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ヨーロッパ言語は、お互いに近くに住んでいるのに、文字表記の発音法がそれぞれ独自です。英語のpain(ペイン、痛み)とフランス語のpain(パン)が同じ表記でまったく違った発音であるように。

どうしてそのように発展したのかを教えてください。

●質問者: ShinRai
●カテゴリ:学習・教育 芸術・文化・歴史
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 1/1件

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1 ● なぜなに
●100ポイント

英語の祖先の中には、歌を歌ったりして口頭で伝承していて
実際には文字に残っていない言葉もあると言われていますが、
現代の英語史で分かっている部分では、英語の最古の祖先は
印欧祖語、それからゲルマン祖語(現代のドイツ語、オランダ語、
北欧語などの共通祖語)、更にラテン語(現代のイタリア語、
フランス語、スペイン語等の共通祖語)も混ざっています。
つまり英語は、そもそもは異なる多言語であるアングロサクソン語、
ゲルマン語、フランス語系のロマンス語ほか、ギリシャ・ラテン語、
更に、現代の英語は、バイキングの古ノルド語や、ギリシャ語、
大英帝国や大航海時代にはポリネシア語、ペルシャ語など、
世界中から様々な言葉も取り入れた異文化の結集みたいな言語なのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E5%8F%B2

一方、他のヨーロッパ言語であるフランス語やイタリア語は
もっとラテン中心ですし、ドイツ語や北欧語ではゲルマン中心です。
現代では、どちらも似た様なアルファベットを使って表記しますが、
そのアルファベットで綴られた言葉の意味を知る為にその語源を
辿ってみると、似た表記でも全く違う語源のことがあります。
そのために今回のご質問の様な疑問が出てくるのだと思います。

しかし例外もあって、例えばフランス語とイタリア語と
スペイン語など、同じラテン語がベースの言語同士の場合は、
発音して音が似ていれば、語源が同じであることが多い為に、
なんとなく言葉の意味を想像できることも多いのですが、
英語は実際にはラテン語の要素を一部に持つだけで、
ラテン語ではありませんので、その点が異なってきます。
またゲルマン語とラテン語系の言葉では、そもそもが別の言語なので、
現代で共通のアルファベット表記がされていても音や意味が異なります。

例に挙がっているフランス語と英語のpainという単語の場合、
文字上は似たアルファベットを使って似た表記をしていても、
ラテン語源とゲルマン語源との違いや、
同じラテン語源でも異なる別の言葉が語源なので、
綴りは似ていても実際の意味が異なります。:

フランス語のpain(パン)の場合、ラテン語源でpanis(主食)のことです。
パンはフランス人の主食(日本でいうお米みたいなもの)なので、
フランスではpanisはパンのことですが、英国ではパンの他にも
イモや豆をたくさん主食のように食べてきたりもしていた上に、
すでにパンに相当する言葉であるゲルマン語源のbreadがありますので、
英語ではラテン語のpanisにはパン(bread)という意味合いの他にも、
staff of life(生きるためのもの、主食)という意味が先行します。
ちなみに日本語の「パン(pan)」も、ポルトガルからの舶来で
ラテン語源のpanisが元になっていると言われています。

英語のbread(中世英語のbreed, 古代英語のbrēad)は、
ゲルマン語のドイツ語のBrot、オランダ語のbrood、
スウェーデン語のbröd、ノルウェー語とデンマーク語のbrødと
同じゲルマン語源の言葉なので、音がラテン語のpanisとは異なります。
別の言葉で別の音や意味を持っていることは、ごく自然なことです。
こちらのbreadは「主食」という意味ではなくて、
パンは発酵したりして調理して作るので、その製法のbrewと
似たゲルマン語源から来ているのではと言われている説が有力です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Bread

一方、古英語のpain(刑罰、現代英語では苦痛等の意味もあります)は、
フランス古語のpeine(刑罰)にあたります。
これらは共に、同じラテン語のpoena(刑罰・苦痛=penalty, pain)や
古代ギリシャ語のpoin,(刑罰)が語源のラテン語源の言葉です。
このように英語にはゲルマン語以外にもラテン語源の言葉があり、
これらはいずれも同じ語源なので、英語とフランス語で音や意味が似ています。
英語のアルファベットとフランス語のアルファベは発音が異なりますので、
スペルは一見違いますが、実際に発音してみると、
「ペイン」(pain)と「ペインナ」(peine)みたいな発音で、音が似ています。
しかし、フランス語のパンの方のpainは「パン」みたいな音で、
「ペインナ」に比べると、英語の「ペイン」とは余り音が似ていません。
ラテン語源が同じ言葉の場合は、音が似ていることが多いです。
イタリア語と違ってフランス語には発音しないサイレント音なども
スペルには表記されることがあるので、スペルをそのままローマ字読みが
できないのが、ローマ字を使う日本人にはあなどれないところです。
ラテン系はスペルを見ただけではそれほどは似ていないけど、
発音すると音の響きから意味が想像できるものが多いです。

しかし英語とフランス語の場合には、逆パターンもあって、
似た意味似たスペルの英語の「私」me = フランス語のme (/ moi)は、
英語の発音だと「ミー」ですが、フランス語だとmeは「ム」の音です。
(ちなみにmoiも「ムワ」みたいな音です。)

他にも、同じラテン語源で、英語とフランス語で共に
スペルも発音も意味も同じ単語もあります。
例えば、pardonです。
英国人が英語で"Pardon?"(何とおっしゃったのですか?)と聞き返すと、
意味も発音も同じなので、フランス人が嬉しそうに、
「おー君はフランス語を話すんだね!」と
フランス語で一気に話し出すというジョークがあります。
この同音同意語は、歴史上、かつて英国では一時期、侵攻等により
フランス語を話していた時期があり、その名残りだと言われています。


ShinRaiさんのコメント
面白かったです、ありがとうございました。 印欧祖語、ラテン語、ゲルマン語の言語グループが同じアルファベットを使っているから、見かけは同じで、意味も発音も違ってくるということですね。 ラテン語とゲルマン語はそんなに違っているのですか。 先祖が違うのでしょうね。
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