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http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%87%E8%91%89%E4%BA%8B%E5%A7%8B-%E5%9D%82%E6%9C%AC-%E4%BF%A1%E5%B9%B8/dp/4870887282/ref=cm_cr_pr_product_top
坂本信幸・毛利正守編『万葉事始』(和泉書院 1995年)の48頁に「甲・乙二類に分かれる主な語彙例」があって、そこに15例挙がっています。
ほかにもあったような気がしますが、今すぐに思いついたのはそれです。ほかに気づいたらコメント欄にでも書きます。
ご希望に適うか分かりませんが、興味持ったので調べてみました。
[1]万葉集巻5に見る万葉文字の考察
http://www7b.biglobe.ne.jp/~mkawa/manyou5.html
[2]万葉集巻頭歌「こもよみこもち」再考
http://www7b.biglobe.ne.jp/~gengo/konewpage104.html
[3]万葉仮名一覧
http://fubako.s150.xrea.com/kanajiten.html
[4]万葉仮名(まんようがな)
http://www6.airnet.ne.jp/manyo/main/kana/home.BAK
[5]第54話 亀の甲より乙姫さま
http://www005.upp.so-net.ne.jp/kenji99/b054.htm
※その他参考サイト
[a]《 日本語電子化テキスト&データ 一覧 》 2000/11 現在
http://homepage1.nifty.com/mshibata/etxt1.htm
岡島HP
作成:
岡島 昭浩氏
登録:
岡島昭浩氏のホームページ - [日本文学等テキストファイル]
⇒ http://www.ne.jp/asahi/nihongo/okajima/
FILE:
kojkiuta.txt(53KB, )
体裁:
句ごとの平仮名+万葉仮名ファイル(歌番号/句番号,平仮名,万葉仮名 のCSV形式)。平仮名には上代特殊仮名遣の甲乙の別を数字で示す。
→山口大学の吉村誠さんの万葉集ファイル(説明文)を元に、1字1音の巻について、上代特殊仮名遣の甲乙の区別を付しました。使用条件等は吉村さんのものに従って下さい。 甲類には1、乙類には2を付してあります。不明なものにはつけていません。
※上記、JISで書かれているのでブラウザによっては文字化けするかも。
※関連サイト
国語史料@wiki 万葉集巻二〇甲乙付き
http://www25.atwiki.jp/gosi/pages/9.html
[b]日本語史講義ノート
http://www.eonet.ne.jp/~suemura/2.JPHis.lec.note.htm
はじめ、日本には文字がなかった。そこへ漢字が伝えられたのである。
私たちの祖先は、なんとかしてこの漢字を自分のものにしようとした。最初、彼らは漢字の字音を借りて日本語を書き表そうとした。それが音読みの万葉仮名である。
また、やまとことばでは「ひ」は天上の太陽「日」と地上の「火」を意味したが、意味によって、漢字を使い分けた。太陽のときは日、火のときは火という字を使った。それに「ひ」と言っても、日と火とでは、少し発音が違っていたらしい。こうしてかれらは漢字を甲類と乙類にわけて使った。
*** 中略 ***
ところで、奈良時代には、日本語の母音は、a, i, ї, u, e, ё, o, ӧ つまりア、イ甲、イ乙、ウ、エ甲、エ乙、オ甲、オ乙の8種類があったことが明らかになっている。渡辺実氏によれば、「これが5種類に減少する」(『日本語史概説』、渡辺実、岩波書店、1997年)。これは、音節結合法によるもので、現代にはないが、上代の日本語にあった母音調和*の現象である。母音調和では、母音はいくつかのグループにわかれ、それぞれの間には結合制限がある。母音調和の現象は、アルタイ諸語にもあるので、系統上日本語がアルタイ諸語との深いつながりをもつ根拠のひとつとして注目されている。
*** 中略 ***
ところで、太安万侶の時代には13種の拍があり、古事記では「モ」の区別がなくなり12種の拍に、平安時代には、「コ」1拍だけに甲乙の区別があった。大野晋によれば、これらの母音は本来的なものではなく、本来は4母音であった。そしてこれらは、本来は母音二つからなる合成母音の交換音と推定されている(エ=ア+イ、エ=イ+ア、イ=オ/ウ+イ、オ=イの交換音)。つまり母音は、歴史的には、4母音→8母音(奈良時代)→5母音(平安時代)種と変遷する。
弘法大師作と言われる「いろは歌」は、47拍(47字)であるが、平安時代末期には、ワ行音の[ゐ][ゑ][を]の発音は滅び、文字だけが生きつづける。このいろは歌には清音と濁音の対立が無視されているのが問題である。濁音は清音の変種とみなされていたのかもしれない。
ご参考になれば幸いです。