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創作はてなです。ポイントは傾斜します。珍しくタイトルが入ります。


「クリスマスプレゼント」


彼と帰るときはこの公園を横切る。おおきくて古いこの公園。むかしは、軍隊の基地があったとか聞いたことがある。ずいぶん木の葉も色づいた。「あのさ」「えっ」「ううん、やっぱやめとく」「そうなん」わたしは、彼のこのいいあぐねる仕草が好きだ。優柔不断だとあのスポーツ少女の妹の裕子ならいうかもしれないけど、わたしは好き。カサカサ。足下の落ち葉をローファーで踏むから音がする。ふたりの距離は近いようで遠い。遠いようで近い。「センターまであと何日かおまえらわかってるか」担任が言ってた。運悪く世界史担当だから、例の履修問題でそうとう疲れているみたい。だからいつもピリピリしている。ちょっと先生もかわいそうだな。「冬が来るね」わたしはそう言って、空を見上げた。

●質問者: aoi_ringo
●カテゴリ:生活 人生相談
✍キーワード:はてな クリスマスプレゼント スポーツ センター タイトル
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 9/9件

▽最新の回答へ

1 ● midoring
●15ポイント

恥ずかしながら、彼は言った

あのさ、クリスマスのさ・・

プレゼント。

何がいい?


私は思わず、戸惑った。

欲しいもの。

考えたことが無かった。

いつも一緒に居て、それ以上に欲しいものなんて無かった。

「一緒に居る時間」

そう答えた。

神様・・・あとどのくらい、彼と一緒にいられるのでしょうか・・・

◎質問者からの返答

いつまでもすきなひとと

いっしょにいたいですね

ありがとうございました


2 ● coetan
●15ポイント

「あ、あ、あ、あれはなんだ!」

後ろで彼が、妙にわざとらしい叫び声をあげた(気が付けば、私は彼より随分先を歩いていた)。

彼が指差す方角を見上げると、そう高くない木の枝先に、何かぶらぶらぶらしている。

近寄って見ると、それはふたつの御守り。

高くないと思った枝に、私の手はぎりぎり届かず、風が御守りをくるくる廻した。

よく見ると、ひとつは大山寺で、もうひとつは千光寺の。

ぴんときて、彼を見た。

「じゅ、12月だから、赤と緑のにしてみたんだけど…」

彼は言って、ふたつのお守りを枝から外すと、私にくれた。

「おまもりなのに、欧米か」

つっこんでみたけど、照れ隠しだから決まらなかった。

◎質問者からの返答

ツリーですね

ありがとうございました


3 ● hanatomi
●30ポイント

彼は言った。

「一緒に自習室へこうやって通うのも、あとわずかだね。」

私は言った。

「うん。あと少し。」



彼は、少し照れくさそうに、頭に手を当てて、空を見て言った。



「勉強仲間だった俺が言うのもへんだけど、


センター、・・・。

気軽に受けたらいいよ。



ほら、由美は本番に弱いだろ?」






「ふふふ。^^」


そうだな、と思った。



普段のテストの前でもプレッシャーに押しつぶされそうになる。

強くならなきゃと思っても不安に負けそうになる。



「どうなってもね、大丈夫だよ。」



歩きながら横切った公園のブランコに手をかけ、

立ちこぎをしだすと、彼はもう一度言った。



「絶対に大丈夫!!」





私は笑った。



「うん。」



励ましてくれた言葉が嬉しかったが、

自営業を営んでいる由美の家の家計状況を考えると、

浪人も、私立大学も選ぶ選択肢はなかった。



このセンターでいい結果を出すかどうかが、

由美の未来に大きく関わっているのだ。



由美は又胃が痛くなるのを感じた。




すかさず彼は言った。

唐突に、自然に、でも、はっきりと、真剣に言った。




「結婚したら、 いいから。」


「・・・・・・。」



「僕と、 結婚したら、 いいから。」



そしてブランコの上から空を見た後

こっちを見て、にっこりと笑った。





彼はブランコから飛び降りると

私に近づき、


触るか触らないかで私を大きく包むと、

もう一度言った。



「大丈夫だからね」




苦しさの中の芯にある一番硬い塊が溶けていくようで、

自然と涙がこぼれてきた。

そして


「負けない!」「がんばる!」

と、力が出てきたのを感じた。

◎質問者からの返答

空白が静かで素敵でした

ありがとうございました


4 ● tarou4649
●15ポイント

きれいな空だな、私はそう思いながら幸せなひと時をすごしていた。

そのときだった。公園の中の1本の柳の木の陰に昔の軍人のような人がこちらを見て笑っている。

不気味に思いすぐにそこから離れた。

後で調べたことによると、昔、戦争をしていたころそこにあった軍隊の基地にアメリカ軍の爆撃があったらしくその軍隊は全滅したんだそうだ。そして夜になるとたくさんの軍人が柳の陰に集まっているんだそうだ・・・

◎質問者からの返答

実際にそういう公園知ってます

いろいろうわさあるみたいです

ありがとうございました


5 ● ttz
●50ポイント

空にはいくつかの冷たい星が瞬いていた。

「星の光って相当昔のものなんだよね。」

と、わたしが切り出す。

「そうだね。」

「不思議だよね。今見ているものなのに。」

「うん。」

「あの光は昔のものだけど、わたし達は今見てる。」

彼は何も言わない。

ただ落ち葉を踏み分ける音だけが響いた。

「あの星はもしかしたら今はもうないのかもしれないのにね。」

「・・・。」

彼は何を考えているんだろう。

ちらっと横目で見てみたが、分からなかった。

「もしかしたら神様はもうわたし達の将来を知ってるかもしれないけど、わたし達は知らない。」

「・・・。」

寒い夜。

本当に静かな夜だ。

「あのさ。」

今度は彼が切り出した。

「クリスマスだよね。」

「そうだね。もうすぐクリスマスだね。」

「友子はどこか行くの?」

「わたし、まだ予定は決めてないよ。」

「そっか。。。」

そこまで聞いて、また黙ってしまう彼。

それでもわたしには分かった。彼の心臓の音が聞こえるようで嬉しかった。

「プレゼント・・・。プレゼントを考えていたんだけど。」

「わたしに?」

「うん。神様より先に、将来を決めたいなと思って。。。」

不意に肩を抱かれた。

今度はわたしの心臓が鳴った。

「今度、きれいな星を見に行こう。クリスマスの夜に。」

今日の彼はどうしたんだろう。

これまで、こんな事をいう人じゃなかったのに。

「うん。楽しみにしとく。」

彼はわたしの目をゆっくりと見た。

わたしの方が少し照れた。

少しだけ震えている。彼に気付かれているだろうか。

彼はまだわたしを見つめている。

そして両肩を前から抱いた。

わたしは、ゆっくりと目を閉じて・・・

◎質問者からの返答

読んでる方がドギドキ

ありがとうございました


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