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心不全の症状について、参考書に書いてある内容がどうしても理解できなかったので質問します。
“右心不全による浮腫は、心疾患で心臓からの拍出量が減少することによって起こる。心臓からの拍出量が減少すると、腎血液量も減少することになる。これが糸球体からの濾過量の減少につながり、Naの排泄が減少して浮腫が生じる。これらは心性浮腫、循環性浮腫と呼ばれる。”と書いてあったのですが、拍出量減少→腎血液量減少によって生じる浮腫は右心ではなくて、左心不全の症状だと思うのですが違うのでしょうか?

身近にいる人物に質問してみたのですが満足いく答が得られず、「この文章は正しい、本を読んで勉強しなおすように」と言われたのですが、他の本を読んでもこの文章の意味が理解できなかったので、分かる方いましたら教えてください。

●質問者: ma_ri5
●カテゴリ:医療・健康
✍キーワード:NA 勉強 参考書 心不全 心臓
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 2/2件

▽最新の回答へ

1 ● pahoo
●35ポイント

血液を送り出すために大動脈にかかっていた圧力は、大静脈に入ってくるころにはほとんど失われています。そこで、右心房が吸い上げるような形で、大静脈の血液は心臓に戻ってきます(血液の環流)。

右心房の吸い上げる力は、右心室が血液を送り出す力に依存しています。したがって、右心不全で泊出量が減少すると右心房への環流量も減少しますから、血液は重力に従って下半身に停滞してしまいます。これが「心性浮腫」です。


これにより血流量全体が低下するため、腎臓への血流量が減り、腎性浮腫が発生します。

なお、血流量減少によって肝臓由来の浮腫(肝性浮腫)が発生するので、腎臓由来の浮腫は腎性浮腫として区別します。


ご質問にあった参考書の表現「心臓からの拍出量が減少することによって」ですが、「心臓からの拍出量が減少すると同時に環流量も減少するため」と書いてあった方が分かりやすいかもしれませんね。


参考サイト

◎質問者からの返答

回答ありがとうございます。

吸い上げる力が拍出する力に依存しているため、拍出量減少と書いてあったのですね。

疑問点が解消されて、理解しやすくなりました。

心不全についてまだまだ勉強不足なので、とても助かりました。


2 ● totsuan
●35ポイント

>“右心不全による浮腫は、心疾患で心臓からの拍出量が減少することによって起こる。

>心臓からの拍出量が減少すると、腎血液量も減少することになる。これが糸球体からの濾過量の減少につながり、

>Naの排泄が減少して浮腫が生じる。これらは心性浮腫、循環性浮腫と呼ばれる。”

>拍出量減少→腎血液量減少によって生じる浮腫は右心ではなくて、左心不全の症状だと思うのですが違うのでしょうか?

腎血流量低下による心性(=循環性)浮腫は右心不全/左心不全のいずれでも起りえます。

http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/cardio/data/iryo/meca.html

http://www.congre.co.jp/jhfs2008/top.html

心不全の発症メカニズムは最近の研究によってどんどん複雑化してますので、あくまで一例として以下をお読み下さい。

(※サイトカインや特殊な蛋白の介在まで話を進めると何が何やら・・・になってしまいますし、私自身そこまでは説明できませんので)

この疾患だけで一つの学会があるくらいですから、一口説明だけでの完全理解は難しいかもしれません。

でもとりあえず解釈を分かりやすくする為に、心臓の右側/左側にはそれぞれ血液をくみ出すポンプがあるものとお考え下さい。

ただし右のポンプは左よりも規模が小さく、血液を一気に全身に行き渡らせるほどのパワーは無いものとします。

左心不全の場合についてはご指摘の通り、左のポンプに溜まった血液をしっかりと全身に送り出す事が出来ず、

それによって腎臓に流れ込む血液量が減り、レニン?アンギオテンシン系が賦活化されて体液を溜め込む傾向が強くなるとされています。

この場合はあまり理解が難しくないかと思いますが、

ポイントとしては、左心不全のみの場合で右のポンプがまだしっかりと動いている間は、

左のポンプへの血液の送り込みがしっかりしているので、

多少左のポンプの調子が悪くても、右のポンプの助けを借りながら何とか血液を全身へ送り出す事ができますので、

腎血流量もある程度までは維持できる可能性がありますので、浮腫が目立たない場合も考えられます。

しかし、右心不全になると事態は一気に深刻化します。

左心不全がない場合(※心筋梗塞で右心系の冠状動脈のみが閉塞した場合)でも、右→左のポンプへ血液を運ぶ手段がほかにないので、

どんなに左のポンプが頑張って全身に血液を運ぼうとしても空打ちに近い状態になってしまい、腎血流量が減るのは同じ事です。

一方、右のポンプは全身から戻ってきた静脈血をうまく捌ききれず、その手前で血液が渋滞(鬱血)していきます。

これにより、全身の静脈系で血液が滞り更に浮腫が生じます。

右心不全があるときは大抵左心不全を合併している(※恐らく左心不全をカバーしている右心系の疲弊によるもの)ので、

腎血流量低下は左心不全のみの場合よりも著しくなり、浮腫はますますひどくなってしまうわけです。

右のポンプの機能をサポートしうるのは全身の筋肉によるリズミカルな血管の圧迫/解除ですが、

当然、筋肉を動かすには大量の動脈血と酸素が必要です。

右心不全のみであれば、頻繁に身体を動かす事で多少は血流動態をコントロールできるかもしれませんが、

いずれにしても右のポンプの圧力を利用した肺での酸素化の効率が悪くなっているので、それも長続きしないと思います。

また、心機能の低下に伴って血圧が下がると、血管自体を収縮させて血圧を維持しようとして自律神経が活躍します。

このとき全身で放出されるノルエピネフリン(NE)が腎臓に働きかけるとレニンの分泌を促す結果となり、

これがさらに体液貯留を促す傾向を強めてしまうことになります。

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/nori-net/index024.html

こんな感じの説明でいかがでしょうか。

こういったジャンルでは大抵pahooさんとかぶって回答していますので、今回も相手方のコメントが個人的には楽しみですが。

御粗末さまでした。

◎質問者からの返答

回答ありがとうございます。

右心不全時に、左のポンプが頑張って全身に血液を運ぼうとしても、空打ちになってしまい腎血流量が減少するのですね。右心不全と血流量の減少が理解できました。

理解できず先に進むことができなかったので、とても助かりました。

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