セルロースは強固な分子で、タンパク質の中でも消化が難しい部類。なにもあえて困難な道を歩まずとも、容易に消化できるタンパク質がほかにあるわけですから、そちらを選択したまで。雑食の動物は、適当な酵素を分泌して、簡単に得られるアミノ酸を摂取します。植物繊維は分解するのに時間と手間がかかるので、動物は直接セルロースを分解しようとはしていない。牛は微生物に草を与えて繁殖させ、その微生物を食しているので、実際には肉食 なのです。