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マンションの出入口から公道への敷地内の通路の幅?

建築基準法・施行令と建築基準条例の「主要な出入り口」の対応関係をご教示ください。
14階建て、約250戸のマンション。4m幅以上で公道と2箇所で接する片方を、駐車場に変更というケースです(図上半)。隙間が1.5mあり、令128条は満たせます。

市条例は、4m幅が主要な出入り口への敷地内の通路の条件です。片方でも条例上は可との見解もあります。

市役所に相談に行きますと、条例の主要な出入り口が片方とすると、令120条、令125条の直通階段から屋外への出口までの歩行距離の50mの2倍を満たせなくなるので、変更不可との説明でした。直通階段からの敷地内通路の幅員の条例は、見当たりません。

条例の抜粋は:
第17条 共同住宅等の用途に供する建築物の主要な出入口は,道路に面して設けなければならない。ただし,その出入口の前面に,共同住宅等の用途に供する部分の床面積の合計に応じて次の表に掲げる幅員以上の通路で道路に避難上有効に通じるものを設けた場合は,この限りでない。
500平方メートル以上 4メートル
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●質問者: komari-neko
●カテゴリ:ビジネス・経営 生活
✍キーワード:マンション メートル 入り口 公道 共同住宅
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 1/3件

▽最新の回答へ

1 ● hokuraku
●60ポイント

建築基準法は素人ですが、いくつか確認させてください。

まず、添付された図の確認です。(小さくてよく見えないところもありますので…)

敷地のエリアを以下の通りとします。(図の上を北としておきます)

ABCD
EFGH
IJKL
MNOP
QRST
UVWX

ここで、

・敷地は長方形で、その中にL字型(EIMQUVWX)に建物が建っている。

・公道は北を除く三面に位置している。

・駐車場スペースがDFGHJKLNOPRSTにある。

・西の公道から駐車場スペースに入る道がABCにある。

・下図中の赤い矢印が敷地と公道との出入り口である。

でよろしいでしょうか?


その上で、今回の問題を整理しますと以下の通りです。

・駐車スペースの設置により、建築基準条例第17条に違反するか。

・同じく、建築基準法施行令第120条に違反するか。

・同じく、125条に違反するか。

・同じく、128条に違反するか。

それぞれ整理していきます。


*条例第17条

第17条 共同住宅等の用途に供する建築物の主要な出入口は,道路に面して設けなければならない。ただし,その出入口の前面に,共同住宅等の用途に供する部分の床面積の合計に応じて次の表に掲げる幅員以上の通路で道路に避難上有効に通じるものを設けた場合は,この限りでない。

500平方メートル以上 4メートル

条例第17条は、条文を読む限り避難時に速やかに公道に脱出できるよう規格を定めているもののようです。

ここで問題になるのは今回の建築物の「主要な出入り口」が何に当たるかです。

どこの条例かわからないので当該条例に定義が定められている可能性がありますが、普通に考えれば建物の正面玄関を指すでしょう。つまり、今回の建築物ではL字型の角の部分、つまり下図中の左下の矢印3本の部分が相当すると思われます。

図を見る限り、この正面玄関は公道に面しているように見えますので、条件を満たしております。

もし、この玄関が公道に面していない場合、条例第17条はこの玄関から公道まで出るための道路の幅員の最低限度(ここでは4m以上)を義務付けています。

結論から言うと、今回の事案に条例第17条は関係ありません。


*令第120条、第125条

(直通階段の設置)

第百二十条 建築物の避難階以外の階(地下街におけるものを除く。次条第一項において同じ。)においては、避難階又は地上に通ずる直通階段(傾斜路を含む。以下同じ。)を居室の各部分からその一に至る歩行距離が次の表の数値以下となるように設けなければならない。

(以下略)

(屋外への出口)

第百二十五条 避難階においては、階段から屋外への出口の一に至る歩行距離は第百二十条に規定する数値以下と、居室(避難上有効な開口部を有するものを除く。)の各部分から屋外への出口の一に至る歩行距離は同条に規定する数値の二倍以下としなければならない。

令第120条は各部屋から避難階(ここでは1階)に下りるための階段への距離の限度(今回は50m)を定めているものです。

また、第125条は120条の避難階バージョンで、各階から降りてくる階段から出口までの距離の限度(今回は50m)と、避難階での各部屋から出口までの距離の限度(今回は50m×2=100m)を定めているものです。


今回、市役所の方が指摘されたのはこの120条及び125条です。

つまり、駐車スペースが設置されることにより、(1)避難階(1階)で階段から屋外までの避難経路が50m以上になってしまう、(2)避難階の部屋のうち、部屋から屋外までの避難経路が100m以上になってしまう、の二つを指摘したものです。


この上で、疑問点が2つ、生じます。

(A)「屋外」は敷地外を指すのか、建物外を指すのか。

(B)駐車スペースの設置により幅1.5mとなる避難経路は狭いのか。

これについて、次に整理します。


(A)「屋外」は敷地外を指すのか、建物外を指すのか。

市役所の方は「屋外」を敷地外と判断されたようですが、これには疑義があります。

すなわち、令第121条の2において、以下のように定められているからです。

(屋外階段の構造)

第百二十一条の二 前二条の規定による直通階段で屋外に設けるものは、木造(準耐火構造のうち有効な防腐措置を講じたものを除く。)としてはならない。

ここでは、「屋外」は間違いなく建物外の意味で使われています。(敷地境界の外にある非常階段など見たことありませんので。)

つまり、令第125条においても「屋外」は「建物外」であると解釈されるべきです。


ただし、注意しなくてはいけない場合もあります。

ひとつは、建物がL字型ではなく駐車スペースが建物内(マンションの1階が駐車場、という場合)です。この場合は、駐車場も建物内になります。

もうひとつは、駐車場が建築物の一部とみなされる場合です。(これは法第2条で定義される建築物の定義に、建物に付随する駐車場が含まれるかどうかという判断で、建築関連法を扱っている人でないと感覚がつかめません。ごめんなさい。)


まとめると、市役所の方に確認すべき点は、「令125条の屋外までの距離って、公道までの距離と考えるべき、ってことですか?」です。


(B)駐車スペースの設置により幅1.5mとなる避難経路は狭いのか。

これについては、(A)で屋外までの距離が公道までの距離と判断された場合の疑問点になりますが、これは令第119条の廊下の幅が準用されることになると思われます。

(避難に必要な経路の幅員の確保、ということですので。)

この場合、規定は1.2mなので、規定を満たしているということになります。


*令第128条

(敷地内の通路)

第百二十八条 敷地内には、第百二十三条第二項の屋外に設ける避難階段及び第百二十五条第一項の出口から道又は公園、広場その他の空地に通ずる幅員が一・五メートル以上の通路を設けなければならない。

これについては、令125条の「出口」が建物外に出るところ、という解釈であるならば、質問者さんのおっしゃるとおり公道に出るための1.5mの幅員が確保されていることになります。


*まとめ

というわけで、すべてひっくるめて考えますと、今回の案件は「で、屋外までの距離ってどこまでの距離やねん?」という一言に尽きると思います。

もう一度市役所の方に図を見てもらい、どの経路が避難経路として考えられたのかを聞かれるといいのではないでしょうか。


ただ、ご注意いただきたいのは、ここで規定されていることは災害時の安全を確保するための措置であるということです。

市役所の方もお住まいの皆さんの安全を考えてのご発言かもしれません。最初に設計をされた方も十分な安全を見込んで設計したのかもしれません。

老婆心ながら、いざというときにはどうやって避難することになるのか、規定だけにとらわれずそこに車が置かれている状況を想像した上でご検討されてはいかがかと思われます。



?質問者さんへの3つのお願い?

※先日より、回答にはこのリンクをつけることにしました。よろしかったら一度ご覧になってください。

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