コンテンツの集合としてのメディアですが、実現するには費用の問題が大きいでしょう。
現在はメモリーの価格が低下しつつありますが、それでもタダではありません。
何時でもネットからアクセスして好きな番組を見るには、放送局の方で常にどの番組でも必要数だけ(同じコンテンツに集中した場合は一気に数万以上という数字も考えられない事ではありません)発信できるだけの容量が確保されていなければなりません。
同じコンテンツのコピーを必要数を予想して確保するには膨大な記憶領域が必要です。
人気番組の新規リリースではアクセス数が予想以上になるでしょう。
また、もう一つ、通信量(=通信料)の問題もあります。
現在はアクセスポイントごとに今やご町内に最低でも一カ所はあるようになった中継ポイントから一本一本光ケーブルを引っ張って対応していますが、そうしなければならないほど一般的なネット環境でさえ大量の情報が行き来しています。
各家庭ごとに好きなコンテンツを見るには、現在のテレビの情報量を視聴者数だけ掛けた数字の情報を送らなければなりません。
携帯の回線だけでも震災の時にはつながりませんでした。
視聴者の好みに応じて極端な情報量が送信される事態が予想されます。
現在の画質や音質で・・という前提で考えた場合でさえ、ネット回線が破綻するのは目に見えています。
もっとも、テレビは面白くないのでテレビを見る人が減り続けている。
メモリーやネット回線の価格低下も予想されるので、そのうち意外に早い時期にバランスが取れるかもしれません。
回答リクエストありがとうございます。
そうですねえ。
わたしは、通常放送と、オンデマンド放送の両方が必要だと思っています。
オンデマンド放送はとても便利ですが、
人は見たい番組があるかこそ「デマンド(要求)」します。
まったくの未知の番組は要求できません。
本屋さんや図書館を利用するように、
タイトルやあらすじから知らない作品を選ぶ人もいるでしょうが、
まあ少ないでしょうね。
オンデマンド放送は自分が何を欲しがってるか知ってる人のためのサービスです。
一方、テレビの通常放送は、
視聴者の都合などあまり関係なくさまざまな番組を垂れ流します。
見たいものはなくてもテレビはつけておくという人は多いでしょう。
面白そうな番組になった時だけ注目して、
つまらなくなったら放置する、あるいはチャンネルを回しちゃう。
視聴者は見たいものを選んでいるつもりになっていますが、
実は上から落ちてくるものに食いついているだけです。
この仕組みの何がいいかっていうと、
まったく要求のない視聴者にものを見せることができることですね。
自分が何を欲してるかわからなくてもテレビが勝手に「これはどう?」「こっちのも面白いですよ!」と流してくれるのでオンデマンドだったら絶対見ないようなものも見ちゃうでしょ。
ですから、作るのにお金がかかる新作番組はこれまでどおり通常放送で流し、
要求のない大勢に見てもらうのがいいと思うんです。
そして「今のなに? おもしろいので最初から見たい!」とか
「ネットで話題になってた昨日のドラマを見たいんだけど」となった時に
オンデマンド放送が本領を発揮します。
>TVの「番組システム」の存在意義?
(1)番組システムをとる理由?
視聴率を算出するため。
(2)必要性、メリット?
・視聴率からCM料金を決める算出根拠として必要。
・企業にCM料金を提示しやすいというメリットがある。
つまり、番組の視聴率が、CM料金に連動している。この番組は、これぐらいの視聴率があります。だから、CM料は、全国放送、曜日、時間帯、15秒、30秒、回数などで、いくらになります。という感じですね。
(3)番組システムを廃止。オンデマンドという視聴スタイルにしたらどうか?
・TV配信料(広告なし)だけだと、番組制作費を回収できない。
・CM料金をどのように得るか。
・代理店、芸能プロダクションへの影響大。
・企業の宣伝広告費の増大。
などなど
先日、朝日で「TV番組「無料配信時代へ」米グーグル副社長語る」という記事がありましたが、日本の放送業界・総務省は、完全に世界の潮流から取り残されてますね。
2006年の記事「テレビCMが時代に取り残されていく」ですが、面白いです。いまもあまり、日本は変わっていない気がします。残念ですが。
B-CASカードの問題とか、なんやかんやで総務省が介在していること、
NHKというみなし公務員のような組織があることや、放送そのものが何より法律や免許によって縛られる事業だからでしょう。
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Hyperion64 ●83ポイント ベストアンサー |
広告代理店やメディア関係者との会話から、下記のように考えています。
テレビの「番組」はおそらく新聞などの紙媒体の枠買いと同じ源から出発していて、目立つ「スペース」に広告を貼り付けるという発想なのだと懐います。つまり、番組という「場所」の割り当てのために存在するのではないかと思います。(以下公共放送は無視します)
紙媒体とやや異なるのは「時間帯」と「到達率=視聴率」により番組の単価(スポンサーへの販売価格)を決めることができることです。新聞ではどの場所がどれだけ読まれているかわかりませんからね。
ただし、ネットと比較してみれば視聴率はザルです。本当に視聴者が身を入れて観賞しているかどうかわからないのですから。
他方、テレビ局側からすると制作会社に「番組枠」を貸し出して、そこからコンテンツを供給してもらうという場所貸し管理のしやすさもあります。(ニュース番組だけは自前なのですけどね。)
そうなるとテレビ局はデパートと同じようなテナントビジネスなのでしょう。
つまり、広告代理店と制作会社に「番組」枠を丸投げしているのに近いのかもしれません。それ故、番組の良し悪しはこの二社で決まります。
全体の力関係では広告代理店が強いと言われています。
こうした仕組みは、ご指摘通り時代のニーズには合わない「古い」ものになりつつあります。ただ、ネットコンテンツと違いテレビ放送はリニアなのでスケジュールに従って一方的に流す(ブロードキャスト)だけです。それ故、時間帯で区切りをいれるしかないという制約はどうしてもつきまといます。
回答になるかどうかわかりませんが、以上が自分の経験からの見解です。