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sibazyun ●40ポイント ![]() |
http://www.nikonet.or.jp/spring/bara/bara.pdf
この本は「薔薇の封印」といって、シェークスピア=ベーコン説を唱えたものらしいですが、それはともかく、p17からの第4節がRomeo and Julietの種本を扱っています。とくにギリシャについては、紀元3世紀による物語Ephesiacaをとりあげています。
Ephesiacaは興味深いですね。
23ページに、
Ovidius (B.C.43?A.D.18)の著作Metamorphoses の中のPyramus と Thisbe の物語
というのもありますね。これはローマ時代のまとまった作品みたいですね。
えーと、これが民間伝承というところがよくわかりません……。
http://www.pzweifel.com/music/romeo_and_juliet.htm
「ロミオとジュリエット」の話の中には、キャピュレット家とモンターギュ家のいさかいの原因が書かれていません。この点を突破口として考えると、「ロミオとジュリエット」が下敷きにしたと考えられているLuigi Da Portoによる劇が、13世紀、ドイツ系「神聖ローマ皇帝」派とイタリア系ローマ法王派に属する、実在した2つの氏族GuelfsとGhibellinesの間で実際に続いたいさかいをモチーフにしたのではないかという説を見つけることができます。このモチーフはDa Portoの劇を下敷きにしたBelliniのオペラでもっとはっきり示され、そしてDanteの神曲「煉獄編」でも使われているそうです。
上記2氏族については以下に解説があります。
http://www.class.uh.edu/gbrown/philosophers/leibniz/Britanni...
このことを指して「民間伝承」と言われているのではないでしょうか。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
ロミオとジュリエットの実家の対立は、単に仲が悪いというようなものではなく、ゲルフとギベリン、皇帝VS教皇の対立が背景にあったということですね。話が大きくなってきた。
Da Portoの劇の下敷きになった、ゲルフとギベリンのいさかいの話が「民間伝承」だとも考えられますが、どうも「神話」と並べられている時点で何か別の要因を想定しているようにも思われます。
もう少し回答お待ちします。