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朝貢貿易における朝貢される側の利益を教えてください

●質問者: Wylfred
●カテゴリ:学習・教育 政治・社会
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 2/2件

▽最新の回答へ

1 ● miharaseihyou
ベストアンサー

「遠交近攻」という戦略です。
現在の中国もそうなのですが、スグ側の国は攻撃して征服しようとします。
一方、離れた国には利益を与えて味方に付けようとします。

例えば、歴代の中華王朝に一番多く侵略されたのが朝鮮半島です。
半島では何度も民族単位で絶滅させられています。
現在の朝鮮民族は周辺から移住してきた民族(それも何代目かの・・です)の末裔です。

一方で日本の歴代政権は中国へ留学生と形ばかりの朝貢(と言っても国同士のお付き合いですから、それなりの品ですが)をして、当時の最先端国家であった中華王朝から洗練された品々を大量にもらって帰りました。
もちろん、留学生が持ち帰る知識も政権にとっては貴重なものです。
このように、朝貢する少し離れた国家には「交易品」と「王号」を与えるなどして懐柔し、攻略しようとする国の味方にならないよう利益誘導します。
攻略された国は・・・根こそぎ、人も物資も資源も・・略奪されます。

朝鮮半島では名前だけ与えられた王朝が中華王朝に奴隷や物資を国力を無視して送り続けました。
中国からの使者を迎えるのに朝鮮国王は土下座して迎えたと言います。
日本が朝鮮を併合した当時、半島にはインフラは皆無だったそうです。
日本が懐柔されずに朝鮮王朝の味方をしていたら、少しは違った歴史になったかもしれませんが、結果論ですね。

朝鮮半島から略奪された富は歴代の中華王朝の繁栄を支えましたが、同時に外征の原資にもなりました。
現在のウルグアイ自治区やチベット、モンゴル、タイやベトナムなどへの遠征が略奪を伴って何度も行われました。
揚子江以南は元々中華民族の領有ではなかったとも言われています。
三国志をそういう目で見たら、呉の国が違って見えると思います。

中華王朝の歴史書では略奪を伴う外征は反抗的な蛮族を成敗した事になっています。
所謂「勝った側」による「歴史の書き換え」ですね。
略奪した物資や奴隷を使って万里の長城や故宮は築かれましたし、富の集中が怠惰な政権を助長し、王朝は何度も破綻しています。
現在の人民共和国は世襲制度の欠点を改善しようとする中華民族としての試みのような気がします。
法よりも人が強い現状を見ると、あまり成功しているようには見えないけど。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A0%E4%BA%A4%E8%BF%91%E6%94%BB

http://blog.goo.ne.jp/nagashima21/e/7f9e585ec4386c908aba3ff9bfec190c


2 ● rsc

こちらは参考になるでしょうか。まぁ、戦争するにもお金がかかるということで。(^_^;
●朝貢

これには、周辺異民族と敵対関係になるよりも、朝貢を受けて回賜を与えたほうが安上がりであるという現実もあった。仮に周辺の異民族を討伐して支配下に置いたとしても、生産性の低い地域に支配領域を広げるだけで、税収よりも軍事支配のためのコストのほうが上回る事になる。つまり朝貢は中国政権にとって優れた安全保障システムでもあった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E8%B2%A2


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