全身麻酔で手術を受けたことが2回ほどありますが、そのとき貰ったプリントに
「麻酔が原因の術中、術直後の死亡率は、0.003%」
とありました
よくあるという程では頻繁ではないですが、さめなくなる、つまりそのまま永遠のねむりにつくかたがいます。
ちょっと前になりますが、二度ほど、大掛かりな調査をやってます。
http://www.ceres.dti.ne.jp/~gengen/ehoba/ehoba2.html
麻酔関連死亡事故は1995年の日本麻酔学会の統計(参考文献5)では「麻酔のみが原因の術中死亡率は、1万例につき、0.25例(4万例に1例)でした」。
5)「麻酔関連偶発症例調査1995」について.:麻酔.46(3).1997.p424?
(社)日本麻酔科学会
安全委員会・偶発症例調査専門部会
麻 酔 関 連 偶 発 症 例 調 査 (3)
第 2 次調査の総括
1999?2003 年の第 2 次調査では,対象施設延べ数が 2,910 施設,対象麻酔科管理症例数が 5,223,174 例に達した。危機であり,心停止の死亡率(対 1 万例)は 3.33,心停止以外の死亡率は 3.45 であった。
死亡原因は,術前合併症によるものが 64.6%と最多を占め,次いで手術(23.9%),術中発症の病態(9.4%),麻酔管理(1.5%)の順であったが,
こちらが二回目。
死亡に至ったケースで、原因が麻酔管理にあるものは、一万件当たり 0.1017 となります。
http://nsa.kpu-m.ac.jp/kako/masui51/hp/syouroku/docs/ab_b89.html
日本麻酔科学会指導病院の集計では3),これより低率であるが,皆無ではない。死亡事例のすべてに過失があるわけではないが,麻酔に関する重大な有害事象を調べると,82%に過失であるという4)。
3)日本医事新報4026 21,2001,
4)To Err is Human: Building a Safer Health System. National Academy, Washington DC, 2000
82% も過失が原因なんだ、ということではなく、過失が無ければ、麻酔だけで死ぬことは、ほとんど無い、と読むべきだと思います。
蛇足かもしれませんが、先にだした、この資料ですが、こんなことも書いてあります。
http://nsa.kpu-m.ac.jp/kako/masui51/hp/syouroku/docs/ab_b89.html
有害事象が発生した場合,患者が本来持っていた基礎疾患によるものか,手術や麻酔に伴う合併症なのか,そこに過失があるか,判断は容易でない。「過失」とは,行った治療および処置が,標準的医療水準に達していないときとされているが,達しているかいないかの判断は,これまた容易でない。
普通のアンケート調査などと違って、単純に数字が集計できない、という側面もあるということです。
皆様の素晴らしい回答の後に、書く事が無くなりました。
気になさらず、気持ちを強く持って自分を信じて下さい。