http://www3.nhk.or.jp/asadora/kirari/index.html
私も、最初は桜子は死んだのだと思っていました。
しかし、放送後、2週間たった今では、桜子は死んではいないと思います。たしかに原案の『火の山‐山猿記』では、桜子は腸結核で亡くなっていますが、ドラマのラストの桜子が微笑むシーンでは、映写機による『山長やマルセイユでの有森家や達彦さんと輝一ちゃんの様子を見守る桜子』ということで生きていると思われます。実際に録画した画面も何度も観返しましたが、映写機の明かりにに照らされた桜子の横顔が見れますし、カタカタと映写機が鳴る音が聞こえてきます。
たしかに脚本の浅野妙子さんが、原案通りに桜子が死亡したように表現するコメントもされていましたが、実際には脚本と演出の共同作業により、現実に希望をもたせるためにドラマとしては、その点を変更しているのではないかと、今では、録画した最終回を何度も観直して思い直しています。
最後の映写機に写るみんなの中で。立派な背広をきたキヨシくんが輝一ちゃんをあやすシーンが伏線で、病室で輝一ちゃんのスライド映像に手を伸ばした桜子の前に、成金になったキヨシくんが特効薬のストレプトマイシンを持ってきて間に合ったという解釈が妥当ではないかと思っています。
いづれにしろ、『純情きらり』はきら星のように素敵な台詞やシーンがたくさんあって、毎回感動して楽しみに見ることができた素晴らしいドラマでした。キャストのみなさん。制作に携わったすべてのみなさん。本当にありがとうございました!