http://blog.so-net.ne.jp/naoazucar/archive/c35369638
>またこの龍と虎、あるいは龍と蛇の意味するところは、男性原理と女性原理、いわゆる陰陽みたいなものを表し、浮世絵の中にも、ある種の哲学的な要素を入れてることに驚きました。
蛇単独で何か権力とか富の象徴のように使われているように思えるのですが。いかがでしょうか。
蛇にはあたまがしっぽを食べるウロボロスという絵があります。ウロボロスは永遠の哲学というか人知の及ばない動物であるという位置づけと思います。確か一橋大学とか、昔の商業高専はヘビが校章のモチーフでした。商業は永遠。お金を扱うから。あくなき価値増殖の表象がヘビだったということです。
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/museum/ouroboros/05_02/what.html
なるほど、そういう意味もあるのですね。有り難うございます。
http://bymn.pro.tok2.com/karakusa/egypt/asklepios.html
アスクレピウス(ギリシャ神話の医神)の聖獣は蛇
http://mail.josai.ac.jp/~yakurigk/Tanisato.htm
医療のマークの蛇
下記のような意味もありました。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/antiGM/medusa1.html
メデューサの偶像の項目に以下の記事があります。
蛇は、死と再生つまり季節といった生命の循環をあらわす動物である。それは肥沃な大地や地下と結びつく。また際限なく脱皮をくりかえすと考えられていたので、不死の象徴でもある。
古代においては、蛇は常に女性と関係づけられるが、それは、不死という特徴が経血のそれと呼応するからである。ひるがえって、傷も痛みもなく出血し、月の満ち欠けと同時進行する月経は、男たちにとっては畏怖の対象であった。
とても興味深い説明を有り難うございます。
キリスト教世界で悪魔になっている多くの物はキリスト教侵攻前の現地の神だったりします。
NHKの市民大学で、言い意味だったと習った気がします。
以下のページに医療の神であるアスクレピオスの杖の蛇は1匹、商業のシンボルとして使用されるヘルメスの杖の蛇は2匹とあります。
http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/tenji/mercury/zuzou.html
また、悪魔のベルゼブブも「嵐と慈雨の神バアルの尊称の一つだったと思われる」と書かれています。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4409540475
これで説明になっていますか?
キリスト教信仰前に着目されるのは面白いですね。でも、キリスト絵画に造詣の深いルーベンスのマリードメディシスの生涯24連作にも蛇がたくさん出てくるのは何故でしょうか。
http://q.hatena.ne.jp/1156754440 で西洋の紋章にでてくる蛇に関する質問があり、わたしも回答していますので、ご参考まで。商業のシンボルと医学のシンボルの2つがあって、時に混同して使われている、という主旨です。
ナポレオン3世もよく装飾に蛇を使っていたようですが、これも商業のシンボルなのでしょうか。とても参考になる回答で大変満足していますが、商業のシンボルとは国家や王室の反映までを含む意味なのでしょうか。有り難うございました。