ハワイはアメリカ合衆国です。アメリカ合衆国に3ヶ月以上滞在するためには、ビザか永住権か市民権が必要です。これらをまだお持ちでない場合には、USCIS、つまり米国政府の移民局に申請し、米国大使館に行って発給を受けなければなりません。申請は素人ではまず無理です。すでに大学が決まっていて入学許可証が手元にある場合の学生ビザ申請は個人でも可能です。
学生ビザの場合には留学のお世話をする会社を経由するのが確実です。通常は大学、語学学校、専門学校になり、公立高校への留学はできません。ハワイの公立高校はハワイ州の税金で運営されているので、ハワイ州の居住者になって保護者がハワイ州の税金を納めないと、公立高校に行くことができません。交換留学生の制度も一般の人には公募されていません。ハワイ州の公立短大ならば、全学生の10%を上限に留学生を受け入れています。ハワイ州立の公立短大を優秀な成績で卒業すれば、ハワイ州立の名門大学、ハワイ大学への編入も可能です。
保護者が適切なビザを得てハワイに家族で引っ越した場合には、その扶養家族はハワイ州の公立高校に転入することができます。ご家族が日本でお店や会社を経営されている場合には、ハワイに系列店の出店や支店を設置する方法があります。
永住権は通称グリーンカードと呼ばれています。移民弁護士事務所が取り扱っています。最短で確実に永住権を得る方法は2つあります。第1は本人がアメリカ市民と結婚することです。ハワイには1万人ほどの日本人女性がこの方法で暮らしています。第2は保護者の方がアメリカ政府のプロジェクトに約5千万円出資する方法です。審査基準を満たせば一年以内に家族の全員に永住権が発給されます。
市民権はアメリカ合衆国内で生まれたか、永住権を得てアメリカに5年以上住んだ後で市民権を申請して認められた場合に発給されます。日本政府は成人の2重国籍を認めていないので、日本人の成人がアメリカの市民権を獲得した場合、日本国籍は無効になると考えられています。
ハワイは教育に熱心なところなのでレベルの高い私立学校があります。
公立学校は地域によって入学する学校が決まります。これはつまり、高級住宅地に住むと安全でレベルの高い公立学校に進学できる。逆に高級住宅地ではない地域の公立学校は安全ではなかったり、他の地域からの新参者に対していじめがあったりして問題になることがあります。
公立学校の学区は、高級住宅地、米軍基地関係、ローカル住民の住宅地、と3つに分類されます。
日本からのお引越しをお考えの場合には、高級住宅地に住めるならば公立学校でも良いが、ほどほどのところに住まれる予定ならば私立学校が良いのではないかと思います。
私立学校の授業料は公立学校よりも高いですが、それにもまして、世界中からの大富豪が住む高級住宅地に住むのは桁違いにお金がかかります。