー本が書店で良く売れていた世代です。
昭和のあのころ青年は「大人」になるために本当にいろいろなことを模索していたのですね。
酒・たばこ・政治・音楽・冠婚葬祭、新しい時代にあわせて礼儀、ちょっと背伸びしたマナーが求められた時代だったのでしょう。
 
常識としてひろまったマナーに「歴史的経緯」はそれなりにあるでしょうが、発生したという「証拠」はネット社会でもなかったためみつけにくいでしょうね。(平成20年代の「江戸しぐさ」というマナー系デマの発生源などはネットがあるためかなり詳細につきとめられています)
拝啓、敬具、草草などは「愚息」「拙宅」「愚妻」「豚児」とおなじく昭和までは日常にありふれていた謙譲の気持です。
郵便の宛先には「様」や「先生」「御中」など。目下でも「殿」をつけ高めていう。
しかし自分自身には敬称である「様」などととてもつけられない。
今ではかえって訂正の手間がかかるので「返信用に「様」をつけてください」と強く言う人も居るようですが、敢えてつけずに名前だけ書く人もおおいので「様」スタンプも100円ショップでうっていますね。やはりそのほうが、日常に謙譲語・尊敬語といった「礼儀」が存在する日本では常識だったということになるかとおもいます。

id:mugihika No.2

mugihika回答回数330ベストアンサー獲得回数402015/02/09 00:21:49

ポイント33pt

こちらの出品物をご覧ください。
http://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m133859207
③ 返信部・消印・櫛型・大分高田・昭和19.1.9、大分県高田町・橘ミネ発、山城國宇治町・寺川製茶場あて 朱印船5厘加貼り 注文書・自筆

昭和19年1月9日
の返信葉書には「行」とあります。

しかし、
① 往復揃い・消印・櫛型・東京中央・昭和4.7.8、共保生命保険㈱発、栃木県三和村・世取山静三郎あて 保険料払込み確認、印刷

これには「行」はありません。

この15年の間に作られた文化ではなかろうかと思います。

さらに遡って見ると、明治45年、「日用文往復はがき」には全くその様な形式は見られません。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/866373?contentNo=4

これらから推測するに、昭和10年~19年の間に定着した物と考えられます。

id:NazeNani No.3

なぜなに回答回数1615ベストアンサー獲得回数2762015/02/09 06:46:12

ポイント33pt

歴史的には、昭和13年改正・昭和15年施行の有限会社法の制定があり、
通常「行」は会社が自社返信用などで謙った宛先として使いますから、
昭和15年の有限会社法施行の辺りから企業の謙譲で普及したようです。:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E9%99%90%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%B3%95
現在はもうこの旧有限会社法は廃止されてなくなっていますが、
旧来の有限会社は株式会社に比べて簡略化されており
これ以後、小規模な会社も含めて企業が増えていった時代があるので、
謙譲である「行」が大企業でも使われて一般的になったようです。

それ以外の、「御中」、「様(へ)」、「殿」などの宛名の使い分けは、
関ヶ原の戦い前後からの初期徳川政権時代の近代大名の書簡文書や、
徳川秀忠との書札礼でもすでに見られていたそうです。
地位が高くなると、様から相手の宛名を殿に変えたりと、
日本の宛名の尊敬と謙譲での使い分けの歴史は長そうですね。:
http://repo.komazawa-u.ac.jp/opac/repository/all/15063/KJ00005098387.pdf
(↑PDF文書15枚目(書籍185ページ)の「付、徳川秀忠との書札礼」参照。)

尚、日本の会社法の基盤となった背景には外国人が関わっていますが
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%B3%95#.E6.AD.B4.E5.8F.B2
外国では会社名の宛先はすべて基本的に○○Co. Ltd.などの社名のみですが、
差出人を先に宛名を次に書くフォーマルな宛名書きパターンの他に、
郵便物の大きさ的に表に宛先や指示(Confidental/親展など)を書いて、
裏側に差出人のスタンプを小さく押したりすることもあるので、
宛名か差出元かの区別が一見でつきにくい場合には、
時折、「To:(行)」が添えられている場合もあります。
(もちろん宛先の人名には敬称のタイトルなどをつけますが、
執事などが代筆した手紙だと、差出人名にも敬称が付いていたこともあり、
その場合、差出人名にSender:が付いていたこともありました。)

英米の企業の場合は、元々が社名だけなのに加え、返信専用の
差出人払いのBusiness reply mailのFree postがあるので、
日本のように「行」を「御中」に書き換える文化は見られません。
人名なら、Self addressed envelope(返信用封筒)の宛名に、
Mr.などを書き加える場合もありますが、不明な名前もあるので稀です。
銀行や公文書などは、If undelivered, please send to:
(配達不可能な場合は、こちらの住所に返送下さい)と、
自社住所の前に配達員向けの指示が印刷された封筒も見かけます。
英語の宛名は結構シンプルで実用的です。
日本の宛名の方が、礼儀作法を重んじている丁寧な感じがありますね。

ただ、例外はありまして、英国女王に直々に手紙を書く場合には、
宛名に、Her Majesty The Queen(女王陛下)という正式名を
書いた方がよろしいというお作法は、子供向けにありました。
しかし、強制ではないので、実際、某オバマ大統領が英国王室を
訪れた時に、英国ではマナーのよろしくないとされる呼び方を
されたそうですが、エリザベス女王は穏やかなご様子でした。
一般人の子供が女王おばあちゃまに送る手紙の中にも、スケッチブックや
ノートのお絵描きページを破って同封した手紙もあったそうですので、
宛名の「行」を「御中」に書き換えなかったために、就職で学生が
不利な立場にたたされる(?)ほど厳格なのは、現代では日本だけかと…。

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