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【人力検索かきつばた杯】

かきつばた杯を開催します。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%CE%CF%B8%A1%BA%F7%A4%AB%A4%AD%A4%C4%A4%D0%A4%BF%C7%D5

〆切は
5/5(土)23時? 自動終了期限前(質問者の都合により前後します)

お題:
「ミラクル博士」「無敵のトライアングル」
の何れか(あるいは両方)から連想したストーリー

注意事項:
ポイントは本質問への投稿分を対象とします。予告への投稿分は対象外。
本人に限り、転載を許可します。


●質問者: GM91
●カテゴリ:芸術・文化・歴史 ネタ・ジョーク
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 13/13件

▽最新の回答へ

1 ● ryou01
●15ポイント

テーマ:「ミラクル博士」「無敵のトライアングル」の両方

ミ・ラク・ル博士の陰謀

「できたぁぁぁぁぁ!!」
ミ・ラク・ル博士の絶叫に近い声で僕は目覚めた。
僕はフラット。ミ・ラク・ル博士の助手だ。
現在朝4時。夏の浜辺でかわいいお姉さんと遊ぶ夢を見ていた僕としては大迷惑だ。少々不機嫌になりながらも僕は聞いた。
「いったい何ができたって言うんですか。まだ朝の4時ですよ。」
「いや、今は朝4時2分だよ、フラット君。」
「そーいうのを屁理屈っていうんですよ。で、なんですか。」
「そうだよ!たった今、大発明をしたんだよ!!」
「はぁ、またですか。」
博士は大発明と言っては変なものを作る。
この前なんか、「じゃんけんをしたら必ずあいこになる機械」をつくった。どうせ作るなら絶対勝つようにすればいいのに。
「これが僕の今世紀最大の発明だ!」
タッタカタッタタッタカタッタッタアアアアン♪
どこかで聞いたことのあるBGMが流れてくるが無視。
「無敵のトライアングル??。」
無敵のトライアングル!?実に変な名前だ。
「これを頭に乗せるとだれもが恐れて逃げていくんだよ。」
何とも信じがたい話だ。
「本当ですか。」
「本当だとも。疑うのなら君が実際に試してみるといい。」
どうしようか迷ったが、これを機に博士がまともな発明をしてくれるなら、と、試してみることにした。

僕は無敵のトライアングルを頭に乗せて、外を歩いてみた。
するとどうしたことだろうか。周りにいる人は全員逃げていき、
子供は泣きだし、子供の親も顔をひきつらせて逃げていくじゃないか。
「ははは、いい気味だ!」
すると後ろからどたどたと大きな足音が近づいてきた。
「ふーん。この俺に近づいてくるやつがいるとはね。」
そう思って振り返ると何と!!
うしろから近付いてきたのは「POLICE」と書かれた盾を持った機動隊だった。
「あの、何か事件でもあったんですか?」
僕はそう聞こうとした。だけどできなかった。なぜなら機動隊は、僕の手に手錠をかけ、縄で縛り、パトカーの中に詰め込んだからだ。
「お、おい!離せ!僕が何をしたっていうんだ!やめろ!!」
それによく考えたら、僕は頭に無敵のトライアングルを乗せているはずだ。なのに、なぜか警察は恐れずに近づいてくる。
「離せ…。離せぇぇぇぇぇ!!!!!!」

僕は取調室に連れて行かれた。
「僕は何もしていない。なのに…なぜ…。」
「お前自分でやっといて今更なんだ。」
「…は?」
「顔を見てみろ、ほら。」
警察から鏡を渡され、僕は言われるままに自分の顔を見てみた。
しかし、そこに僕の顔はなかった。つまり、首から上が消えていたのだ。これが無敵のトライアングルの効果だった。
XR線という放射線の一種を顔にのみ当てることで顔の分子の色を透明にしたのだ。警察が平気で近づいてきたのは、XR線の効果をなくす防護マスクを付けていたからだった。
首から上が見えないのだ。子供が泣きだし、親が顔をひきつらせて逃げたのもうなずける。


そして僕は、何の言い訳もできずに留置所へ入れられた。


そのころ、ミ・ラク・ル博士の研究所。
「ふふふ。やっとフラットも捕まったか。あいつは結構しぶとかったな。だがこれで99人目。あと1人。あと1人で私の計画も最終段階となる。さて、次の助手募集の張り紙を出しておかなければ。まあ、3食と無料の宿泊所付き。これで時給1000円なのだから食いつかないはずがない。さあ、次はどんな道具で地獄に陥れようか。ふはははははは、はははははは!!!!!」

―END―


GM91さんのコメント
早いですね! ありがとうございます。中辛にて承りました。 ※辛さ指定はコチラにコメントいただいてもOKです。 (作品中に書かなければOK) 講評は締め切り後に実施しますのでしばらくご猶予ください。 早めに指摘事項が聞きたい場合は予告編に投稿いただければ予告締め切り時点で講評つけます。(早く書けた人の特典)

GM91さんのコメント
講評です。 基本のストーリーとしてはまあまあだと思います。 今回は採点の対象外なのですが、キーワード(博士とかトライアングル)については、何か取って付けた感があるので、必然性があるストーリーにできればなお良かったですね。 あなたがネタを思いつた時「面白い」と感じた要素が色々あるはずです。 それを読み手にどう伝えたら良いか?をもっと意識すると面白い話になると思います。 個人的には、博士の陰謀の動機とかが示してあると話にのめりこみやすいのではないかと思いました。 逆に、時給がどうとかは余計かな、と感じました。 あと、枝葉の話。 XR線と言う架空のギミックを投入するのは良いのですが、説明の所に違和感があります。 具体的には、 1)眼球が透明になると自分も何も見えないのでは? →透明にするのは首から下にするとか。 2)「XR線の効果は、顔の分子を透明にすること。」 →であれば「機動隊がXR線の効果をなくす防護マスク?」ってのは辻褄が合わない。 こういうのって、「どうでもいいやんか」と思うかもしれませんけど、もしそうならいっそ説明なんか書かない方が良い。 解らない事は適当に書かずに、いい機会だと思ってちょっと調べてみるか、間に合わないならバッサリ斬り捨てるかどちらかにした方が良いと思います。 中途半端に変な説明を入れると話が途端に安っぽくなると思うんで。

2 ● グラ娘。
●30ポイント

ミラクル博士の素敵な日常のトライアングルは無敵だった

博士の研究対象は一見して異常だ。
粉モンに命をかけているといっても過言ではない。

「博士?、今日の実験は?」
「それは、良い質問だ。今日は、CH3COOHのお好み焼きにもたらす、ふんわり度の
おさらいだよ」
博士は、そういうと、研究室――半ば調理室でもあるのだが――の中でキャベツを刻み始めた。
言っておくと、この博士、キャベツを刻む作業は、頑として他人に譲らない。
どうあっても、博士一人で幾らでも刻むのだ。

過去にこんなエピソードがあった。
「これ、うちで使っていたものなんですけど」
学生が取り出したのはフードプロセッサーだ。使ってたと言う割には意外と綺麗で
傍目には新品同然に思える。
「いやあ、うちのお袋、凝った料理とかあんまりしないんで。良かったらキャベツ
刻むのにでも使って貰おうと思って持ってきました」
博士激怒。
2時間半に渡り、包丁によって刻まれたキャベツと、機械処理されたキャベツの
お好み焼きにもたらす差、つまりはフードプロセッサーの功罪を延々と語り最後の
最後になって
「そんなもん使って美味しいお好み焼が作れるのなら、最初から使っているよ。
でもダメなんだ。やっぱり包丁でないと。それに幅や長さ、すべてそのキャベツの
固さ、葉の厚さ、鮮度、品種、様々を考慮して調整してやらなくてはならない。
たかがキャベツの加工というなかれ。そこには数多の研究が既に行われ、現代の
科学では、熟練の職人には敵わない分野であるということを私が証明済みなのだよ」
そう語る博士の目にはうっすらと涙が光っていた。


そんな博士の注ぐ愛情の60%ほどは『お好み焼き』。
30%ほどが、『タコ焼』へ。
残りが『ネギ焼』。

粉モン博士とも異名をとる彼だが、実はこの3品以外にはまったく興味が無い。

こんなエピソードもあった。
「博士?、卒論のテーマをもんじゃ焼にしようと思うんです。
もんじゃ焼の土手におけるソースの浸透率などを……」
その学生は、最後まで言い終えることなく、博士のバックドロップの餌食になった。
博士は、ヘソで投げるので、ダメージが絶大なのだ。
さらに博士はバックドロップで意識を失った学生に対して三角締めでとどめを刺すほどの、無茶っぷりだった。

そう、博士は学生時代にはプロレス研究会に所属しており、軽量ながらも筋肉質で
ヘビー級とも渡り合える稀有な学生レスラーだったのだ。
そして、その三角締めは、加減を間違えれば対戦相手を死に追いやるほどの、
恐ろしいほどの切れ味として、半ば封印されていた技であったらしい。
バックドロップはまだしも、三角締めまでもが繰り出された理由は、未だに明らかに
されていないが、どうやら博士は粉モンでも、自身の興味を惹く3品以外は、
毛嫌いしているか嫌悪しているか憎悪しているのだろうと、学生、研究生の間で
噂され、以降それらの話題はタブーとなった。

そんな博士でも、朝マックに行けばホットケーキのバリューセットを頼んだりする。
どうやら、ホットケーキは研究対象でもなく、憎悪の対象でもないらしい。

ある朝、数人の学生とマックブレックファーストをしていた時のことだ。
徹夜明けの朝だった。
「博士はいっつも、ホットケーキには、シロップもバターもつけませんよね?
なんかのポリシーがあるんですか?」
博士曰く、
「お好み焼きにソース、マヨネーズ、マスタード、青海苔、花かつお、これらを
欠かしたことはありません。例え研究時にでもです」
「いや、それは知ってます。ホットケーキです」
「お好み焼にはルールがあります。私の決めたルールです。これは何人たりとも
破ることはできません」
「はあ」
「ホットケーキにはまだルールを制定していません。ところで、これらはやっぱり
ホットケーキに塗るものなのですか?」
博士は、シロップと、バターを指差して学生に聞く。
「はあ、だからついてるんだと思うんですが」
「では試してみましょう」
そういって、博士は、ホットケーキにシロップとバターを塗りだした。
そのまま一口食べ、そして、満面の笑みを浮かべた。
「これ、美味しいですね!」



そんな博士が晩年に取り組んでいた課題はもっぱら、
「そう、最強の粉モンを作るんですよ。お好み焼と、タコ焼とネギ焼の
完全なる融合です」
一説に寄れば、博士が最後の研究を始めてから、一線を退くまでの15年間は
粉モン以外を口にしなかったとも言われている。
結局、志半ばにして、研究室を後にする博士であったが、その顔は晴れ晴れとしたものだった。
「博士、最強の粉モンを作ることはできませんでしたね」
「最強の粉モン?」博士は不思議そうに学生に尋ねた。
「えっ? お好み焼と、タコ焼とネギ焼の完全なる融合を目指して、研究してたんじゃぁ……?」
「ああ、ミラクル焼ですか。それならとっくに完成していますよ」
「そうなんですか? でも論文とか……」
「論文にはしていません。それは、この中にある、それで十分です」
博士は、胸に手をあて誇らしげだ。
「ミラクル焼は、博士のこころの中にあるってことですね。
なんだかロマンチックですね」
「心じゃありませんよ。さっきも食べましたからね。ミラクル焼。
まだ、胃袋の中に残っているはずです」
「か、完成してたんですか?」
「そりゃあもう、とっくに。この十年、ミラクル焼しか食べてませんよ」
とどのつまりは何をしてたんだか、さっぱりわからない博士であった。


GM91さんのコメント
バックドロップはルー・テーズ式でよろしいでしょうか。

グラ娘。さんのコメント
ご指摘ありがとうございます。若干加筆しました。

GM91さんのコメント
ふはは(^^; 〆切までに辛さ指定考えといてくださいね。

グラ娘。さんのコメント
辛さはお任せしますが、お願いが一点。 各作品で、最低ひとつはダメ出しを。 さらに、ひとつはいいとこ探し(無くてもでっちあげるのだ!)を。 それぞれ、具体的であれば、より私が喜びます。では、おやすみなさい。

GM91さんのコメント
お任せ、ダメ出し、いいとこ探しにて承りました。

GM91さんのコメント
う?ん、オチがまだちょっと中途半端かな…。もう一声!って感じです。 せっかくの加筆ですが、ホットケーキの件がうまく活きなかったのでちょっともったいない気がしますね。 無理に落とさずに、おバカテイストを磨く方に専念した方が良かったかも知れません。 あと、研究室の学生は「博士」とは呼ばないかな。「教授」「先生」あたりか。 「なんだかロマンチックですね」 「心じゃありませんよ。さっきも食べましたからね。ミラクル焼。」 こういうの好きです。

3 ● グラ娘。
●50ポイント

僕は、これからおこさねばならない。
たった一人の博士として、偉大なる奇跡を。



『これで、歴史の授業も終わりです』
電子音声が告げた。
『基礎課程は終了し、明日からは実践科目の学習へと移行します』
ほんの入り口に立ったばかり。
長い長い道のりの、それでも到達した第一歩。
ほんの3年で詰め込まれた僕の知識は、それでも博士号クラスに到達しているらしい。
だけど、まだ、やっと第一段階を終えたばかり。



『お目覚めください。非常事態が発生しました。
緊急時対応マニュアル、パターン251?A項目により、あなたの知性を必要としています』
無粋なコンピュータの音声で現実を認識させられた。
当時の僕はまだ、たったの5歳。それでも、僕が選ばれた。

5年間過ごした地球。物心付いたときには既に、人類は終焉を迎えようとしていた。
太陽に起こった異変。そのあおりを受けた地球上での異常気象。
滅亡までのカウントダウンとともに僕は短い人生を過ごしていた。
だけど、人間もただ、運命に振り回されるばかりではなかった。

――箱舟プロジェクト。
優れた遺伝子を持つ限られた人達を、宇宙へと解き放つ。
何隻もの宇宙船が建造されていた。
自給自足を目指し、太陽光を受けながら少しでも長く生存することを目指すタイプの
船。
あるいは、太陽系を飛び出し、新たなる生活環境に適した星に辿り着くまで、延々と
その旅を続けるもの。
僕が乗せられたのは、後者の船だったんだろう。

すべて、コンピュータの学習用ソフトから得た知識だ。
当時の僕は、大人たちが悲しみ、慌てふためいているのをぼんやりと意識していた
だけで、何が起こっているかを理解できていなかった。



『長い長い旅でした。出来る限りは自動での運行を目指していました。
なんらかのトラブルが発生しない限りは、オペレータを必要としないシステムで
あったはずなのです。
また、技術者は不測の事態に備えて、十分な人数を確保していたつもりです』
大丈夫のはず、大丈夫なつもり。
計画に携わった大人たちを攻めても仕方ないだろう。
ましてや、事実を語るコンピュータは、現実に起こった出来事を報告しているだけで、
何も悪くないはずだ。
それでも僕は、文句のひとつも言いたくなった。
「なんで、僕なんだよ……」

入念に検討された計画だとは言い難い。何故なら、掛けられる時間に限りがあったから。
どれだけ慎重に進めても、全ての問題をクリアすることは出来ないだろう。
だって、それだけ長い時間を旅してきたのだから。
目覚めた僕は5歳でも、生まれてからは何百年という月日が流れていたらしい。
その間、僕は冷凍睡眠の状態で、新しい居住地を目指して旅していた。
高機能なコンピュータが制御する、当時の最新技術を駆使して作られた外宇宙航行船。最初の頃は、順調で、技術者が定期点検のために何ヶ月かに一回ずつ交代で、冷凍睡眠から目覚めて、確認作業を終えたら再び眠りに付くという予定通りのサイクルが繰り広げられていたらしい。

しかし、そう順調な旅は続かなかった。
次第に、技術者の作業は増え、トラブルが起き、解決してはまたトラブル。
あるものは、トラブルと向き合っている最中に、病に倒れ。
またあるものは、トラブルに備え、孤独な監視を何十年と続けた後、老化によって。
徐々に、技術者は少なくなっていった。
それと同時に、備蓄していた食糧も減少していく。
そして、ついに最後の技術者の命が失われた。
幸い、その技術者はシステムを正常な状態にしてから亡くなったのだが、次のトラブル
に対処できる人材はもういないらしい。

そこで、目覚めさせられたのが僕だった。
たったの3年で、プロフェッサー、博士号クラスの知識を詰め込まれ、その後もひたすら宇宙船の異常に備えた演習。
次のトラブルを乗り切るための最後の砦。
遺伝子のパターンやCT画像などの情報を元に、適正者として選ばれてしまった僕。



『対象惑星の大気は、地球の組成とほぼ変わらず、適応可能です。
植物状の物体も観測されているため、自活できる可能性があります。
問題は、正常に着陸できるかどうかです。
推進器のいくつかが正常に動作しないため、自動計算での着陸起動の割り出しが不可能です』
まさに、想定外の出来事なのだろう。目の前に新たな安住の地を見つけながらも
そこに到達できないでいる。
たしかにコンピュータには難しいだろう。
正常に動かない推進器のことも考慮に入れ、着陸起動を計算し、さらに途中で何らかのアクシデントが発生した場合に即座に対応する。
たった、それだけのことだ。
僕が学んできたこと。10年分の人生のうち半分を占める努力の日々。
その全てを出し切れば、不可能ではないはずだ。

最後のチェックを終えて、着陸シーケンスを起動する。
これから、僕はおこさねばならない。
たった一人の博士として、偉大なる奇跡を。


GM91さんのコメント
お任せ、ダメ出し、いいとこ探しにて承りました。

GM91さんのコメント
文章、ストーリー共に秀逸だと思います。 ずいぶん悩んだんですが、BAは#9に譲りました。 WでBAつけたいくらいですが、ポイントは同点ってことでご了承ください。 ダメ出し: 「奇跡」が少し軽そうな感じがしてしまうので、もっと「そんな無茶な」感が出ると緊迫感が増すのではないかと。 あと、何か気の利いたタイトルとか在ると良かったかも。 よいところ: ここが良い!と挙げ難いですが、強いて言えば 文章としての「遊び」に頼らずに読ませるストーリー/設定でしょうか。 今後も期待しております。

4 ● hokuraku
●20ポイント

【three quarters】

「ひーぃちゃん♪」
忘れようもないその声が、僕をまどろみから呼び戻す。
もう二度と聴くことは無いと思っていたその音色に、目の前の霧がさっと晴れた。
あまりのことに戸惑った顔をしてたのだろう。夕日を背にして、少し心配そうな顔をする。

あの子と初めて会ったのは、社会科の先生がテストを返すのにもたついた所為でいつもの電車に乗り遅れたときだった。
次の電車は45分後。
容赦ない夏の日差しと、遠慮ない蝉のラブ・ソングが、屋根のないプラット・ホームを彩っていた、そんな午後のこと。
45分と二駅分の、短い恋だった。

一回ならば偶然。
三回ならば必然。
でも二回ならば、人はそれを奇跡と呼ぶ。

多くは望まない。必然でなくてもいい。
でも、いまはこの奇跡を、手放したくない。
45分と二駅分に、少し足りないこの時間だけは。


----
#あえて解説なしで。


GM91さんのコメント
ありがとうございます。極甘にて承知しました。 ラスト1行は作品でしょうか?コメントでしょうか?一応。

hokurakuさんのコメント
あ、ラスワンはコメントです。 記号挟んでおいたのがはてな記法と混ざって消えちゃったみたいですね。 分かりにくいので修正しておきます。

GM91さんのコメント
了解です。細かくてすみません。

GM91さんのコメント
博士です。 ネタに対する着眼点は良かったとです。 もうちょっとストーリーば展開してくれれば大化けしたかもしれんとです。 博士です。

hokurakuさんのコメント
どうもです。 今回は 1)なんだよー、みんなハカセばっかりじゃんよー。 2)最近みんな長いよー、読む気しないよー。 に対するアンチテーゼとして書いてみました。長い文章読みたくなくなったのは老化したせいですね、自分。

GM91さんのコメント
>2)最近みんな長いよー、読む気しないよー。 お始祖さまにそう言われると耳が痛いっす

5 ● minoru-0413
●40ポイント

「ミラクル博士」「無敵のトライアングル」

『お兄さんのニゲラ』

お兄さんは体が弱かったです。
いつもレースの綺麗なカーテンを閉めて、少し暗い部屋で寝ていました。
ときどき起きてもベッドからは出ずに、御本ばかり読んでいました。
窓の外を眺めるのは何時も雨の日か夜になってからでした。
太陽は好きじゃないのかなと私は思いました。
お兄さんは淋しそうな顔で言いました。
「嫌いなんじゃないんだよ。本当は御日様の下で沢山遊びたい。」
お兄さんは虹を見た事がなかったそうです。
私が遊びに行っても、御兄さんは寝ている事が多かったです。
静かに寝ているお兄さんはとっても優しそうな顔をしていました。
綺麗な御顔をしているお兄さんは、とても素敵でした。
お兄さんの腕はとても白くて、細くて優しいです。
私の髪をくるくると巻いて遊ぶのが好きでした。
優しく頭を撫でてくれると、とても嬉しかったです。
お兄さんは怖いお母さんと二人で小さな緑のお家に住んでいました。
お母さんは御医者様に払うお金が高いと、お兄さんをよく叱っていました。
御飯をあまり食べられないお兄さんに残さず食べなさいと言うのです。
お兄さんは辛そうな顔をして食べていました。
熱を出したお兄さんに何で治らないのと怒りました。
お兄さんは赤い顔を枕に隠してしまいました。
お母さんがお部屋を出てもお兄さんは顔を見せてくれませんでした。
泣いていたのだと、あとになって気付きました。

「お嬢さん、今日はどうしたのですか?」
「お兄さんのお熱が下がらないの。元気になるおまじないしたいの。」
数ヶ月前に近くに越してきたのは、博士だった。
物知りで、優しくて、まるで自分の孫のようにマリーを可愛がってくれた。
マリーはお兄さんの次に、博士が好きになった。
お兄さんが三日前から熱を出し、ずっと寝ていたのが心配で、マリーは今日も博士の家を訪れた。
博士は何でも知っている、きっとお兄さんを元気にする魔法だって知ってるかもしれない。
「おや、彼はまた熱を出したのですか。それは大変だ。」
博士は机の上で手を組み、少し困った顔をした。
マリーは椅子の上で足をぶらぶら動かす。
お兄さんが大変だから、急いで元気にしなくちゃいけない。
そのことばかり考えてしまって、心の中が忙しい。
「お兄さんは外に出た事がないのでしたよね。」
博士は暫くすると立ち上がり、戸棚から小さな箱を取り出した。
埃を被って灰色斑の箱から出した何かを、博士はマリーに渡した。
マリーには何なのか分からなかったので、博士は優しく言った。
「これは彼にとって素晴らしいプレゼントになるでしょう。」
マリーはお父さんから貰ったハンカチでそれを包んで、ポケットにしまった。

「まだお熱下がらないの?」
大きな青い目を涙でキラキラさせて、少女は僕の顔を覗き込んだ。
あと少しなんだ。御免ね。
少女の頭を撫でようと腕を伸ばす。
また少し細くなってしまったことに気付いて、ちょっと怖くなった。
少女は僕の手を握ると、涙を堪えて言った。
「今日はプレゼント持ってきたの。ちょっと待っててね。」
少女はポケットから何かを取り出して、準備を始めたようだ。
少しわくわくした。
細く開いた窓から差し込む日の光が眩しかった。
白い線が床を走り、少女の手元で弾けた。
「あそこ見て!」
壁に、リボンが映っている。
綺麗な、カラフルなリボンが揺れている。
三角形のプレゼントから、長く細い光が垂れていた。
「これ、虹なの。綺麗でしょ?」
このリボンが…?
本当だ。凄く綺麗だね。
涙が出そうだった。
「元気になったら、私と一緒にお花畑に行こうって約束したよね。雨上がりに、虹も見ようって。」
そう、約束したね。
いつか、行きたい。
少女の笑顔を見て、頑張らなきゃと思った。

「お兄さん、今日も虹が出てるね。」


minoru-0413さんのコメント
ニゲラ http://www.hana300.com/nigera.html 講評はおまかせで。 あ、ハヤシライスはないんですか?

GM91さんのコメント
ハヤシライスもお子様向け/大人向け/ドS向けとございますが、いかが致しましょう?

minoru-0413さんのコメント
あ、じゃあ大人向けでお願いします。

GM91さんのコメント
ありがとうございます。大人向けにて承りました。 ※SじゃなくてMでした・・・。すみません。

GM91さんのコメント
講評でござんす。 文章は丁寧で読みやすいです。 ストーリーとしては、叙情的で佳い作品に仕上がっていると思います。 大人向け、ということで少し苦めの事を言いますと、悪い意味で「普通」です。 誤解を恐れずに言えば、ちょっと作為的と言うか、他の人でも書けそうとでも言うか。 うまく表現できなくてゴメンですが、氏の持つ独特のオーラが足りない感じがします。 適切かどうかわからんが、例えを出すと http://www.youtube.com/watch?v=FPIjBSxw3zw&feature=relmfu http://www.youtube.com/watch?v=JWcbHfqvEX4 が http://www.youtube.com/watch?v=SNk9x5oN3_A&feature=related みたいになっちゃってびっくりと言うか。もちろんどちらも好きですけどね。(^^; ただまあ氏の表現したいものを他人が規定するのもおかしな話で、 あくまで私個人の感想、というレベルでご理解いただければ、と思います。 どちらも紛れもなくあなたの作品なのですから。 毎回モヤっとした事ばかりでは申し訳ないので、細かい点をいくつか。 1)プリズムで虹を見せるくだり、ちょっとあっさりしすぎているのでもう少しじっくり描写しても良いように思います。 あと、ラストの1行。これはつながりが悪い感じがします。 いっそ無い方がすっきり締まるようにも感じましたが、何か含みがあるのであればもう少し書いた方が良かったかも。 2)タイトルは花言葉つながりと解釈しましたが、本文に絡みがないのでちょっと違和感が残ります。 安直にキーワードだけ登場させるのも興ざめですけど、もう一ひねりあると生きてくるのかな、と思いますね。 3)「マリーは椅子の上?心の中が忙しい。」 このあたり、上手い表現だと思います。ぐっと来ました。

minoru-0413さんのコメント
有難う御座います。 今回は「ミラクル」と「無敵」に振り回されてしまったので、絵本のような世界観を目指すという形で逃げた結果です。 今読みなおして改めて普通だなと思いましたw ニゲラはお花畑に咲いていた花というつもりでしたがもっとちゃんと書きたかったなと思うところです。 弥演琉ワールド全開でも良いんですけど、ゆらゆらしたお話も好きなので。 珍しいものが書けたなぁと開き直ったところです←

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