市場に大量の資金を供給する(極端な話、紙幣を大量に発行する)ことによって、計画的にインフレを誘導します。
つまり、市場に存在するモノは一定なのに、通貨の量が増えることによって、相対的に貨幣価値を下げるわけです。
貨幣経済下で経済成長を続けるには、緩やかなインフレが起きていることが必要不可欠だからです。
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Baku7770 ●25ポイント ベストアンサー |
日銀がやろうとしていることは#a1の通りで良いでしょう。
補足として、お札を大量に刷って国債を買って通貨を流通させてインフレに誘導するということです。そうすれば、デフレから脱却でき、通貨の量が増えますから円が安くなる。通貨が流通することで雇用も増える。となります。
ただし、日経もその後の記事で否定的な意見に切り換えています。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E3E6E2E1E58DE3E6E2E0E0E2E3E09C9CEAE2E2E2
今回の1月25日に米FRBが発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明から生じた、日銀は「何もしない」という批判をかわすためと海外からは見られています。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LZD9U11A74E901.html
http://jp.reuters.com/article/vcJPboj/idJPTYE81K3KF20120214
景気の滞りの主たる原因は過度の蓄財(所得を消費せずに貯金すること)です。
デフレ下であれば、今後とも商品価格が下がることはあっても上がることはない、と考えがちになり、「すぐに買わない方が得」という傾向が強くなります。
インフレが明確化すると、商品価格が上がることはあっても下がることはない、という風になり、今すぐに必要でない消費財であっても「早めに購入したほうが得」「貯金しておくと損する」という傾向が強くなります。
給料の金額も年々増えていったほうが購買意欲が沸きます。(商品価格も上がっていくので実質的な違いはないのですが)
借金はインフレに伴い実質的な負担額が相対的に減っていきますので、まとめれば、「蓄財してる人のカネを借金してる人に回す」という感じになるかと。
資本主義は借金で成立していると言っても過言でないので、節度あるインフレが続けば景気が回復すると言われますが、個人的には、資本主義とは壮大なネズミ講の一種だと思ってますので、デフレになろうがインフレになろうが、どこかで限界に達すると考えてます。
現状の日本では金融緩和による財政・政治・労働などの諸環境下への影響はあまりないと思います。
金融緩和と言っても、実際に日銀がお金を沢山印刷して、国民に配るわけではなく、せいぜい銀行の準備預金を引き上げたり、短期国債を買い上げたりするくらいなので。
銀行の準備預金を上げるというのは、日本の銀行が日銀での預金を増やすことだから、現状の0金利の下では、預金が増えても、企業や個人に貸し出す量が増えるわけではないので、市中に回るお金はほとんど増えないと思います。
短期国債の買い上げは、国債金利をさらに低下させ、国債の魅力を減らし、市中に回す量を増やす目的だが、デフレ下の日本では金利を少しくらい低下させても、国債への魅力はあまり落ちないので、これもあまり影響はないと思います。
ただ、為替も株と同じく美人投票なところがあるので、実際に影響がなくても、投機家の多くが円が下がると思い込んで円を沢山売れば、結果円安になり、輸入物価の上昇をもたらし、デフレを少し緩和できるようになる可能性もあります。現状、日銀の金融追加緩和の発表後、結構円安に振れているので。