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【一般読者は納得しても「私」は納得できない小説】を教えてください。

私の例→小池真理子「恋」は(ある面において)独占欲なき愛情で結ばれた夫婦を主役とする小説ですが、私は作者の提示する「真相」にぶち切れました。私は「秘密」抜きでその夫婦に共感していたからです。しかしこの展開でなければ一般向けの商品にならなかったろう、とも思うのでした。

●質問者: hkt_o
●カテゴリ:書籍・音楽・映画
✍キーワード:「恋」 「秘密」 共感 夫婦 小池真理子
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 12/12件

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1 ● morningrain
●30ポイント

人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))

人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))

  • 作者: 太宰 治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • メディア: 文庫

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 文庫

太宰治『人間失格』

小説全体は好きですし、いい作品だとは思うのですが、絶対にいらないと思うのが最後の「あとがき」。一般の読者には暗い話の中の救い、みたいなものかもしれませんが、個人的には余計もいいところだと思います。

「いまの自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎていきます。」のくだりで終われば完璧なラストだったのに、マダムの「神様みたいにいい子でした」の部分で変な自己正当化を感じてしまって、傑作に傷をつけてしまっていると思います。

ただ、途中にも書きましたが、ふつうの人はこれがないとあまりに救いがないと感じるかもしれません。

村上春樹『ノルウェイの森』

村上春樹の小説は好きな方なのですが、このヒット作は個人的にダメでした。どこがダメかというと、主人公が引かれるミドリの魅力が全くわからなかったからです。ミドリが魅力的と考える人も多いのでしょうが、僕には単なる”おばさん”にしか思えませんでした。(好きな人、すいません。)

◎質問者からの返答

「人間失格」は私も同感。馳星周をはじめ、最近の小説には救いの要素を用意しない例も少なくありません。それだけ本がたくさん出て、王道路線の本が出尽くして多様化の道を歩んでいる、ということでしょう。その点、太宰治の頃には商品として件のあとがきを必要としたのかもしれませんが、不徹底な印象は否めませんね。とはいえ、それで売れたならまあいいじゃないか、という気もします。

「ノルウェイの森」ですが、私は単なる”おばさん”をいとしいと思うので、とくに魅力的でないように思えるミドリに惹かれる主人公には共感できました。ふつうの人はどうだか知りませんけれども、私は基本的に、誰が見ても素晴らしいというような人には恋しません。ありふれた、路傍の石みたいな人が好きですので。こう公言されて怒ってしまうような人は除く……というと、かなり限定されてしまうわけですが(笑)


2 ● maema
●20ポイント

愚か者死すべし

愚か者死すべし

  • 作者: 原 リョウ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • メディア: 単行本

原リョウ(漢字出ません)はデビュー作から読んでますが、9年ぶりの新作を読んで一言。

「金返せ!!」

ご都合主義のプロット。よく分からない登場人物(特に犯人)の動機。男女の愛情の機微が書けないのか、同性愛者を持ち出す安易さ。あちこちで書評を読みましたがけなしてるのがないのが不思議なくらいです。

◎質問者からの返答

ご都合主義はいつものことだから、じゃないですかね。もともと一般受けを拒絶している作家です。少数のコアなファンのために書き続けたいということを直木賞を受賞されたときにも述べていらっしゃいます。だから、新作も当然、これについていけるファンのための本であるといっていいのではないでしょうか。

ご都合主義が気になるのであれば、前作を読み返されることを勧めます。沢崎の異常な勘のよさは、前作の時点でシャーロック・ホームズの域に達しています。つまり、そういう小説だと考えるべきなのではないかと。

以上、擁護論でした。


3 ● mimibukuro
●30ポイント

ハンニバル〈上〉 (新潮文庫)

ハンニバル〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: トマス ハリス
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • メディア: 文庫

ユンカース・カム・ヒア―完全版 (上) (あすかコミックスDX)

ユンカース・カム・ヒア―完全版 (上) (あすかコミックスDX)

  • 作者: 森永 あい 木根 尚登
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: コミック

「ハンニバル」です。なんと言ってもハンニバルです。「レッドドラゴン」「羊たちの沈黙」と非常に面白く、また「ハンニバル」も面白い……途中までは。未読の方には申し訳ないのでこれ以上言えないけど、私は全く納得いきません(>_<)映画のほうが良かった〜〜〜!映画も、ラスト直前までは非常に原作に忠実なのに、ラストだけ変わっているところを見ると、納得できない人々は他にもいそうな気はしますが。あー、思い出すと非常にモヤモヤ…。

映画があのラストであったことが非常に私の救いでした。楽しみにして、待って待ってようやく読んだだけに、数日はショックから立ち直れませんでした。

「ユンカースカムヒア」

TM NETWORK大好きで、今も好きです。CAROLは非常に面白かったです。が……これのラストは、いまだに納得がいかない。安易過ぎると思うんですが。なんというか、えーそんな世の中都合よくいかないでしょ、と思わず心の中で突っ込んでしまいました。うーん。原作のほうはbk1では出てこないんで、コミックスのほうで一応乗っけましたが、もともとは小説です。

◎質問者からの返答

あっはっはっはっは。いや、「ハンニバル」は正直いって、映画版の方が一般受けする展開なんじゃないでしょうか。クラリスがあっちの世界の住人になってしまうなんて物語は、すれた読者でなければついていけないと思います。私はノワールに分類される、常軌を逸した価値観を肯定して物語が組み立てられた小説を多く読んでいた時期に「ハンニバル」を読みましたので、むしろ至極まっとうな、当然の結末と考えましたけれども、そう思う方がふつうでないはず。

さて「ユンカース・カム・ヒア」は木根さんの小説ですよね。私も一時期はまりまして、たいてい読みました。で、私の考える木根小説のいいところは、バカ正直に夢を書いてしまっていること。なので「安易過ぎると思う」というご感想は、それをいったらあなた……という感、無きにしも非ず。いや、わかりますよ、わかりますけれども、ね、そういう商品って、あるじゃないですか。さじ加減の問題、といわれれば、うん、たしかに「ユンカース・カム・ヒア」はあまりにもあんまりかもしれないのですが。

なんて擁護しつつ、私の一番好きな木根小説は「八王子のレッド・ツェッペリン」だったりします。これもラストだけは「そんなアホな」という……。今読んでどうなのかはわかりませんが、記憶の中ではとてもいい位置にある一冊。たまにこういう、自分の中で評価に困る作品があります。そんなによかったかなあ、と思うんですけど、でも、みたいな。


4 ● riesyan
●20ポイント

http://cgi.bk1.jp/link/create.cgi?bibid=02010772&aid=02haten...

「世界の中心で愛を叫ぶ」です。

本のラベルを見て買ったのですがいまいち理解できませんでした。きっと私だけなのでしょうが。ストーリーの中心まで「おお〜」と思ったのですが最後に「あれ骨を撒いちゃうのね?」他に好きな子ができたらはい、さよならですか?と思いがっくりしました

◎質問者からの返答

いや、riesyan さんに限った感想ではないだろうと思いますが、

> 他に好きな子ができたらはい、さよなら

> ですか?と思いがっくりしました

あらためてこう断言されると、ええ〜? そーゆー話だったっけ? と思わないでもないというか。


5 ● kimosaki
●30ポイント

天使の卵―エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

天使の卵―エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

  • 作者: 村山 由佳
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • メディア: 文庫

宿命 (講談社文庫)

宿命 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: 文庫

一冊目は村山由佳さんのデビュー作「天子の卵」です。この作品は切ない純愛小説として根強い人気があり、先日も10年越しの続編である「天使の梯子」が発売されたところです。ですが…僕には後半の怒涛の展開が唐突で、安易なお涙頂戴にしか思えませんでした。素直じゃない僕がいけないんでしょうけど。

二冊目は東野圭吾さんの「宿命」です。この作品も人気があり、近々映画化もされます。いわゆる「衝撃的な展開」と「唐突な展開」と言うのは近いものだと思うのですが、僕にはこの作品の衝撃的なラストは、単に唐突なだけに感じられてしまいました。少なからず感動はしましたけど。

◎質問者からの返答

「唐突」……はいはいはい、これはわかる、わかります。たしかに、作家としても先の展開が見え見え、なんていわれるのも癪ですからね。妙に勘のいい読者というのがいて、「宿命」のラストだって「予見していた」なんて人がいる。そんなアホな。でもいるんだから困ってしまう。あれ以上、唐突に真実を提示することはできないだろうと思うわけで。読者も千差万別、作家のさじ加減がお気に召さないことがあっても仕方がない、と割り切る他ないのでしょうね。

それにしても、我ながらよく読んでいるなあ。まあ偶然、たまたまなんでしょうけれども。あるいは回答者のご配慮。質問者の知らない作品では、いくら力説されても理解が及びませんからね。


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