「したくない症候群」の男たち―濃密な母性が「生きる気力」を壊す (こころライブラリー)
著者は臨床心理士。やっぱり心理関係以外の著者のものはなかなかいい本が見つからないですね。
ありがとうございます。
やはりこうした内容を扱っているのは心理系の方が多いのですよね。
もう少し社会的な視線で見ている人がいるのかなと思って
質問させていただいた次第なのでした。
とにもかくにもありがとうございます。
tigge_penさんの求めるところと、ちょっとピントはズレますが、
1997年に刊行された橋本治さんの『橋本治の男になるのだ』がお薦めです。
橋本治の男になるのだ―人は男に生まれるのではない (ゴマブックス)
2000年に『これも男の生きる道』として、改題され筑間書房からも出版されております。
この本は、世間で謳われる「自立」を論理的に語りほぐし、男に必要なのは、「一人前になること」なのだと弁証論している本です。
母と娘の関係よりも母と息子の依存関係がより深刻だとお考えのようですが、「その背景にあるもの」については、
第二章 日本の息子達が「自立」で悩むのは、日本の父親達が自立していないからである
で、ずばり弁証されていると思います。
社会的視点としても、息子のお手本となるべき父親の存在感が薄いと、その息子は「母親のような男」になるしかない。女との一体感しか感じられない男は、「会社」という男違の作った社会に違和感を感じなじめない,という1997年のお話も包括されております。
あとは、山岸凉子さんの『鬼子母神』も秀逸です。こちらは漫画ですが、ドンピシャリでお薦めです。白泉社文庫の『黒鳥』に収録されております。
『鬼子母神』を読まれたあとは、同じく山岸凉子さんの『パイド・パイパー』もお薦めします。