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栄養素の吸収経路について教えてください。一部の例外を除いて、食べた栄養成分は胃腸で消化されて肝臓へというのが教科書的消化吸収経路かと思われますが、例えば、アミノ酸飲料を飲み、その時に、たまたま胃がが胃の修復のためにアミノ酸を必要としてたとしましょう。その場合その原料のアミノ酸は定石通りに肝臓経由心臓経由で胃に運ばれるのですか?それとも胃でダイレクトに吸収されて使われるのですか?
よく胃薬にL?グルタミンサンっていうアミノ酸がはいってますよね。

●質問者: koko24
●カテゴリ:学習・教育 医療・健康
✍キーワード:たまたま アミノ酸 グル ダイレクト 心臓
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 2/2件

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1 ● azuki-paste
●30ポイント

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%83#.E6.A9.9F.E8.83.BD

”胃は、

* 飲み込んだ食物をその後数時間程度まで貯留する。

* 胃壁から分泌される塩酸(胃酸)によって、食べたものを酸性に保つことで殺菌し腐敗を防ぐ

* 消化酵素のペプシンによって、タンパク質をペプトンと呼ばれるどろどろした水溶性の分解産物に消化する。

* 食べ物が入ってくるとガストリンを血管内へ分泌してペプシノゲンの分泌を促進し、胃壁細胞からの胃酸分泌を促進し、胃壁細胞を増殖させる、等の消化活動を活発化する。

* 食べ物が十二指腸へ出てゆくと、十二指腸から内分泌されるセクレチンによってガストリン分泌が抑制され、消化活動を停止する。

などの機能を持つ。”

という事です。


http://www.apha.jp/top/yakuen/kessenkaisetu.htm

”一般に薬物は胃で吸収されないで、ほとんどは腸で吸収される。しかし、イオン化しない弱酸性の脂溶性のものは胃でも吸収されるので、アスピリンも胃で10%位吸収されるという。”

と社団法人愛知県薬剤師会のページでは薬の吸収について書いていますが、


http://www.bl.mmtr.or.jp/~shinjou/yaku1.htm

”服用した製剤はまず胃に入り、それから小腸に移動します。胃で

吸収される薬剤もありますが、薬物は一般に胃よりも表面積の広

い小腸で吸収されるため、胃から小腸に至るまでの時間(胃内容

排出時間)が薬物の吸収速度に大きく影響します。”

と薬局のサイトに書いてある通り、薬でも吸収されるメインの場所は小腸となります。分子量の小さい薬でもそうなのですから、アミノ酸の様に分子量が大きいものなら胃ではまず吸収されません。


胃薬の成分となっているアミノ酸は吸収される事無く薬効を発揮します。

http://www.i-no-science.com/medicine/dic/words/M0046.html

”L?グルタミン

種類 粘膜修復成分

働き 胃の粘膜を覆って保護したり、胃の血流を増加させることで胃粘膜の形成を助けるなどして胃粘膜損傷を防御する働きを高めます。

適した症状 胃の痛み、胸やけ”


という事なので、”例えば、アミノ酸飲料を飲み、その時に、たまたま胃がが胃の修復のためにアミノ酸を必要としてたとしましょう。その場合その原料のアミノ酸は定石通りに肝臓経由心臓経由で胃に運ばれるのです”。


ちなみにグルタミンとグルタミン酸は別物です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%9...

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%9...


2 ● きょくせん
●40ポイント

えーと、一度このあたりはじっくり腰をすえてお話差し上げた方が良いかなぁ、とは思っていたのですが、ついでですのでここでやってみたいと思います。現在教科書に載っている話だけでは到底koko24さんのご質問には答えかねるような気がします、というお話です。

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

  • 作者: 竹内 薫
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • メディア: 新書

提示させていただいたのは先ごろ出版され、賛否両論が出た本です。私は同作者の『トンデモ仮説の世界』をざっと流し見した程度なのですが、まぁ、結構乱暴な本だな、という印象を受けております。

ともま。

現在教科書などで教えている各種のお話……先日ご質問のあった『栄養吸収経路』などもそうなのですが、これはどこかの先生が精魂もしくは一生を傾けて研究した結果、発表された論文が様々な科学者等によって検証され、妥当であるとされて積み上げられたものなのです。で、その研究というのは、私は自然科学の方法論しか知らないのでその筋で申し上げますと、

観察?仮説?実験モデル?考察

という道筋を取ります。

これだけでは判り難いので、一時期大騒ぎになった『チンパンジーと人の遺伝子の差』を例に挙げてみますと、

チンパンジーと人とは良く似ている(観察)

チンパンジーと人との遺伝子はそんなに違わないんではないか?(仮説)

人工的に作り出した遺伝子配列を複数作り出してこれに二重螺旋を取らせる。それを熱して何度で別れるか、相同率にそって数値を出し、そこからチンパンジーと人の遺伝子の相同率を計算する(実験モデル)

DNAの98.5%を共有(考察)

http://www1.odn.ne.jp/~cam39380/jpage/page330.htm

という話になるのです。この例は、まちがってるんじゃないか?と現在では言われておりまして、ヒトとチンパンジーのゲノムをつき合わせる研究も行われているのですが、まぁ、モデルの組み方、仮説の導き方でひっくり返ったりするのが常だったりします。


で、話が随分よこちょにずれたのですが、おおよそ栄養吸収などの研究についてもそれは全身的な問題ではなく、まず栄養は小腸で吸収されるものである(現実にそういう構造を他の器官は持っていない)という前提(観察)から発展し、アミノ酸は小腸から吸収されるのだという仮説を証明する為の実験系が構築され、そしてその実験を持ってそれが正しいとされています。いや、これで随分正しいはずなのですが、胃がまーったく吸収しないか?といわれれば、私のように気が弱いものは『はてな?』と悩んでしまう訳です。私自身はアミノ酸が胃からは吸収されないという論文を直接見たことがないので……。(多分あるのはあるんだと思うのです。アミノ酸吸収は小腸からと特定するには胃から吸収しない事を証明する必要があるので、つまりそれは反証としてデータがあるはずなのですが、それは原典論文まで当たらなければ出てこない、というお話)

詰る所、申し訳ないですがそれを私は確証を持って否定できない、というなんともあやふやな態度しかとりえないのですよ、という事をお話したかったわけです。



で、ここまで引っ張っておいて今回のLグルタミン酸のご質問。

基本的には肝臓から血流に乗って運ばれてくると考えて差し支えないと思います。と、いいますのは、アミノ酸の供給源となるタンパク質は胃に到達した段階ではまだ吸収できる状態ではなく、微量に含まれるであろうアミノ酸などは粘膜層を浸透して胃壁の粘膜増殖細胞(上皮細胞)まで到達する事もありえるでしょうが、供給源としては甚だ不安です。この点に関しては先ごろ触れましたアミノ酸の桶理論(アミノ酸の利用はそこに含まれる最小のアミノ酸量によって制御される)がありますので、それほど活用できないのではないか、と思います。

ちなみに、胃薬に含まれるL-グルタミン酸は粘膜層を覆って保護したり、血流を促進する作用を期待したもので、栄養素として処方されている訳ではありません。


……でも、L-グルタミン酸が局所の血流増進を促すって作用が発言するのは明らかにそれが細胞に吸収されている傍証足りうるのですが、うぅ。

◎質問者からの返答

興味を引くお話ありがとうございました。また続編を楽しみにしております。

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