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卑弥呼の名前の説について

卑弥呼に『卑』という字がついている理由で、『中国人がヒミコを罵った書き方をしたから』というのと『ただの当て字』という説を聞いたのですが、この他にも、『卑弥呼の卑』に関する説があれば教えてください。


●質問者: スパロウ
●カテゴリ:学習・教育
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 3/3件

▽最新の回答へ

1 ● chyopper

wikipediaより

古代日本語を聞いた当時の者が、それに最も近い自国語の発音を当てた為に、また(中国から見て)単に外来語であることを表す目印として先頭の文字を特別なものとしているというものがある。これは現代日本語でのカタカナの使用や英語での固有名詞の表記、ドイツ語での名詞の表記に似た方法である。

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/卑弥呼


スパロウさんのコメント
回答ありがとうございます! なるほど!最初の文字は、特別なものとしているために、『卑』なのですね!

2 ● rsc

こちらは参考になるでしょうか。

古代中国では他国や人の名を蔑字を使い表していました。
この邪馬台国の女王に「卑弥呼」と名付けたこともそれら中華思想によります。

http://www.wakaizumi-farm.com/himiko-kurisumasuro-zu.html
※参考URL
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1339767848


3 ● kumonoyouni

面白そうなので調べてみました。

まず結論から。

陳寿は、当時の日本を三国志(魏志)の中で東方に蛮夷の国ながら礼節を保っている国があると認めているようです。その一方で「卑」という文字が至る所に使われており、ヒミコについても「卑弥呼」としています。
なぜでしょうか?

陳寿は、漢中で鬼道を用いた張魯の祖父の張陵について「道書を造作して以て百姓を惑わす」と批判しています。当時、儒教を重んじた人たちにとれば、あやしげな方法を使い、人を惑わす者達は邪道と感じたのでしょう。それは、台湾出身の張明澄氏が『中国人の見た邪馬台国論争』で、

「鬼道」という言葉には、そのままずばり道教という意味はない。ただ、道教をさげすむ時に使うことがあるだけであると述べる。

とあることからも窺えます。

そして同じく陳寿は、卑弥呼について魏志倭人伝の中で「鬼道に事え、能く衆を惑わす」と書いています。つまり、他国の鬼道を用いるヒミコに「卑」という文字を用いることで、暗に張陵をさげすんだと解釈することができるのではないか?というのが私の解釈です。

以下、長文となりますが参考にしたサイトです。

天照大神とは誰かによると

2. 卑弥呼の語源は何か

卑弥呼は、当時の中国語の発音から推測すると、“pimiho”、狗奴国の男王・卑弥弓呼は“pimikuho”の音写であったと考えられる。当時のp音は現在のh音に相当する。h音は奈良時代の畿内には存在しないが、弥生時代の北九州では、中国大陸や朝鮮半島の言語の影響を受けて、h音がk音と等価な音として使われていたことが考えられる。現代の日本人が、“ビーナス”と“ヴィーナス”、“チモール”と“ティモール”を、音は異なるが意味は同じとして、両方を使うようなものである。


とあります。現代の発音と違いますが、なぜ’卑’ - NAVER 中国語辞書(ネイバー 中国語辞書)

卑 (出典:ポケットプログレッシブ中日・日中辞典)
[造語]
1. (身分・位置が)低い。卑しい。
2. (品性・品質が)劣っている。
3. (言行が)へりくだっている。

のような意味を持つ漢字が使われたのだろう。。

まず、卑弥呼が記載されている魏志倭人伝(全文)を見てみます。

その國、本また男子を以て王となし、住まること七、八十年。倭國乱れ、相攻伐すること歴年、乃ち共に一女子を立てて王となす。名付けて卑弥呼という。鬼道に事え、能く衆を惑わす。年已に長大なるも、夫婿なく、男弟あり、佐けて國を治む。王となりしより以来、見るある者少なく、婢千人を以て自ら侍せしむ。ただ男子一人あり、飲食を給し、辞を伝え居処に出入す。宮室・楼観・城柵、厳かに設け、常に人あり、兵を持して守衛す。


確かに原文を見ても「卑」という字が使われているようです。
卑弥呼以外にも「卑」という字が至る所に現れます。

どうやらこれを紐解くには、魏志倭人伝を書いた著者について調べる必要がありそうです。
魏志倭人伝 - Wikipedia陳寿 - Wikipediaによると、かなり癖がありそうな人物です。

やはり、陳寿は単に卑しいという意味で「卑」という字を用いたのでしょうか?
うーん、何か違う気がします・・・。

というのも魏志倭人伝に書かれている内容魏志倭人伝を見ると、確かに文化レベルは低かったかもしれませんが、文章全般から感じる印象はそういう内容には見えないからです。

そこでもう少し調べてみると以下が見つかりました。
魏志倭人伝とは? ※関連サイト 第272回活動記録

何処にでも書いてあることですか、お約束なので一応書いておきますと、実は魏志倭人伝という書物はありません。通例、魏志倭人伝と呼ばれているものは、西晋の時代に陳寿という人物によって書かれた三国志という正史(中国の王朝が正当な歴史書と認めた書物)の中にあります。三国志といっても、関羽や張飛が戦い、超雲子龍が野を駆ける三国志とは違います。こちらは三国志演義という別物です。本物の三国志は、起こったことだけを無味乾燥に書き連ねた本です。

*** 中略 ***

このような史書である魏志の最後に、なぜ倭人伝が書かれたのか、正確には倭人伝だけではなく東夷伝全体ですが、その理由は陳寿自身が序文で述べています。中国では、古来“礼”が非常に重要視されており、礼あるがゆえに中国は周囲の夷蛮とは異なる聖徳の国であると考えられていました。礼こそが中華思想の根本なわけです。しかし、時によって国が乱れ礼が失われてしまうこともありえます。陳寿らの時代にあっては黄巾の乱で代表されるような後漢末の混乱が記憶に新しかったでしょうし、古くは、戦国時代、秦末の混乱が想起されることでしょう。このような混乱で中国に礼が失われてしまった場合でも、夷蛮とはいえ王化を受けた国々には礼が残っている場合も考えられます。だから夷蛮の国々でこれまでの史書にみえない国々を選んで、その詳細を陳寿は列記したのです。この部分の原文は次のようになっています。

雖夷狄之邦、而俎豆之象存。中國失禮、求之四夷、猶信。
故撰次其國、列其同異、以接前史之所未備焉。

夷狄の邦といえども、俎豆の象存り。中國礼を失し、これを四夷に求む、猶お信あり。故に其國を撰次し、其同異を列し、以って前史の未だ備わざる所を接ぐ。

魏志倭人伝を読んでいく場合、このような目的で書かれたものであることを念頭に置く必要があるでしょう。強調しておきますが、陳寿は邪馬台国探しのために倭人伝を設けたのではありません。また、倭人伝を書くために東夷伝を置いたのでもありません。ときどき、『邪馬台国中心史観』とでも言いますか、自説を通すために他の部分に無理を強いるようなものを目にしますが、本末転倒というものです。とかく我々は邪馬台国、あるいは、倭人の国しか目が向かなくなる傾向がありますが、自戒の意味も込めて、もっと大きな全体の枠組の中で魏志倭人伝を読んでいかなければならない、と書いておきたいと思います。(自分で書きながら、自分の耳が痛い・・・)

これを見る限り、やはり陳寿が当時の日本に対して一定の敬意をはらっていたことが窺えます。

では、なぜ「卑弥呼」に「卑」という字を用いたのか?
更に調べるうちに、そのヒントは「卑弥呼」の用いたと言われる「鬼道」にあることが分かりました。

第271回活動記録
「1.卑弥呼の鬼道」の「2.あやしげな教え」とする説を見ると

元広島大学教授の重松明久氏は著書『邪馬台国の研究』において、次の理由から、卑弥呼の鬼道とは道教的なものと述べている。

『魏志』巻八・張魯伝に、五斗米道や道教の指導者であった張魯が、漢中で鬼道によって民を導いたことが記されている。

『魏志』の編者陳寿は、鬼道という呼称を、張魯の場合に限ってとくに用いたらしい。同じ陳寿が、卑弥呼の場合も鬼道と呼んだことは、張魯の鬼道と卑弥呼の鬼道が同じように見えたと考えられる。

張魯の鬼道は道教の系譜に属することはいうまでもない。したがって、卑弥呼の鬼道も道教的な色彩の濃いものと考えられるのである。

*** 中略 ***

台湾出身の張明澄氏は『中国人の見た邪馬台国論争』で、「鬼道」という言葉には、そのままずばり道教という意味はない。ただ、道教をさげすむ時に使うことがあるだけであると述べる。

※関連サイト
天理大学 : 鬼道を事とした卑弥呼

陳寿は、張魯の祖父の張陵については「道書を造作して以て百姓を惑わす」と批判しているが、張魯について非難がましい筆致で触れてはいない。おそらく張魯が後になって魏の太祖に帰順し、鎮南将軍に取り立てられ、閬中侯に封じられたからであろう。



ご参考になれば幸いです。


スパロウさんのコメント
回答ありがとうございます! さまざまな説や解釈の仕方があるのですね!うーむ、やはり謎は深まっても、それを埋めるものが出てきますね・・・!
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