アメリカの一般的な白人家庭に、日本人の大学生がホームステイする場合のアドバイスをさせていただきます。
- アメリカの家庭では夫婦共働きで、家事は家族がそれぞれ対等に分担します。ホームステイした学生も家事の分担があってあたりまえだと考えられます。積極的に役割を果たしてください。
- 一戸建ての場合、キッチンとダイニング、それとリビングルーム、それ以外に複数のベッドルームがあります。各ベッドルームにはそれぞれにバスルームが付属しています。それぞれのバスルームにはトイレとシャワーがついています。シャワーの下にバスタブがついている場合もあります。バスタブはついていない場合が多いと思います。自分に割り当てられたベッドルームについているバスルームを使用します。バスルームは自分で掃除して、いつもきれいにしてください。
- 洗濯は自分ですることになると思います。ランドリーを借りる時間を約束して、自分でウォッシャーで洗い、ドライヤーで乾かします。日本のように洗濯物を干しません。
- 自宅の前の芝生をフロントヤードと言います。自宅の裏の庭をバックヤードと言います。ほとんどの家庭でバックヤードにプールがあります。夏にはフロントヤードの芝刈りや、バックヤードのプール掃除のお手伝いをしてください。巨大な芝刈り機や、プール掃除など日本では体験できませんから、楽しんでやってください。
- 夕食は毎日の大切な行事だと考えられています。夕食までに帰れない日には必ずホストファミリーに連絡してください。お父さんもお母さんも仕事を効率良くこなして夕食までに帰宅して、家族で夕食を摂ります。日本のように長時間会社に残ることは、仕事の効率が悪い証拠だし、家庭の責任も果たしていないし、とても良くないことだと考えられています。夕食はダイニングルームで摂ります。ダイニングルームにはテレビは決して置きません。夕食は家族で会話しながらいただきます。夕食を終わって、リビングルームに行ったり、自室に戻るときには、必ずホストファミリーに声をかけてください。
- アメリカ人はお部屋をとてもきれいに片付けて使用します。いつホストファミリーに部屋を見られても良いように、私物を出しっぱなしにしないように心がけてください。
- アメリカ人は相手の目をまっすぐに見て話します。最初はとまどうかと思います。こちらも相手の目を見て話すように慣れてください。
- アメリカ人はレディーファーストで、お互いによく譲り合います。女性は先を譲られたらためらわずにお礼を言って先に通ってください。日本では譲られた経験が無くて戸惑うと思います。反対に日本の男性はいつも譲るように心がけるくらいがちょうど良いです。日本では譲った経験がなくて戸惑うでしょう。でも譲り合うってとても気持ちの良いものですよ。
- アメリカ人は日本の歴史や文化の話をしたがる場合が多いと思います。英語で説明できるように準備して行かれたら良いと思います。ホストファミリーだけでなく、インターナショナルクラブなどの学生の集まりでも、日本の歴史や文化を英語で説明できないとがっかりされるシーンがたくさんあります。
ホームステイが始まって最初は文化の違いで戸惑うことばかりだと思います。しかし、緊張感の助けもあって、最初の数ヶ月はなんとかなるものです。問題は数ヵ月後です。
日本では異文化に接した瞬間がカルチャーショックだと勘違いしている人が多いのですが、英語でカルチャーショックとは、異文化と接して数ヵ月後に訪れる「うつ状態」の事を言います。緊張感が続かなくなったころに何もかも嫌になる時期が誰しも訪れます。この時期のことを英語でカルチャーショックと呼びます。この時期をうまく乗り切ることは、現地で良い先生やホストファミリーや良い友達に恵まれると、より簡単になります。それまでに積極的に相談して、相談しやすい関係を作るように心がけると良いでしょう。自分では「誰しもこういう時期を経験するんだ」と理解して、前向きになれたら良いと思います。
日本の両親や友人とSkypeの無料ビデオ通話などをできるように準備していくのも大事だと思います。
iPhone 4GS同士だと簡単に Face Time でビデオ通話できます。iPhone 同士や、iPhone と日本のスマホやPCの間で、Skypeを使用して簡単にビデオ通話できます。
私のブログで過去に iPhone の Skype について少し紹介しています。よろしければご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/papavolvol/archives/51496625.html