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実は、パブロフの犬の実験は、「条件づけ」(ベルの音を聞かせて餌を出して、ベルの音だけで涎が出る)をした後から、始まります。

「分化」の実験は、メトロノームで100回/分のときには餌を出す、96回/分のときには餌を出さないとすると、犬は餌の出る100回/分の音を聞くと涎を出し、96回/分の音を聞いても涎が出ないのです。パブロフの犬は、餌が出るか出ないかによって、楕円率の違う円、色の微妙な違いを、きちんと聞き分け、見分けることができたのです。

条件刺激の「分化」を行なってから行なった「相互誘導」の実験は、
(1)正の相互誘導:(i) 96回/分の音を聞かせて、(ii) 餌を出さない、(iii) 100回/分の音を聞かせて、(iv)餌を出す。すると(iii)のときに、涎の出るタイミングが早くなり、量も3割から5割増える
(2) 負の相互誘導:(i) 100回/分の音を聞かせて、(ii)餌を出す、(iii) 96回/分の音を聞かせて、(iv)餌を出す。すると、何十回同じことを繰り返しても、(iii)のときに涎が出ない

この理由をパブロフは謎だと記録しています。何かうまい説明は思いつきますか。私は、犬は自分の意識上の概念体系の仮想現実に支配されて現実に学べないと考えたのですが、正しいと思いますか

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●質問者: ShinRai
●カテゴリ:学習・教育 科学・統計資料
✍キーワード:IV うまい タイミング パブロフ パブロフの犬
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 3/3件

▽最新の回答へ

1 ● かえる
●20ポイント

よく分かりませんが、おもしろそうだったので、個人的に考えてみました。


実験者は


音→餌


という順番を知っていますが、犬にしてみれば、


餌→餌の前に音が鳴っていたなぁ


という推論です。

この前と今回は違う音だから、音は餌の合図じゃなさそうだな。

という風に、学習効果を弱める方向に働くのではないでしょうか?

犬には「どちらもメトロノームの音だ」という風にカテゴライズする事は困難でしょうし。


人間(男)で考えてみました。

ある新人が入社し、女性ばかりの経理部に挨拶まわりにいきました。

そこは綺麗な女性ばかりでした。

一人一人、あいさつをすると、


ミニスカートの女性は、ハグしてほっぺにキス

ズボンの女性も、ハグしてほっぺにキス

ロングスカートの女性は、ハグのみ


という歓迎を受けました。

もちろん新人君はキスされる方がうれしいとします。

さて、ミニスカートとズボンの女性がキスしてくれるという事実に気づくでしょうか?

これが、


ミニスカートの女性は、ハグしてほっぺにキス

ズボンの女性は、ハグのみ

ロングスカートの女性は、ハグのみ


であれば、結構早く気づくと思います。

しかし、前者の場合だと、キスという「おまけ」が時々付くという認識になるのではないでしょうか?


これがまた、1日につき1人に挨拶をするのを何日もやるというように、間の時間を長く空けて実験すると、以前の状況を忘れやすくなり、ますます条件を見つけることは難しくなるかもしれません。


犬にしてみれば、その他の雑音とメトロノームの音を区別することは出来ないでしょう。いろんな音が鳴りその直後に餌が出てくる時もある。餌が出てくるのは、ずばりメトロノームの100と96の後、この2種類だけだ。という思考が犬に出来るようなきはしません。


遠くの公園からラッパの音、救急車、パトカー、町内放送のチャイム、隣の家から音楽、家の前で女性が転んで悲鳴を上げる、電車の音、遠くから車のクラクション、などが聞こえてきて、この中の2種類の音が鳴った10秒後におやつが出てきたとして、その2種類がおやつの合図だと気づくのは、人間でも難しい気がします。

http://q.hatena.ne.jp/answer


2 ● suppadv
●20ポイント

「餌を出す」これが、重要だと考えます。

先にエサが出ない事があると、えさが出てくる条件を探そうとするため、エサが出る音とエサが出ない音を聞き分けようとすると思います。


先にエサが出る音を覚えてしまうと、エサが出てこない条件を覚えても何の得にもならないので、最初から聞き流すような状態になるため、強化されないのだと思います。

http://q.hatena.ne.jp/


3 ● アオ
●40ポイント

報酬刺激の主観的価値が変動するからではないか、という解釈も可能なように思います。パブロフは唯物論・行動主義の立場から刺激と応答の間の規則性を説明しようとしたため(*1)「謎いわ、これ…」という解釈になりました。が、心理量としての「報酬の主観的価値の評価」を導入することで(即ち「エサなし」状態を経験するとエサの価値が上昇する、「エサあり」状態を経験するとエサの価値は低くなる、ような状態を想定することで)実験結果はある程度解釈可能でしょう。(パブロフの実験がどの程度の量のエサを使って、どの程度の間隔をあけて行われたかにも寄るでしょうが。(ii)エサの提示と(iv)エサの提示の間隔が短かった場合単に刺激が対提示されたと認識していない可能性もあります。)

上記は飽くまで解釈上の仮説の一つですが、エサとそれ以外の(例えば酸や電気ショックのような嫌悪刺激を含めて)刺激を使い分けて学習実験を行ったときに「エサ?エサ」の場合と「エサ-その他」の場合で学習結果に差があればサポートしやすいものなのではないかと思います。

「仮想現実に支配されて...」説を導入する上で拙い(科学的かどうか判りにくい)のは、

(1)「仮想現実」がなぜ相互誘導実験のときにのみ影響を及ぼし、分化実験や消去実験の時には影響を及ぼさなかったのかが説明できない

(2)仮に何者かが「学習の阻害」を起こしているとして、それが「仮想現実」によるとする根拠が自明でない

点ではないでしょうか。


(*1)

私は対象を純客観的に外側から、ある瞬間にどういう刺激が動物に加えられ、それにひきつづいて刺激に対する応答として、

動物が何を運動や分泌の形で表現するのかを正確に記述して研究を進めようと決心した。

『大脳半球の働きについて条件反射学』パヴロフ著 岩波文庫

などの記述からもパブロフの研究の立場は読み取れます。「謎である」というのは彼のこの立場を納得させるような説明ができなかった、程度の意味でしょう。


リンクはスカラーペディア-古典的条件付けの計算モデル(英語)です。読みきっていないのに貼るのは恐縮なのですが、今までに研究されたことが整理されてはいると思います。

http://www.scholarpedia.org/article/Computational_models_of_clas...

◎質問者からの返答

ありがとうございます

パブロフは、犬に主観があることすら否定していたようですので、ご指摘の点も非常に面白い指摘だと思いました。

負の相互誘導現象は、口の中に酸を投入する場合にもおきています。

「酸が入る刺激 → 涎 → 酸、 酸が入らない刺激 → 涎ない → 酸」というルーチンを繰り返したときに、酸が入らない刺激のあとは何度やっても涎が出ないことが報告されています。


古典的条件付けや、条件反射は、どちらもパブロフの実験がモデルになっているので、パブロフを相対化するには難しいのかもしれませんが、よんでみます。

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