男性を黒として表現する場合は
女性は赤で表現されますから
赤が反対になりますよね
先ず以下のことを確認しておきましょう。
>色の分け方に、有彩 色と無彩色という分け方があります。
[有彩色]
>有彩色とは、彩度のある色、という意味になりますが、これは、普通 に色と呼んでいる、赤、黄、緑、青などの全ての色を含みます(ただし、次にある無彩 色は含みません)。
彩度のある色には必ず色相もあります。
逆に色相のある色には必ず彩度があります。
もちろん、明度もあり、色の3要素全てを持っています。
[無彩色]
>無彩色とは、彩度のない色、という意味になりますが、これは、白、黒、及びその中間にある全ての灰色を指します。
無彩色には、色相および彩度というものがなく、あるのは明るさを示す明度だけです。
また、その下もご覧ください。
「補色とは?」
>色相環上で反対側にある色・・・
とあるように、
黒と白は無彩色であり色相を持ちませんから、当然色相環上にはなく、確かに両者を混ぜれば灰色にはなりますが「補色」の概念の対象にはなりません。
ですから、
一般的な意味での色彩学において、黒の反対色といった場合は、
唯一の属性である明度において対極にある「白」
ということになります。
※有彩色の場合は、補色で説明される訳ですから、
赤の反対色は緑ということになります。
問題は、ここからですね。
nameforhatena さんは、半ば承知の上で質問されているようですから簡略にいきます。
上記は、シュタイナーの色彩論に関するサイトです。
私自身は、シュタイナーに与するものではありませんが、まとめて回答するのに適当な記述がありましたので、一部引用させていただきます。
>色彩の研究には大きな二つの流れがあって、それはニュートンの「光学/光の反射、屈折、回折、及び色に関する論述」で論じられたプリズム実験による色の物理学的側面を中心に扱ったものと、そのニュートンの色彩論への批判という形で展開されたゲーテの「色彩論」における色彩体験の主観的な体験の現象学である。
>その二つの流れを端緒として、その両者に欠けているという「色覚の生理学」についてドールトンの色覚異常研究やヤング-ヘルモホルツの三色節、ヘーリングの反対色説などが紹介されたりしているが、大きくはニュートンとゲーテに色彩論の方向性は大別できるものと思われる。
(※ヤング-ヘルモホルツの三色節、ヘーリングの反対色説については、下記URL参照)
つまり、ニュートンを源とする「物理学的な説明」では、
黒の反対色は白になるわけです。
さて、それでは一方のゲーテの流れを汲む「色彩心理学」的側面から見た場合はどうでしょう。
>シュタイナーは、「緑」「桃色」「白または光」「黒」を像の色、または影の色、それに対して、「青」「黄」「赤」を輝きの色、影のような像から輝き出る色、としている。
>まず、「像の色」について。
>●黒/死の霊的な像を表す
>続いて、「輝きの色」である「青」「黄」「赤」について。
>●「赤」は、「生命の輝き」
>「シュタイナーの色彩論」で概略説明したように、「黒」は「死の霊的な像」を表す。影を投げるものが霊、輝くものが死であり、その像が黒となる。
>また、「赤」は、「黄」が外へ輝き、「青」が内へ輝くのに対し、両者を中和して一杯に輝く色である。「赤」は、「黄」が霊の輝き、「青」が魂の輝きであるのに対し、「生命の輝き」である。
>また、赤の補色は「緑」であるが、「緑」とは「生命の死せる像」であるという。
>この「赤」と「黒」について、その文化史的背景を調べてみたのでまとめてみる。
(長くなりますから引用しませんが、古代ギリシャ、エジプトあるいはヒンズー教、キリスト教、中国の陰陽五行説まで例に挙げて解説されています。)
つまるところ、
黒の反対色は、と問われた際、
物理的、光学的に「白」と答えるときほど明確ではないにせよ、
色彩心理学的、あるいは歴史的には、
「赤」と答えることもできる。
これでよろしいでしょうか?
※ヤング-ヘルモホルツの三色節、ヘーリングの反対色説について
上記リンク元です。
ご参考までに。
失礼致しました。
http://www.ll.chiba-u.ac.jp/100bs/001.html
赤と黒 / スタンダール (林田 遼右)
すみません、のろのろと回答していたら「蛇足」を忘れたまま回答してしまいました。
ここまで見ていただけるか分かりませんが、
さらに、こんなことでと、お叱りを受けそうですが・・・
「黒と赤」の対比具体例として。
あまりに有名ですが・・・
>『赤と黒』 という題名の意味について、作者は何も説していない。
> ジュリアンが将来就くべき職業として、高位聖職者(赤い衣を着る)と、軍人(黒いマ ントをはおる)を考えているというのが一般に知られている説である。もっとも赤は軍人 の栄光を、黒は聖職者の暗黒の力を示すと考える人もいる。
> ルーレット盤が赤と黒に染め分けられているので、ジュリアンの賭に似た人生を象徴し ていると言う人もいる。
ぐっと卑近な例になりますが、
◇赤と黒のストラップ
>反対色の組み合わせが大人っぽい。
※アクセント・きわだち
>補色や反対色できわだたせる。(例・赤と黒)
では、これで。
失礼致しました。
論理的回答:
色は「白〜灰色〜黒(無彩色)」と「その他(有彩色)」の2種類に大きく分かれます。
従って、単純に「黒の反対は?」と問われれば必然的に「白」と返ってくるわけです。
心理学的回答:
「紅白」という組み合わせなどは良く見るものですが、これは物事の対峙(例えば男と女)を色味の無い無彩色と色味のある有彩色(それも赤のように興奮を誘う色)の対峙であらわそうとしているのかもしれません。
そういった意味では黒の反対は赤というような発想もありかもしれませんね。
余談:
なぜに黒の反対が赤なのかを考えて、「赤と黒」とい本のタイトルを思い浮かべました。作者はタイトルに対して何の説明もしていないようなのですが、あれも何かを対峙させるという意味があるように思います。(本の内容は覚えていませんが、、、爆)
無彩色と有彩色の対峙という組み合わせって色々考えられますが、「赤と黒」は綺麗じゃないですね。やっぱ「紅白」の方がしっくりきます。