この写真で見えているのは大脳皮質ですから、(軟膜を除外すれば)灰白質ですので、これを構成している細胞は神経細胞(ニューロン)とグリア細胞の両方です。
より詳しく言えば、神経細胞の神経細胞体が局在している部分が灰白質であり、神経細胞体がなく神経線維(軸索)だけで構成されている白質とは異なります。
中枢神経系(脳と脊髄)の神経組織は、神経細胞とグリア細胞とによって構成されている。グリア細胞は、どの部位にも普遍的に存在している。一方、神経細胞に関しては、神経細胞体からのびて張り巡らされている神経線維(軸索)は、どこでも普遍的に存在するものの、神経細胞体そのものが存在する部位は限られており、特定の部位に固まって存在する傾向がある。この部位を灰白質と総称する。
大脳皮質の断面は 6層に分けられ ますが、単純化した画像 の方がわかりやすいかと思います。
# 外側にあるとグリアとか、内側にあるとニューロンとか、そういうふうには決まっていません。
なおわからない点があれば追記します。
ご参考になれば幸いです。
追記です。(10/6 午後3:35)
グリア細胞は、神経系を構成する細胞の内、神経細胞以外のものの総称です。
ですから、全体にまんべんなく混じっています。
グリア細胞 - Wikipedia に、役割のまとめが書かれています。
これまで神経細胞のみが担うとされてきたシグナル伝達等の動的な役割も果たしている
というのがわかってきていますが、この点に関する詳細はいまだに不明のようです。
For over a century, it was believed that they did not play any role in neurotransmission. That idea is now discredited; they do modulate neurotransmission, although the mechanisms are not yet well understood.
Neuroglia - Wikipedia, the free encyclopedia
記憶の主座はニューロンで良いと思いますが、グリア細胞(のどれか)が関与している可能性も否定はできない、というところでしょうか。
ありがとうございます。
>グリア細胞は、どの部位にも普遍的に存在している
のですか。知りませんでした。
だとすると、混じっている。
全体にまんべんなく混じっているのでしょうか。
我々の記憶もニューロンにあるのか、グリアにあるのかわからないということになりますか。
グリア細胞は、ニューロンの10倍あるとどこかに書いてありましたが、性質がどう違うのかは、はっきりとわかっているのでしょうか。
ニューロンは、以下のサイトの図の神経細胞です。
神経細胞同士をつないでいるミエリンにくっついているのが、グリア細胞です。
ですので、「グリア細胞は、ニューロンの10倍ある」というようなことになります。
ありがとうございます。
ミエリンは、グリア細胞の一部でありつづけているのでしょうか。
それとも、グリア細胞は、ミエリンを作ったら、そこから手を引いて、ミエリンだけが一人でいきていくのでしょうか。
10倍あるのは、ミエリンのひとつひとつを数えるということですか。