ってとこですかねぇ。
さっき私も観てて考えてました。
同じ道を歩んでいた(歩むはずだった)者との別れは、時には裏切りにも似た感情を覚えるでしょう。
でも、がんばるキミを応援するよ?みたいな感情が入り乱れて、がんばれよこんちくしょうって感じじゃないでしょうか。
泣けるなオイィ
うちの嫁も同じことを聞いてきましたが、何かしらの感情(恋愛?ライバル心?)があったのだと思います。
それを想像するのが楽しいCMなのではないかと思います。
さきの回答者の方々とかぶると思いますが
「めでたいが、行ってほしくないから」
が矛盾したお祝いの言葉の真意でしょうね。
さて、ここから踏み込んでこのCM自体の意味を考えてみましょう。
優れた広告は商品そのものよりもその商品が生み出すストーリーを提案します。転職を志向しながらも実際の行動に踏み切らない人の多くは、現在の人間関係のしがらみに足止めされている可能性があります。
そういう人たちにとって、「惜しまれながらも祝福される」という最高の形でのステップアップというストーリーは魅力的です。
これまで転職に積極的でなかった新たな求職者層の開拓を狙ったCMといえるのではないでしょうか。
この「階段篇」も良いですけど「送別会篇」も良いですね。
同僚らしき男に胸倉を掴まれて「頑張れよっ」「お前もなっ」ってやつ。
まず主人公と、この階段の女先輩や同僚との間にはある程度の距離感を感じますね。最初の方で敬語を使ってる辺り。女先輩に対しても、会社を辞める事は直接教えていない事からしても、たぶん就業後に一緒に呑みに行った事すらない程度の仲。
でも、彼らの間には、会社という組織で共に戦ってきた「戦友」のような仲間意識がしっかりと築かれていた。一見、クールそうな主人公だけれども、無能ではないし、これまできっと仲間と良い仕事をしてきたのではないかと。ただ、会社組織に対する疑問とか、現在の自分の仕事に対する自問自答をした結果、新しい会社でやり直す決心をしたのではないか。
でも、そこでドライなお別れ方をするんじゃなくて、この女先輩・同僚の主人公に対する信頼・祝福・裏切られた感情を表す為に「バカヤロウ」・胸倉を掴んで「頑張れよっ」、と言わせちゃうところがこのCMの上手さなのではないかと思います。
このウェットさを表現したこの演出は、たぶん日本以外ではあまり理解されない気がします。