住宅を購入するときのローンの利息は、一般的に公定歩合や銀行間取引の利息に連動します。
国債の利回りが上下するのとは、ちょっと仕組みが違います。
国債の利回りが上がる仕組みをお話します。
市場の国債の利回りについて:
新規発行の国債の利率について:
住宅ローンの利率について:
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meefla ●50ポイント ベストアンサー |
イタリアの住宅ローン利率は、欧州中央銀行(ECB)の基準金利と連動しているようです。
(画像元:http://www.globalpropertyguide.com/Europe/Italy/Price-History
見やすいように拡大しました)
従って、欧州中央銀行の基準金利が上がらない限り、変動金利ローンで借りている人への影響は少ないでしょう。
以下、余談です。
イタリアは歴史的・文化的に持ち家の比率が高く、70?80%の人が家を持ってます。
ローンが焦げ付いた時に担保を回収する場合、法的措置が完了するまで5?7年と長期間を必要とする事もあって、銀行もそう簡単にはローンを組まないようです。
結果として、イタリアの住宅ローン市場は他の国に比べて狭いものとなっています。
住宅ローン残高の GDP との比率を見ても、イタリアの場合は10%前後で、ユーロ諸国の平均が30%、アメリカやイギリスが60%超であるのに比べると、非常に低い数値です。
参考:
持ち家を貸家にするにも色々な法的規制があるらしく、スペインやイギリスやアイルランドで住宅バブルが起こった時にも、イタリアではバブルにならなかった、との事です。
(Italy's Real Estate Market Expected To Slump In 2010)
ですので、住宅ローンの金利も他の国より安く、変動金利ローンの金利動向がイタリア経済全体に与える影響は少ないと思われます。
以上、ご参考になれば幸いです。