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第五回萌理賞――
未発表オリジナルの創作小説・イラストを募集します。
創作物の紹介ではなく、書き下ろしでお願いします。
最も優れた作品には200ptを差し上げます。
応募者全員に共通する課題テーマは「萌え」(具体的には、少なくとも一人は美少女または美少年キャラが登場すること)、
課題モチーフは、「秋」「巫女」「シスター」「女医」「ナース」のいずれか選択(複数可)してください。
400字程度(一割程度の誤差は可)の日本語文章、または最大400kb(メジャーなデータ形式)の画像・音声・動画等を、回答で掲示(画像等はリンク)してください。
投稿作品は「萌え理論Magazine(http://d.hatena.ne.jp/ama2/)」または「萌え理論Blog(http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/)」への転載をご了承ください。
その他細かい事項はhttp://d.hatena.ne.jp/ama2/20061027/p1を参照してください。

●質問者: しろうと
●カテゴリ:趣味・スポーツ 芸術・文化・歴史
✍キーワード:blog Magazine イラスト オリジナル キャラ
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 20/20件

▽最新の回答へ

1 ● crow_henmi
●10ポイント

題名「神無月の出張」

「出雲大社に出張?」

巫女姿で神社の境内を掃除していたら、お稲荷さまが唐突にそんなことを言い出した。

「そうじゃ。来月は神無月じゃから、全国の神が出雲に集まるのじゃ。わらわも神の端くれ、当然往かねばならぬ」

「っても、お稲荷様ひとりで大丈夫?」

お稲荷さまは狐耳としっぽを生やした、座敷童のようなちっこい娘で、とても神様っぽく見えない。

「本当はわらわも少し心細いのじゃ。なにしろ出雲は偉い神様がたくさん集まるから、わらわのような末席は肩身が狭いわ息苦しいわで大変なのじゃ」

うるると眼に涙をためるお稲荷さま。あたしは少し同情して、つい出来心を抱いた。

「じゃあ、付き添ってあげようか?」

「まことか?」

表情を明るくしたお稲荷さまは、でもすぐにうつむいた。

「神に人の付き添いなど聞いたことがないのじゃ。恥ずかしいのじゃ」

「でもひとりじゃ不安なんでしょ?」

こくりと頷くお稲荷さま。

「だったらついていってあげる。恥ずかしがることなんかないわよ。むしろ人間のお供を連れてきたって自慢したらいいじゃない」

「そなたは本当によいのか?」

「ちょうど旅行にも出かけたかったし、神様が一杯集まる場所というのも見てみたいし」

するとお稲荷さまはうれしそうに飛びついてきた。

「ありがとうなのじゃ! そなたにはいずれ恩返しをするのじゃ!」

「うわっちょっと飛びつかないであー袴が脱げるー!」

「ありがとうなのじゃありがとうなのじゃ」

「きゃぁー!」

秋の夕日が、そんなドタバタ騒ぎを見下ろしてるように、あたしには見えた。

(終)

◎質問者からの返答

では講評に入ります。開始一時間経たずに投稿された初作品。文字数多し。

神無月に稲荷と巫女が出雲に向けて旅立とうという話。宮崎アニメからネトランまで、擬人化での感情移入は定番。「設定だけ」ですが、その後の展開を想像させ、微笑ましいムードが良い感じです。

稲荷の「?じゃ」が単調で、「じゃて」「じゃろう」「じゃがのう」など変化できます。「っても」「うるる」「きゃぁ」とおきゃんな巫女との対比は馴染みますね。


2 ● Imamu
●10ポイント

タイトル:「マグロ女と純白の堕天使」


白い病室は、消毒液の酸っぱい臭いがした。


白衣姿のナースが私の服を脱がし、私の身体を丁寧に洗う。

彼女は私の顔に化粧水・乳液を優しく塗り込み、その上にファンデーションを乗せていく。

眉毛をカットされ、ピンクの口紅を塗られた。彼女は満足しているようだった。


私の全身を舐め回すナース。

「もっと、気持ち良くしてあげるね」

私は何も感じない。でも、彼女が喜んでいるのなら私はそれでいいの。

白衣の下のブラジャーが微かに透けて見えた。


それから彼女は私の首をメスで切り開き、私の血液を排出させる。

お腹に穴を開け、体液や消化器官の中の残存物を白い病室にぶちまける。

身体中の穴に綿を詰められて、縫合された。


ナースは私の全てを舐め回す。

「もっと、気持ち良くしてあげるね」

私は何も感じない。でも、彼女が喜んでいるのなら私はそれでいいの。

パンティーラインが微かに透けて見えた気がした。目が霞む。


赤黒い病室は、腐ったマグロの臭いがした。


(終)

初めてお目にかかります。

少し前にたまたまナースで妄想していたので、投稿させて頂きました

めざせ参加賞でございます。

◎質問者からの返答

謙遜しながらも、尖ったセンスの作品。「目が霞む」の叙述から、女の「私」は意識があるまま解剖されたのか。恐いですね。

タナトスとエロスの対照は古来よりの定型ですが、例えば『死者の奢り』では、「死」の重さに釣り合うクドい描写があります。ここでは「マグロ」という単語が、狂気をネタ化し中和して、実は表現をかえって弱くしています。単に「腐った臭いがした」とすると想像が広がります。


3 ● くまいみずき
●1ポイント

タイトル:もっと好きに、なってくれるのなら。



「今回は初詣に行けないかも」

この一言で、俺の予定は狂ってしまった。

毎年、裕未と一緒に神社へ初詣に行っていたのに。

大学受験のある今年に限って一緒に行けないなんて…。


一人で行くのもつまらないし。

と、思っていた。

しかし、気がつけばいつもの神社の前。

賽銭を済ませ、ふらりと御籤販売所へ行くと、そこには裕未の姿が。

「裕未、お前…」

「あ、和臣。やっぱり来てくれたんだ」

「行けない理由、これだったのか。だったら最初から言えば…」

「だって、言ったらまるで『私の巫女服を見に来て』って言ってるみたいじゃない」

「誰もそんなこと思わないって。さては、俺に見せたかったんだな。巫女服姿を」

どうやら、俺の考えが図星だったらしく、裕未の顔は真っ赤になった。

俺は、『来てよかったな』と思うと同時に、ふと気になることがあって聞いてみた。

「裕未、俺がこうやって来たからよかったけど、もし来なかったらどうするんだ?」

裕未は俺の言葉を受けて、照れくさそうに答えてくれた。

「だって、信じてたから。和臣が、ちゃんと来てくれる事を」


(終わり)

◎質問者からの返答

常連さんです。「俺がこうやって来たからよかったけど、もし来なかったらどうするんだ?」と作中でも言及していますが、やはり同様の疑問を感じてしまいます。作中で「信じてたから」と一応の答えは出ていますが、「気がつけば」「ふらりと」といった語が、自然さを装いながら結末に誘導しているようで、微妙にわざとらしさを感じてしまいます。どうせ誘導するなら、伏線があると行動に説得力が出ますね。


4 ● guffignited
●5ポイント

「清らかなる慈愛」

(本文)

「ふう……」

剣を振り、血糊を払う。

「終わりました。」

あたりには、妖魔の死体が散乱していた。

「その……すみません」

「いえ……」

私の言葉に、付き従うシスターは力ない口調でそうつぶやく。

「あのまま彼らが成長していたら、いつかは私達の手には負えなくなっていたはずですから……」

そう言うシスターの視線は、その中の一体に注がれていた。その足には傷の手当でもされたのだろうか、シスターの法衣と同じ、青色の布が巻きつけられていた。

「そうなる前に……前に……」

シスターの声に、嗚咽が混じり始める。その様子を見ているのがどうしようもなく切なくて、思わず、シスターの体を抱き寄せた。

「あっ……」

シスターはビクリ、と体を震わせる。

「あなたが自分を責められる必要はない。でも、それがこらえきれないことなら……」

腕に力をこめ、シスターをきつく抱きしめる。

「見ませんから……こうしていれば見れませんから、だから、自分を偽らないでください」

「っ……うわああああああっ!」

堰が切れたように、そのまま嗚咽は泣き声に変わる。

そしてシスターは、涙が涸れるまで泣き続けた。

(終わり)

◎質問者からの返答

初投稿の方です。アクションが終わったところから始めるという出だしの手法です。何が起きたのか大体見当はつくけれど、言い落としていることによって、想像の幅が広がりますね。その好奇心のくすぐり方がうまい。「かゆうま」みたいに、親しい間柄の人間が段々妖魔になるという悲劇なんでしょうか。最後の一行は微妙に蛇足かも。冒頭で鋭くトリミングしているので、最後も鮮やかに締めたいところです。


5 ● tophel
●1ポイント

『緋色の記憶』


霜月、緋色の男女が夕暮れの中を走る。蜻蛉が周囲を飛び、自転車を仲間のように見守る。

「脚が冷えるな」

「我慢しなさいって。靴下はいてるでしょ」

配達物が満載されるべき籠ははずされ、そこでは白い小袖に緋色の女袴を着た女性が青年の腰に腕を回している。青年の胸には、ゆうメイトの名札。

「綺麗だよね」

女性が腕に意識を集中させ、青年の背中に頬をあずける。空気が冷えても、寒いと感じる暇はない。

「この景色も見納めかな。一人で夕日を見ても寂しいからな」

青年はペダルに力を込める。

年始のアルバイト。年賀状配達、甘酒とおみくじを振る舞う巫女。

春には別々の土地にいる、だから、女性は一足早い時期に写真を撮ろうと提案した。

「なあ、なんでおれまで巫女さんの格好なんだ?」

「宝物にしろってこと。お守りの中にでもしまって、他の人に見せるなよ」

坂を一気に下る。肌に感じる風までも緋色に染まる中、蜻蛉が家路につく。

耳をすますと聞こえてくる音。そのお互いの鼓動は、写真よりも確かな形で胸にしまわれた。

◎質問者からの返答

萌やし・燃やし賞から参加です。カップルが二人とも巫女の衣装で写真を撮りに行ったのでしょうか。作中でも「なあ、なんでおれまで?」とありますが、二人とも巫女の衣装を着ようという発想が、感動にも笑いにも行かず奇妙に残り、何か腑に落ちないところはあります。そこだけ気になって他の箇所の印象が薄くなってしまうというか。ネタは中途半端に入れると、かえって全体が弱くなります。


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