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【小説の書き方を教えてください】

[1] 「喫茶店でコーヒーを頼んだら紅茶が出てきたので替えてもらった」というあらすじの、
小説風の単文を書いてください。
そして
[2] どのような細かいテクニックを使っているのか、1行ずつのレベルで解説してください。

みなさんはどんな点に気をつけて小説風の文章を書いているのか、聞きたいのです。

長さや描写の細かさは、普段の自分通りのスタイルでOKです。
またテクニックの説明に必要なのでしたら、話の筋をかえたり、延長してもかまいません。

例はコメント欄に示します。よろしくお願いいたします。

●質問者: lionfan
●カテゴリ:ネタ・ジョーク 書籍・音楽・映画
✍キーワード:コメント欄 コーヒー スタイル レベル 喫茶店
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 26/26件

▽最新の回答へ

1 ● castiron
●30ポイント

【小説】

[1]「初雪だ・・・」

[2]ちらつき始めた雪を見て別に俺は雪なんか降らなくても困らないんだけどななどと意味のない事考えていた。

[3]何もすることもないフリーターの俺はちょうどファミレスがあったので入った。

[4]窓際の席に着くと鬱陶しい笑顔のウェイトレスに注文をした。

[5]「コーヒーひとつ。」

[6]これだけの注文に対していちいち注文内容を繰り返しいやな顔もしないのはさすがだ。

[7]しばらく文庫本を読んで待っているとウェイトレスがやってきた。

[8]「お待たせしました。紅茶になります。」

[9]忙しそうなウェイトレスが立ち去ろうとするのを呼び止めて言った。

[10]「俺が頼んだのコーヒーなんだけど」

[11]「申し訳ございません。すぐにお取り替えいたします」

[12]とすまなそうにウェイトレスが言うとすぐさま紅茶を下げてコーヒーを持ってやってきた。

[13]「申し訳ありませんでした。」

[14]と頭を下げてからコーヒーを俺の目の前に置いた。

[15]そこで、ふとウェイトレスの視線が俺から他の方向へ向いた。

[16]つられてその方向を見るとどうやら本降りになってきたようだ。

[17]視線を戻すとウェイトレスはにっこりと私の方を向いて言った。

[18]「初雪ですね。」

[19]「そうだね。」

[20]と思わずにっこりと答えてしまった。

[21]申し訳ありませんでしたともう一度いいウェイトレスは忙しそうに立ち去った。

[22]やられたなと思いながらコーヒーをすすった。

ネタを考えるのに集中しすぎてテクニックについて考えていないことに気がつきました・・・

【解説】いちおう

[1]やっぱり最初は台詞から

[2]独白は大事だよね。キャラ設定をここに込めました。

[3]状況説明。[2,3,4]はテンポが今ひとつ

[4]「うっとうしい」をあえて感じにすることでうっとうしさを倍増,窓際は複線

[5]台詞は短くしてキャラを強調。「コーヒー一つ」読みにくい

[6]台詞の後は独白を。建て前と本音みたいな

[7]状況説明、台詞、独白パターンが好き。

[9]基本的に簡単な漢字は漢字で

[10][11]台詞をつなげることでテンポを演出

[12]細かいやりとりはとばす。

[13]不必要に何度も謝る。

[14]「俺」と入れることで俺の視点が重視されていることを強調

[16]本降りで最初の設定を喚起

[17][20]にっこりで柔らかさ演出

初めてこういうの考えてみたけど作家ってすごいな。

というか例を見るともっと台本みたいな感じの方がいいのかな?

◎質問者からの返答

castiron様、いい回答ありがとうございます。

自分とはだいぶ異なる文体ですので、めっちゃ勉強になりました。

ときどき他の人の文体が気になったりするのですが、できた文章だけ読んでも、

作者が何を考えつつ書いているのかがわからないので、

また、大きな構想や哲学レベルの話ではなく、本当にしょっちゅう使う細かいテクを伺いたかったので、

今回の質問を立ててみました。

ありがとうございます。


2 ● strains-e
●30ポイント

【小説】全然上手じゃないですが。


[1]「まだ約束の1時まで30分もあるじゃないか。何やってんだよ俺」

[2] 緊張のせいかこの喫茶店の暖房が効き過ぎなのか、暑い。俺はジャケットを脱ぎ、喫茶店の椅子にどっかりと腰を下ろした。

[3] ――来て、くれるかな。

[4] 家を出てからここに来るまで、ずっと握り締めていた携帯電話は、手の汗でじっとりと濡れてしまっている。俺は送信メールボックスを開き、昨日彼女に送ったメールを開き、読み返した。

[5]

[6]『――君が好きだ。もしも返事がOKなら、明日の午後1時、大学横の喫茶店Aに来て欲しい。ずっと、待ってるから。』

[7]

[8] もう何度読み返したか判らない。送った文面は一言一句、もう全て覚えてしまった。ちゃんと彼女に届いたよな? 他にもっと何か上手い言い回しはなかったのか? ずっと、待ってるから。――なんて、ちょっと恥ずかしくないか、俺? 「なにこの男ばっかじゃないの」とか思われてたりして。いやいやいや、彼女はそんな女の子じゃないぞ、うん。

[9]「――ま。――もんは」

[10]「――はい?」

[11]「夜中に書いたラブレターは朝起きて読み返すと破り捨てたくなる法則」にどっぷりと嵌って頭を抱えていた俺は、声に気付いて顔を上げた。ウェイトレスの女の子(かわいい)が、困ったような笑顔でこちらを見ている。

[12]「お客様。ご注文は」

[13]「ああ、じゃあコーヒーを一つ」

[14]「かしこまりました。少々お待ち下さい」

[15] ウェイトレスの女の子(かわいい)はお辞儀をして去って行った。

[16] もっと彼女と仲良くなってから告白した方が良かったかなあ。でもぐずぐずしてて彼女が他の男と付き合い出したら悔しいし。法学部のあいつ、絶対あいつも彼女のこと狙ってるよ。何だよちょっと顔が良いからって――

[17]「お待たせ致しました」

[18]「ああどうも」

[19] もし彼女が来てくれたら、どうしよう。もう春休みだしな。取り敢えずデートして。映画なんか良いかなあ。恋愛モノとか二人で見て、おしゃれな所で食事して、バーかなんかでちょっと酒飲んで、公園のベンチに座って話をして、彼女を送って行って――

[20] ――虚しくなった。

[21] 時計を見ると、1時10分前。妄想なんかしてる場合じゃない。落ち着け。やれるだけのことはやった。待つんだ。閉店まで待ってやる。

[22] 暴走気味の頭を落ち着かせるため、俺は目の前のコーヒーのカップに手を伸ばした。

[23] 目覚ましの苦い味を期待して、一口、ごくりと飲む。

[24]「ぶっは!」

[25] 吹いた。盛大に吹いた。

[26] 苦味を期待していた味蕾は、見事に裏切られた。俺の味覚を刺激したのはコーヒーの苦味ではなく、紅茶のまろやかな渋味だった。

[27]「ちょっとちょっとちょっとちょっと、ウェイトレスさん」

[28]「はい、何でしょうか」

[29] さっきのウェイトレスの女の子(どじっこ)がぱたぱたとやって来る。

[30]「これ、紅茶じゃないですか。俺頼んだのコーヒーなんですけど」

[31]「も、申し訳ございません。直ぐにお取替えいたします!」

[32]「お願いしますよ、もう」

[33] ウェイトレスの女の子(どじっこ)はカップを持ち、慌てて去って行った。

[34] 今日のために昨日わざわざアイロンまで掛けた白いシャツに、派手に紅茶の染みが出来ている。爽やかさを演出しようと白いシャツを選んだのが、裏目に出た。

[35]「ああもう。どうしてくれんだよ、これ」

[36] 何とか染みを落とせないかとお絞りを手に悪戦苦闘していると、

[37]「何やってるのよ、もう」

[38] くすくすと笑い声が聞こえた。

[39]「え――」

[40] 顔を上げると、彼女が、俺の大好きな笑顔で笑っていた。


【解説】話を膨らませるために、別のストーリーを加えました。質問者様の意図に反する行為でしたら申し訳ないです。

[1]読者にこれより前のストーリーと今後の展開を想像してもらうため、会話文から話を始めることが多いです。「」の文章は最後の。を省きます。縦書きの場合は漢数字を使いますが、横書きなのでアラビア数字です。

[2]横書きの場合でも、小説の場合は地の文の頭を1字下げます。ブログなどでは下げませんが。主人公の心情描写及びラストへの伏線でジャケットを脱がせました。主人公の心情描写を書きやすくするため、読者と主人公の距離を短くするために文章は一人称にしました。改行はあまりしません。

[3]心の中のセリフを強調して書くときは――を入れます。

[4]読者にこれまでの状況を説明します。複合動詞なども漢字に閉じるようにしています。平仮名にしだすと漢字・平仮名の使い分けが曖昧になって表記ブレが起こりやすくなるので。

[5][6]が引用文なので、前後に空白を入れます。[7]もです。

[6]引用文なのでセリフと区別して『』。前にも文があることを表すために――を入れました。原文ママなので最後の。も省略しません。

[8]ここから主人公の思考の暴走が始まります。ちょっとコミカルにしてみました。?の後は一字アキを入れます。

[9]主人公が聞き取れなかったことを――で表現しています。個人的にこだわりがあって……は使いません。

[10]主人公が考え事をしていたので――を入れました。

[11]大分コミカルになってきました。

[12][13][14]発言者が明らかなので、誰の発言かは書きません。

[15]二度目の(かわいい)で主人公の女好きを強調したつもりです。

[16]主人公の暴走が続きます。思考が中断されたので最後は――になっています。

[17][18]主人公が思考に没頭しているので、前後の行動や発言者は書かず、会話文だけ書きました。

[19]主人公の思考に戻ります。ここも途中で中断されるの――で終わらせました。

[20][3]と同じく――を入れます。コーヒー(紅茶)を飲む行動に移るために、ここで思考を切り替えます。

[21]思考がコーヒー(紅茶)を飲む方向に進みました。

[22]主人公の自分の行動を客観的に書きます。主人公の心のセリフを書いた[21]と区別するため改行しました。

[23][24]を強調するため、もったいぶります。

[24]吹いちゃいました。

[25]強調しました。たくさん吹いたんでしょう。

[26]「コーヒーでなく紅茶だった」と書くだけでは味気ないので、表現を工夫したつもりです。

[27]慌てているので「ちょっと」が多いです。

[28]続けて発音したことを表現するため。でなく、にしました。

[29]ひどい仕打ちをされたので(どじっこ)になりました。「ぱたぱた」でウェイトレスのかわいらしさを演出します。

[30]店員さんにあまり傲慢な態度で接するのはよろしくないので、!は入れません。

[31]慌てているのでちょっとどもっています。

[32]不満そうです。あまり尊大な態度に取られたくないのでここも!は入れません。

[33]ラストで主人公と彼女を二人きりにするため、ウェイトレスを退場させました。

[34]主人公の意気込み、状況説明。

[35][34]から[36]へ文章が繋がるのが何か変なので、セリフを挟みました。

[36]行動の途中で声を掛けられたので、で終わっています。

[37]誰が声を掛けたのか、判りやすくするために親しげな女性言葉にしました。

[38][40]に繋げるための文章です。

[39]驚いて途中で言葉が止まったのを――で表現しています。

[40]オチです。


自分の書いた文章を説明する、って難しいですね。拙くて申し訳ないです。長過ぎですね…。

◎質問者からの返答

strains-e様、ありがとうございます。

「いきなり会話から」「情景描写を上手く使う」は、

どちらもcastiron様とも共通のテクで、しかも自分はめったに使わないので、

とても参考になりました。

> [23][24]を強調するため、もったいぶります。

> [24]吹いちゃいました。

あたりも、すごく勉強になりました。ふだん文章で「タメ」をつくることがないもので。

いい文章だと思いますし、実に勉強になります。


3 ● guffignited
●30ポイント

[1]ぴくり、と。

[2]相馬は傾けていたカップの動きを止めた。

[3]「……?」

[4]口の中に広がる芳香は直ぐに敏感な相馬の鼻腔をくすぐり、いささかも渋みのない清流は喉を潤す。

[5]単に味を見れば、それは申し分ないものだった。メニューに目を通すとそこには「コーヒー」や「紅茶」という飾り気のない単語ではなく「コナ」や「ヌワラエリアBOP」となじみのない名称が記されている。

[6]そして、相馬が感じた違和の正体を把握するのにさらに少し、その間ずっと手は止まったままだ。

[7]不審そうに思ったのか、ウェイトレスがこちらへ近づいてきた。閉店間際の中途半端な時間だからお客は自分ひとりしかいない。

[8]「お客様、どうかなさいましたか」

[9]あるいは「このお客閉店時間もうすぐなのにまだ注文するの?」などと考えているのかもしれないがこちらとしてもそれなりに事情があるのだから仕方がない。

[10]「いや……」

[11]言いかけて、相馬はカップの中身に視線をやった。続けて、メニューを再確認する。あの時は目をろくに通していなかった。だから間違えたのかもしれないが、いささかこれはひどい間違いだろう。

[12]「頼んだのは、コーヒーだったんだけれど……」

[13]カップには、薄赤い透き通った液体が注がれていた。

[14]「えっ……あっ、すいません。すぐにお取替えします」

[15]深々と頭を下げて、ウェイトレスは厨房のほうへとかけていった。

[16]「あ、ちょっと……」

[17]まって、といおうとしたがそのときすでに彼女は私の言葉など聴いていない。

[18]目の前には、まだ温かい紅茶が一杯残されていた。

〈解説〉

[1]今回は、音からはじめます。この短文の主題にあわせてです。

[3]こういう表現が好きなので違和感をあらわすのに使います。文中では「違和」になっていますが、それは事実なのかそれともたんなる思い違いなのか分からない状態で区別しています

[4]ここだけ見るとコーヒーか紅茶かわからないようにしています。しかし[5]で見る人が見ればすぐにわかるように対比してあります。

[6]時間の経過、動作など。

[7]普通なら気づかないでしょうから、店内の設定も少し説明。

[9][11]ともに説明口調です。誰に向かっていっていると突っ込まれるかもしれませんが

[13]読み返してみると、われながら婉曲的だなあ……

[15]即興でつくったからか、この子も結構ドジです

[18]オチです。「」内以外であまり紅茶という単語を使わないようにしてみました

以上です。自分の文章を添削すると以外に労力がかかりますね

◎質問者からの返答

guffignited様、力作ありがとうございました。

たかだか数分程度のシーンでも、人によってここまで大きく描写の仕方が異なるというのは、たいへん面白いです。

guffignited様の喫茶店は、物静かで透明な感じのイメージです。いいですね。


4 ● りくっち
●30ポイント

【珈琲の香り】


[1]その喫茶店は十年前と全く変わりがなかった。


[2]大学のゼミの同窓会を開きます、と仕事や雑事に紛れてそんなメールが届いたのは、今から一月ほど前のことだ。

[3]幹事は去年卒業したばかりの元学生らしく、丁寧な口調に初々しさが見え隠れしていて、正直卒業して十年経つ自分が顔を出すのは気が引けるような気がした。

[4]生物専攻の金城ゼミは毎年二三人しか講座をとらないので、昔の卒ゼミ生をかき集めても実際に集まるのは数十人だろうが、卒業以来一度も顔を出していないだけにもっと行き辛い。

[5]だが、久しぶりに旧友に会える機会を逃すのももったいない気がして、苦肉の策として最近は少し疎遠だったが、唯一いまだに連絡を取り合っている友人にメールを出すことにした。


[6]『じゃあ、【あんぶる】で待ち合わせしようか』


[7]友人の返信に一瞬戸惑ったが、まるでキーワードで封印されていたかのように、瞬く間に脳裏に「あんぶる」の記憶が蘇ってきた。

[8]喫茶「あんぶる」は文字通り学生の溜まり場で、暇があれば一杯のコーヒーで何時間もねばっていたものだった。


[9]まだやっていたのか。


[10]驚きつつも、まだ学生時代のかけらが残されているような気がして、

[11]以来待ち合わせの目的は、既に友人に会うことよりも「あんぶる」に行くこと自体にすりかわっていた。


[12]そして今店の前にたっている。


[13]カラカラと鳴るドアベルと、軽くきしむ木の音も変わらない。

[14]そのまま顔を上げればカウンターがあって、コーヒーの香りと少しだけの木の香り。

[15]ふらふらといつかの定位置…カウンターの一番奥…に座ると、ちらりとカウンターの奥を覗いた。

[16]マスターの髪には白いものが目立つようになっていた。

[17]「いらっしゃい」

[18]だが無愛想な声とまなざしは変わっていない。

[19]ただ、その様子からすると、俺がかつての「俺」だということには気づいていないようだった。

[20]おそるおそるホットレモンティーをオーダーすると、マスターは無言で頷いて厨房に向き直ってしまった。

[21]人心地つくと、無意識に店の壁時計を確認していた。

[22]待ち合わせの時間までは後十数分。だがあいつのことだから五分、十分は待たされるだろう。

[23]マスターが自分で作りつけた本棚には、手塚治虫があればクッキングパパがおいてあるという愉快さで、

[24]何人もの学生が手に取っただろうはずなのに、マンガ本は十年前と変わっていないようにみえた。

[25]懐かしくなって「火の鳥」を手に取り、パラパラとめくっていると、カウンターの上にカップが置かれる音がして顔を上げた。


[26]それは香りからしてコーヒーだった。


[27]「あ、あの…すいません、頼んだの紅茶…なんですけど」

[28]そうカウンターの向こうに声をかけると、低い声が返ってきた。


[29]「もうコーヒーは飲まないのか?」


[30]俺は一瞬何を言われたのかわからなくて唖然としていたが、しばらくしていきなり得心がいった。

[31]驚きと戸惑いで口の端がうまく動かない。

[32]ひどく恥ずかしい思いがして、うつむきながら弁解した。

[33]「え、あ…ちょっと前に胃壊しちゃってそれ以来だめ…なんですよ、コーヒー…」

[34]そこまで言ってようやく顔をあげると、その先にあった表情に言葉をなくした。

[35]「そうか、悪かったな」

[36]するとすぐカチャンと茶器が音を立ててもう一揃いが俺の前に置かれた。

[37]微かにベルガモットの香りが漂って、コーヒーの香りが薄れていく。

[38]そしてマスターがコーヒーをさげようと手を伸ばしたとき、ようやく俺は声を出すことが出来た。

[39]「…すいません…」

[40]マスターは笑っていたのだろうか。

[41]うつむいたままの俺にはわからなかった。

[42]ただわかったのは、軽くポンと肩を叩かれた感触とコーヒーが去っていく感覚だけだ。

[43]それでも…それだけで十分だった。


[44]俺はこみ上げてくるものが落ち着ついてくると、香りも薄れてしまったた紅茶を一口すすった。

[45]少しだけ苦味が口内に広がる。


[46]今度来る時はコーヒーを頼もう。


[47]俺がそう心に決めるとドアベルが鳴った。


[48]2007/02/26 rikuzai


以下注釈(?)

[1]短文の時は最初の一文で大体の雰囲気が伝わる文書を選ぶことが多いです。

[2]?[5]簡単に主人公の状況説明。長編だとここを丁寧に書きますが、短編だとどれだけ簡潔に書いてイメージしてもらえるかが勝負かなと。

[6]最初のキーワード。とりあえず強調。

[7]?[11]主人公の喫茶店への思いと立ち位置を提示。

[12]場面展開のため文章独立

[13][14]現在の喫茶店と主人公の記憶の同調

[15]一番変わらないで欲しいと主人公が無意識に願っていることを暗喩

[16]?[20]主人公の大きめな期待と小さな失望

[21]?[25]主人公と喫茶店の関係を強化

[26]視覚より嗅覚からいってみました

[27]三点リーダーなどで主人公の戸惑いを表現

[28][29]この話の肝部分への導入を少し謎かけ風にしてみる

[30]?[32]ここで「いつもコーヒーを頼んでいたからコーヒーを淹れてくれたのだ」なんてヤボなことは書かず、読者にも主人公と同じ戸惑いを感じていただきたいので、こんな表現

[33]?[36]マスターは実はわかっていてコーヒーを出したことを少しだけ示唆

[37]?[43]主人公にとって一番変わっていて欲しくなかったものがちゃんと変わらずそこにあり、逆に自分が変わってしまっていることにショックを受け、それでもマスターは変わった自分も受け入れてくれているのだとわかり安堵する…というこの話の肝(ちゃんと書けているかは別としてそういう意図)

[44]主人公を落ち着かせることで締めへ導入

[45][46]主人公の今の心情を暗喩

[47]いわゆる締めの一文。おさまりがいい文章が決まらなくてなかなか完成しない話があるなんてことは別の話ですが。

[48]どうでもいいことですが、自分でいつ何を書いたかわからなくなるので、できるだけ日付を入れます。



「小説」といわれるとやはり物語性があって欲しいな、

読んだ後に何かちょっとでも残るものがあるといいな、と思って書くので、

お題があっても、そのお題をいかに意外性をもってストーリー仕立てにするかに腐心してます。

そこらへんが「解説文」と「小説」の違いかなぁとうっすら思いながら書いてみました。

楽しんでもらえると嬉しいです。

◎質問者からの返答

やったー、はてな界随一の小説家、rikuzai様だ!!

以前の傑作、忘れちゃいませんぜ。

http://q.hatena.ne.jp/1168441647#a663164


今回もまた「金城ゼミ」とか「あんぶる」とか、

どこから出てきたのだ、と思わせるような固有名詞で、

すぱっと人生の一断面を切り取っていただきました。

ラストのオチは、う、やられたと思いました。

なんかたった8行の実例を6倍にもふくらましていただき、ありがとうございます。

[26]とか[42]とか、超うまいと思いました。

もし本職の小説家でしたら、ここで白状してください。

僕の観察では、概して腐女子の方は、

ギャグセンスと小説書きの能力が平均しても非常に高く、

また、さらに飛び抜けた方がチラホラいる、という感じがします。理由はよくわからない!

いちど「はてな」で聞いてみたいくらいです。


5 ● くろょ
●30ポイント

[1]どうぞ、と言ってウェイトレスがテーブルに置いたのは、紅茶だった。

[2]これは何だ、という俺の目つきに、ウェイトレスは答えた:

[3]「こちらはサービスです。」

[4]

[5]…しばらく、何もない時間が過ぎた…

[6]

[7]我に返った俺は、テーブルの傍に立ちつくして俺の返事を待っているウェイトレスに、声をかけた。

[8]「…サービスと言われても…俺はコーヒーが”どーしても”飲みたいんだよ!」

[9]「ですから、最初に申し上げました通り、ただいま切らしておりまして…」

[10]

[11]そうだ、最初からわかっていた事だ。

[12]ここは水出しコーヒー専門店。

[13]一晩かけて落とすその味は最高なのだ。

???????????????????????????????????????????????

[1]

・話された言葉を地の文にする。

・誰が言ったのかを後に置く。

・読者の注意を引き付けたい言葉を最後に置く。

[2]

・最初の言葉は、前の行の類推から、話された言葉かのように見えるように、地の文に置く。

・しかし、実はただの目つき、という意外性。

・次の行へ読者を自然に誘導するため、何と答えたのかは次の行に。

[3]

・読者に期待させる一言(の、つもり。期待してなかったらごめんなさい)。

[4]

・次の行と組み合わせて、「何も無い」「時間」を表現。

[5]

・だけど意味のない一文。読者を混乱させる計画(でも、失敗?)。

[6]

・[4]参照。

[7]

・たたみかけるように単語をならべて、読者を一気に会話へ誘導。

[8]

・二重引用符で、オチへの伏線を明確化。

[9]

・読者に対して、何が起こったんだ、という不安と期待を与えたつもり。

[10]

・読者を会話のテンポから切り離すための空行。…きっと。

[11]

・読者に「なんで?」と思わせる一文。

・以下、一行に詰め込まないでわざと一文ずつに。

[12]

・種明かし。

[13]

・オチ。

◎質問者からの返答

kuro-yo様、ありがとうございます。

会話文を地に埋める、というのは、自分はめったにやらないのですが、

読んでみるとすごく効果的ですね。

[2]のトリックも、ちょっとしてやられた、という感じがしました。上手いと思います。

ラストのオチも、きれいにまとまっていました。感謝です。


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