人力検索はてな
モバイル版を表示しています。PC版はこちら
i-mobile

水道水に塩素を添加して消毒するようになったのは何時からでしょうか、それ以前にはどうしてたのでしょうか

●質問者: kikaiya
●カテゴリ:科学・統計資料 生活
✍キーワード:塩素 水道
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 4/4件

▽最新の回答へ

1 ● sibazyun
●25ポイント

(*1)によると、水の塩素消毒の世界的な起源は1905年だが、まだ水道用ではない。

また、同ページによると、日本の水道での起源は1921年である。

この間に世界的な水道用の起源があるはず。

(*2)の2.7節には「第1世界大戦では毒ガスや飲料水の消毒に利用された。」とあるが、それ以上の記述はない。

(*3)によると、1908年に米国で飲料水用の大規模塩素処理プラントがはじめてつくられた。また、1914年には米国で、水道の殺菌基準が強化され、この年から塩素処理が拡大した。

(*1) http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000066515

(*2) http://www2.tokuyama.ac.jp/home/~kadowaki/kankyou/enso/enso.htm

(*3)http://www.cee.vt.edu/ewr/environmental/teach/wtprimer/chlorine/chlorine.html#1908


2 ● chinjuh
●25ポイント

http://www.lenntech.com/history-water-treatment.htm

このページによると、1854年にコレラなどの疫病が蔓延した理由が、下水のポンプが汚染されていたからだというようなことが書いてあります。そこでイギリスの科学者で John Snow という人が、消毒のために塩素を採用したとあります。

しかし塩素で消毒した水は美味しくないという欠点もあって、それが1890年代にアメリカ開発された方法で(砂で濾過するみたい)解消されて塩素による消毒が世界中にひろまったと……


わたしは英語が苦手なので間違ってたら本当にごめんなさい。ただ、id:sibazyun さんがみつけた資料よりもう少し早いみたいなことが書いてありますね?


id:meefla さんとか、英語が得意なのですごい資料を見つけてきたりしないかしらと他人に話題をふって書き逃げします(汗)


追伸:水道に塩素を入れるようになる前は、砂で濾過していたようなことが、やはり上記のページに書いてあります。

# 誤字を直しました。


3 ● meefla
●25ポイント

idコールをいただいたので、僭越ながら。


1. 日本での起源

sibazyun さんのご回答と同じく、1921年と考えます。

東京都水道局の 水質に関するトピック:第7回 消毒 にも、

日本における塩素消毒の歴史は、1921年(大正10年)に東京市と大阪市で始まりました。

とあります。

しかしながら、水の消毒 によれば、

戦前の水道は水源の汚染が少なく、細菌などの微生物を効果的に除去する緩速濾過がほとんど

であり、

塩素の注入は夏場や伝染病流行時に実施されることが多く、塩素の常時注入は水の味を損なうこともあってほとんど実施されていませんでした。

だそうです。

事実上は、全国に普及したのは戦後であり、1957年(昭和32年)に水道法が制定されて今に至っているわけです。


2. 世界での起源

えー、調べてみたら非常に難しい問題である事がわかったので、とりあえずアメリカでの最初は、1908年のジャージー・シティです。

http://www.doh.wa.gov/ehp/dw/publications/331-253.pdf

In 1908, Jersey City Water Works became the first system in the United States to practice large-scale chlorination on a permanent basis.

ワシントン州の公式サイト にある記事ですから信頼度は高いでしょう。


以下、トリビアな話題になります。

アメリカの前はイギリスのようですが、chinjuh さんの引用されたページにある、John Snow 説は [要出典] と思います。

確かに、ジョン・スノーは1854年のロンドンでのコレラ大流行で疫学的調査を行って、「公衆衛生の父」とまで呼ばれている人です。

しかし、この時に彼がやったのは、問題のある井戸を特定してそれを閉鎖した、という事だけではないかと思われます。

Wikipedia 日本語版の 疫学 - 歴史 はおろか、英語版の John Snow にも Broad Street cholera outbreak にも、スノーが水を塩素消毒したという記述はありません。


Chlorine water disinfectant によれば、イギリスにおける最初の例は1897年、ケント州の Maidstone という場所です。

もしご要望があればさらにリサーチして追記しますが、ご質問の趣旨から外れているといけないので、今回はこの辺で。


ご参考になれば幸いです。


-------------------------------------------------------------


追記です。(6月15日、午後0時30分)


Google books で読める White's Handbook of Chlorination and Alternative Disinfectants241 ページ によれば、回答#4の松永さんがご指摘のように、塩素を持続的に使用したのはベルギーが最初のようです。

ただ、Middlekerke の方は1902年で、塩素ガスではなく塩化鉄と次亜塩素酸カルシウムを混合したもの、になってます。

翌年の1903年に、同じベルギーのオステンドで塩素ガスが使用されています。

私の読解が正しければ、両方とも化学者の Maurice Duyk によるものです。


私が上で書いた Maidstone は、チフス流行期だけの一時的なものだったようで、一時的なものとしては1896年にオーストリア=ハンガリー帝国の Pola 海軍基地で使用例があるようです。

イギリスにおける最初の持続的な使用は、sibazyun さんのご回答(*1)にもある Lincoln で、1905年です。

なお、(*1)では "Lindoln" と書かれていますが、これは Lincoln(リンカン)の誤記でしょう。

英語版の方に、1904年11月?1905年8月にチフスが大流行した、という記述があります。

Westgate Water Tower の説明によれば、大流行の後、水道水に塩素を加えても水道に対する市民の信頼は回復せず、この新しい給水塔を建てた、との事です。


4 ● 松永英明@ことのは
●25ポイント

id:sibazyunさん、id:chinjuhさんの示された資料に加えて、英語版ウィキペディアの「Chlorination」の項(日本語版には存在しない)の内容を合わせてまとめて、以下のページを作成しました。

飲料水の消毒用に塩素ガスが使われた記録としては、1903年ベルギーでの事例があるようです(公共事業省によるものなので、公的なものと思われる)。

アメリカでは、デラウェア州ウィルミントン浄水場にて1912年に採用されています。これは明らかに水道水への塩素消毒ということになりますので、少なくとも1912年(またはベルギーの事例を含めるなら1903年)が最初ということになります。

----

上記を投稿している間にid:meeflaさんの回答がありました。そこで1908年の件について調べ直してみたところ、ジャージーシティー水処理場で確かに次亜塩素酸ナトリウムを使用した最初の事例だということは間違いないものの、そこで投入された塩素量がかなりいいかげんなものだった(それが定式化されたのは1919年だった)という記事が見つかりました。

アメリカでの主流の方法としての塩素ガス方式は上記のとおり1912年ウィルミントンにて、またきちんとした計算により必要な塩素量が確定したのは1919年ということになるようです。

関連質問


●質問をもっと探す●



0.人力検索はてなトップ
8.このページを友達に紹介
9.このページの先頭へ
対応機種一覧
お問い合わせ
ヘルプ/お知らせ
ログイン
無料ユーザー登録
はてなトップ