あとがきというより中書き
こんにちは。NAPORINです。
いよいよ「黒豹は走っている 1」から続いてきた二人のお話が一つの結末を迎えます。が、発刊の間隔があいたので「豹 1」を読まれた方にお届けできるかどうか、少々心配です。
あいかわらずのまったりストーリーメインです。もういろいろとネタバレしてしまうので本文未読の方はそちらをお先に。
KとYの出番は少なめだし(いつもどおり)、DとMに至ってはもう空気ですみません。そのかわりV初登場。ザリガニを食べてみたがってやきもきしているのも海外研修に行くのもつまりVです。よろしければ名台詞「食わせろォオ!」を影山シャウトで脳内再生してみてください(私の中では影山ヒ□ノブさんの声なのです)。
Dは、中学生の、でこかわいくてかしこい女子ですが、たまに貧血で倒れたりとけっこういっぱいいっぱいみたいです。小さいころに比べて無口と人見知りは治ってきたので、学校では普通にしゃべって「しっかりもののD」ということになってますが、家ではRとG(マザコン??)という強烈な男子らとの共同生活でもう「意識する時期」を遠く通り過ぎて「えっと普通の家とか普通の男子って? うちも普通だよ? 何も違わないよ?」くらい意識真っ白になっちゃってる(ので素直さが受ける同年代男子には熱烈な人気が)。普通をとりもどすためにも早く家を出たいんだけど経済的事情を見るかぎりは無理で、むしろRが先に嫁にいく(笑)かもしれないわけです。
そういうことばっかりねちねち詰めて考えるのが好きな設定厨なのですが本文でだせないヘタレでございます。現代ものの自由度すごいおもしろかった!
おもしろかったことといったら、そういえば食べ物も。表紙に懐かしいお菓子がたくさんありますが、せっかく現代に舞台を移すのなら、たくさんたくさん甘いお菓子(と、甘い恋愛もか)をちりばめよう、という裏コンセプトです。お好きなお菓子はありましたか?
この本をつくる助けとなってくれた多くの方に心からの感謝を捧げます。
あと公式サイトやツイッターで感想いただくと喜んで続編とか書き出す癖がありますのでなにとぞよろしくおねがいします。
ではまたどこかで…。
あ、このあと挿絵様の後書き、そしてちょっとだけ後日談がありますよ! お見逃し無く。
二〇一一年十月某日 なぽりん
(実在しないとはいえ実在するものに近い形式ですみません。でも名台詞前後の流れだけでも是非読んでみたいです。)
みなさまはじめましてこんにちは。最近腹の出てきたコウメです!
今回の「僕たちはまだ青春の1ページをめくったに過ぎない。」18巻、いかがでしたでしょうか?
前巻の大会編では、シチやミツたち部活メンバーを取り巻く空気もシリアスになりました。
いつものハチャメチャドタバタとはまた違った雰囲気になったと思うのですが、やはり最後はいつも通り。
暴れまわっていることが彼らの日常ですので(笑)、そんな日常をのびのびと過ごしてほしいものです。
しかし、作者には穏やかでない、非日常とも言える出来事が起こりました。
※注意…ここからは18巻本編のネタバレを含みます!
まだ本編を全てお読みで無い方は速やかに
戻ることをおすすめ致します※
確かあのときは、ちょうどセノとカヨの仲直りシーンでした。
「あんたがこれからもアタシを見てくれなかったら、あんたの嫌うアタシに戻らないといけなくなる!だから…」
そんなカヨの決めゼリフ(?)を書いていたとき、突然パソコンのハードディスクが異様に音を立て始めたんですね。
シュカカカ、シュカ、シュカカカ…と。
そのときは締め切りに終われていた真っ最中、まさに修羅場といわんばかりの日です。
そんなことに構っていられる余裕などなく、私は黙々とキーを叩いていました。
…が。
突如画面が暗転。
電源を入れても反応はなし。
そのとき私は自分でも驚くほど冷静で、おもむろに部屋の片付けを始めました。
すみからすみまで、ほこりなど視界に入らない状態にまでしたとき、地元のパソコンショップに電話をかけました。
結局記憶は戻るはずもなく。
締め切りには8日送れ、2011年第9号は休載という形になってしまいました。
何事も余裕を持って実行しましょうね。
最後に。
私が原稿を落としたために、編集長に幾度となく雷を落とされた(本人談)という担当の鈴田さん。
(どちらにしても私はいつもギリギリなので慣れてると思います)
夜中であったにも関わらず、私のパソコンを必死に点検してくれたパソコンショップのお兄さん。
今回の一連の話をメールした次の日、私の大好きだった肉じゃがを送ってくれた実家のお母さん。(ちょっと味が濃かったです)
そして、読んでくれた読者のみなさま。
本当にありがとうございました!
さて、次巻も相変わらずのドタバタ劇!シチとカヨの書道教室など、ギャグ要素多めでお送りします!
ではでは、次回19巻でお会いしましょう!
バイニー☆
ラノベ風(あくまで勝手なイメージですが•汗)にしてみました。
あとがき
今年も忘年会の季節がやってきました。
そういえば、去年の忘年会に呼ばれなかったのが懐かしいです。
さて、本書はいかがでしたか。
あまりのマイナス思考っぷりに、
あとがきまで読んでないと思いますが、
実は本編はここから始まるのです!
以下のQRコードを携帯で読みとって、読み進めてください。
ここまでよんだあなたはラッキー!
あとがきです。
あとがきと言われたのでページの一番最後にがきと書いて終わらせようとしたら担当さんに怒られちゃいました…
ええ、ええ!
そうですよ!最初の頃は良い子ぶってきちんと文章書いてたんですけど書くことなくなってしまったんですよ!
本当に書くことがないのでまず謝辞を…
今回も素晴らしいイラストを書いてくださったmetalさん!
表紙のクロウがかっこよすぎて思わず悶えてしまいました…
これからも素晴らしいイラストをよろしくお願いします!
ここから先は未読さんは読まない方がいいです。ネタバレですので。
今回はクロウがさらに成長して少年から大人へと変わっていくところでこの物語のウィークポイントでもありました。
あの泣き虫だったクロウももう17歳!
立派な大人になりました。
というわけで私も肉体面を強化!を考え一ヶ月前からスポーツジムに通う夢をみました。
全く体型は変わりませんでしたが。当たり前か…
全然かけないと思っていたのに案外かけてしましました!ビックリです。
内容と作者のあとがきも豹変しましたこの6巻ですがこの話はまだまだこれからです!
皆さんがこれからもこの作品を楽しんでくれることを願いつつ、今日はここで筆をおかせていただきます。
次回はあの方が登場!?お楽しみに…
高杉 大輝
編集部 garyoさま
いつもお世話になっております。
えっとあとがきです。
先日のアンソロジー「叙述トリック」に寄せた『夏祭り』のぶんです。
遅くなってしまってすみません…。
添付ファイルをご確認ください。
sokyo
添付ファイル:えっとあとがきです.txt(5.4KB)
読者のみなさんこんにちは。かきつばたの女王ことsokyoです。
今回は私がどうやって文章を書いているか、ってことにスポットを当てて、それをあとがきに代えてみたいと思います。このやり方をパクれば、みなさんもかきつばたの王or女王ですね♪ めでたい!
(以下、若干の自己陶酔が入ります)
叙述トリックと聞いて、私はやれやれとため息をついた。そういう技巧的なテーマは得意じゃない。おそらく主人公の性別が実は男でした、みたいな単純な話じゃないとうまく書けないだろう。あらかじめそういう目星をつけて、私は最初に、主人公をどういう人物にするかを考えた。
脳裏に浮かんだのは中学生だ。連作小説杯『2011年の夏』のときに恋愛要素を盛り込もうと思って盛りきれなかった記憶を掘り返した私は、懲りずに今度は中学生の恋愛をやろうと思った。そして、恋愛だったら主人公の性別のほかに相手の性別もダブルでトリックがつくれそうだ、とか、夏だから夏祭りをテーマにしよう、とか、そういう連想ゲームでイメージを膨らませていった。
次に私が考えたのはエピソードだ。主人公は女の子に見せかけて実は男の子、っていう設定にしたとして、女の子らしさのあるエピソードを考えてみる。草食な男子と肉食の女子をイメージして、あとはそれを性別がバレないようにぼかして書けば前に進めるだろう。たとえば、お祭りの前日、鏡の前でなにを着ようか迷うシーンはどうだろう。うん、それは完全に女子だ☆ そして、男子がやっても一応は不自然では…ない。よし、このノリなら行ける。こんな風に考えながら、思考は前へと進む。
さらに、主人公が慣れない浴衣姿で歩きづらくて、相手がそれを気遣いながら歩いてくれる、なんてエピソードはどうだろう。普通に考えて、それなら主人公は女子で、相手が男子に見えることだろう。
その後も祭りのことを考えていて、私にひとつ、神のようなアイデアが降りてきた。Whiteberryの『夏祭り』。あれを下地にしよう、と。キスも告白も手をつなぐこともなく別れてしまった物語の最後に、主人公はこうつぶやくのだ。
「君がいた夏は 遠い夢の中/空に消えてった 打ち上げ花火」
読者はこのフレーズを見て勝手にWhiteberryを思い浮かべて、あのボーカルの女の子を主人公と重ね合わせて見てくれるはずだ。我ながら名案だ。
* *
と、ここまでは順調だったものの、最後のオチはなかなか思いつかなかった。男子でないといけないものというと、どうしても即物的なものしか思いつかないのだ。しかし、締め切りも迫る中で、即物的なほうがわかりやすいだろうと、私は開き直ることに決めた。オチは堂々とパンツの中のポジションってことにしよう。慣れない浴衣なら、主人公くんもきっとポジションを直したくなるに違いない。それに相手と別れて、切ないけど緊張の糸も解けるタイミングでなら、ポジションのことが急に気になるのも不自然ではない。…だろう。
…たぶん。
さ、さて、ここまで構想を練ったら、あとはそれを文章に仕立てるだけだ。私の場合、ここにはほとんど時間はかからない。時間がかかるのは構想を練るのと、それから推敲の部分だけだ。
そう、推敲には私は、少なくとも2日はかける。コメント欄に牽制を投稿しておいて一晩 寝かせると、翌日からはひたすらムダな部分を削る作業に入る。2000字を超過するようならエピソードだって削る。私は結局、相手が主人公を気遣って歩くシーンを削ってしまった。要素は少ないほうが、大事な部分が映えるだろうからだ。ほんとうなこのあとがきの中にすらもう1つエピソードがあったのだが、それもさっき削ってしまった。
今回なんといっても“大事な部分”は最後の1行だ。オトコにとって大事な部分だとか、そういう意味じゃない。文章全体の流れの中で、キーになる部分のことだ。今回はそれをぎゅぎゅっと最後にまとめた。なぜならそうしたほうが、スターを得やすいからだ。今回はレアスターがもらえるかもしれない。もらえるだろう。もらいたい。ください。
これ以上研ぎすませることはできないだろうと確信して初めて、私は「回答する」ボタンを押す。クリックした私はそのまま立ち上がって、キッチンでコーヒーを淹れて飲んだ。ひと仕事を終えてからのコーヒーは格別だ。緊張の糸があたたかなコーヒーでほぐされる。
そして私はジーンズのポケットを探り、自分のポジションを直した。