http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2005/04/boomofblog_63eb.html
[R30]: ブログブームの終わり
ブログブームの終わり
最近、いくつかの経験があって、ぼんやりと感じるようになっていたことがあったのだが、梅田望夫氏のはてなダイアリー「BLOG論2005年バージョン」を読んで、ぼんやりとしていたものがかたちになったような気がした。
2003年12月にはてなダイアリーがβ版サービスを開始して始まった日本のブログ・ブームは、そろそろ「終わった」と断言しても良いんじゃないか。さらなる成長を遂げるためには、どこかで明確なタームの転換が必要になりそうだ。
なぜそんなことを考えたかというと、まずこのブログのアクセスがまったく伸びなくなったということがある。そりゃーおまえがつまんねーことばかり書いてるからだ、とか、ストレートニュースに脊髄反射系が最近減ったからだよね、という原因はちゃんと自覚してるんだが、それにしてもPVの推移が少し重すぎる。
それでAlexaではてなダイアリーとLivedoor BlogのPVとかリーチを調べてみたんだが、どちらも4月に入ってから伸び悩んでいる感じ。はじめは社会人になった新卒学生が就活ブログを止めて抜けたのが原因かなあとか思っていたのだが、4月中旬を過ぎても回復の傾向が見えてこないので、やっぱり世の中全体の傾向なのかなと思った。
あと、ちょっと具体的には言えないんだがある人が言っていた「ブログのアクセスが多いなんていうのは幻想」みたいな話を聞いて、ま、そりゃそうだろなと。とするとこの1年半ばかり、日本のブログ界がリアル世界において生み出した成果とは何だったんだろうか。
思いつくまま挙げてみると、梅田望夫を媒介にして米国のブログ・ムーブメントの思想をネット住民がリアルタイムで受け止め、山本一郎や真鍋かをりという端くれ者を突然メディアの寵児に祭り上げ、磯崎哲也や湯川鶴章という新たな文化・知識人を生み、藤代裕之や伊藤春香というニューウェーブのライター、あるいは現役女子大生タレントを生んだ、そんなところか(以上敬称略)。
それ以外、例えばホリエモン騒動と「ファイナンス」というものに対する世間の異様な関心の高まりなどは、ブログがあってもなくても今の日本でいつか起こるべきものだったような気もするし、ブログをまとめたいくつかの本も、別にブログがなくてもそのうち出てきたもののような気がする。
そしてむしろ、明らかになった問題の方が大きい。それは、梅田氏がまとめているように「確かに知的生産性は一気に向上した、だが時事性の話題に優れた考察を加える専門家のシリアスなブログは、これからまだ増えるのだろうか?」ということなのであり、価値ある情報ほど極度に囲い込んで出さない、日本の知識人の「知」のあり方なのである。
個人的には、米国というのは良くも悪くもこうした「知」の体系の構造変化には後先考えずに突っ込んでいく人たちが(エスタブリッシュメントさえも)多いところで、だからこそブログの情報伝播力を最大限活用しようとするビジネスがいくつも立ち上がってくるし、マスメディアを巻き込んだドラスティックな「ジャーナリズム革命」みたいなものもブログ回りで起こってくる。
でも日本のエスタブリッシュメントやマスメディアというのは、表面的な部分では世相にものすごく左右される割には、「知」の構造変化に対しては慎重だと思う。だからこそ新聞や出版業界も表面上はブログに対して特に目立った動きを見せない。
ある意味でそれは、ブログがブームであることを無意識のうちに折り込んで行動しているようにも見えるし、実は単に保身と既得権益だけがすべて大事という姿勢にも見える。たぶんその両方だ。そして、これから後の展開を予測するのもそれほど難しくない気がする。端的に言えば、徹底して構造変化に抵抗し続けるという、97年以前の銀行業界のような戦略をとり続けるが故に、世間の構造変化の加重が一定値を超えた瞬間、ある日突然バキーンと轟音を立てて業界ごと崩れ落ちることになるのかもしれない。が、実際のところそのへんは僕にも分からない。
僕について言えば、紙メディアからそうでない領域に昨年転職したばかりで気が乗らなかったということもあるし、「R30」という、どう見てもリアル世界ではブランドとして不適切なハンドルでブログのブランディングをしてしまったということもある。いずれにせよ、いくつもあったマスメディアからの執筆のお誘いをすべて断り、第1次ブログブームの間にライターデビューする機会はつかみ損ねた、ということだけは言えるだろうと思う。
別に、ライターデビューするのが目的で始めたブログでもないし、「旬のメディア」という流れで言うと、そろそろブログの次のものが出てきそうな気がするのでそれ自体残念とも何とも思わないのだが、少々残念かなと思うのは、梅田氏と同じように、どうやらこれ以上面白いコンテンツを持った知識人やタレントがブログ界に参入してこなくなりそうな気がするのと、切込隊長のようにネット住民からリアル有名人に「転出」してしまう人が出てきて、ネットの言論空間が寂れていきそうな気配がすることだ。
http://aruhenshu.exblog.jp/1641426
ある編集者の気になるノート : はたしてブログは、これ以上普及するんだろうか?
はたしてブログは、これ以上普及するんだろうか?
「週刊誌記者の日記」(というより週刊朝日ブログのほうが通りがいいか)で、この記事を見つけ、思わず首を傾げる。
普及率10%の壁
まあ、希望的観測にケチをつけるのも大人気ないのだけど、ブログってそこまで普及しないと思うんですよね。
普及率10%って言うと、たとえば社員数約6500人の朝日新聞社(2004年のデータ)で、650人が自分のブログを持つということでしょう。
そんな時代が来るとは、僕にはどうしても思えないわけで。
ちょっと前に「R30」さんが指摘していたように、ブログ・ブームはすでに終わりかけていて、これ以上の普及はなかなか容易ではないように思います。
そもそも、毎日ブログを更新するのだって、結構大変なんですから。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050426/p1
My Life Between Silicon Valley and Japan - Blog論2005年バージョン(2)
日本出張前に書いた「ブログのPage Viewについて」
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050413/p1
などを巡って連鎖的に書かれたものを読んで、日本のBlogは明らかに米国のそれとは異質な方向へと進化しているのではないかという気がした。アメリカは実名Blogが多く、日本は匿名(ペンネーム)Blogが多いというのもよく言われていることだが、それとも関連するのかもしれない。アメリカに住んでいて思うのは、アメリカ人の自己主張の強さ、「人と違うことをする」ことに対する強迫観念の存在である。彼等は「オレはこういう人間だ、私はこう思う」ということを言い続けてナンボの世界で生きているから、Blogというツールもそのための道具として使われる。日本はそうシンプルではない。「楽しんでいただけましたか?」的なサービス精神旺盛で面白さを追求しているのが、日本の人気Blogの特徴のようにも思える。自己主張よりも読み手に楽しんでもらえるかどうかのほうが重要-->だからペンネームでいい、という感じ。それがPage Viewの多いBlogの日米での違いになっているような気がする。
http://blog.nablog.net/blog/a/20007419.html
ブログ 利用率は約2割、認知率は約7割
ブログの利用者数は20%、認知度は70%だそうです。爆発的な数字ですね。「ブログブーム」はこれからも伸びていくかと思います。ブログは安易にできることから、ネット初心者にも人気があります。芸能人でも書いている方は何人もいますので、普及率はあがっていくでしょう。しかし、いずれピークに達するでしょう。現在、ブログブームと呼ばれていますが、そのブームもピークに達したらどんどん普及率は減っていきます。その理由として、「毎日書くのが大変」というものがあります。はまりにはまって飽きてしまうのです。もちろん書き続ける人もたくさんいますが、ブームに合わせて書き始めた人はすぐに飽きてしまうでしょう。
つまり、ブログブームは3年くらいは続くかもしれませんが、それから徐々に衰退していくと予想されるのです。
http://pwd.blog2.fc2.com/blog-entry-176.html
三日坊主(^_^; ブログは爆発的に普及するか
「新しく始める方が居る反面,止める方も居ますので,微増はするかもしれませんが電子メールほどの普及はしないものと思っています」
私も同感です。
http://izumiemu.blog.ocn.ne.jp/happy/2005/05/post_b28e.html
開運スピリチュアル日記: ブログの今後は?
ブログははじめると楽しいですよね。
簡単だし、
でもやはり飽きてきますよね。
また、逆に人気がでて、返事書くのに追われて、ネタがなくなってきて、
そのうちねたみや中傷が始まってきてしまうのですね。
私も人気ブログ立ち上げてましたが、
人気出るたび嫌がらせも増えちゃいまして
結局止めてしまいました。
その辺をブログ管理サイトで対応してくれないと結局伸びていかないんじゃないでしょうかね。
次のもっと面白いサービス始まらないかな??
普及率は結構高いと思いますよ。
統計は取っていないと思いますけど。
今後はどうなんでしょうね。
やる人やめる人が同じくらいになっていくような気がしますね。
もっとミニサイズのものができてくるかもしれませんね。
「簡単!ミニダイアリー」みたいな。