中国の発表する指数はでたらめだ、とか記事が出てましたね。
まず、質問の趣旨なのですが、誰が勘案するのでしょうか?アナリストを含めたメディアや、金融機関を含めた投資家が「この国の指数は精度が低いから、割り引いて勘案しよう」と反応することなのですか?それとも個人が、なのですか?発表する側が、というのはほぼないでしょうけれど、念のため。
個人が思うかどうかはそれぞれでしょう。ただ、アナリストやメディア、投資家からすると、「国の出す指数を信頼しなかったら何を信頼すれば良いのか」、「隅々(田舎の農村など)まで把握しているであろう国の発表する指数が信用できないなら、人的リソースの限られる民間はどうなのか。じゃあ、自分の足で稼ぐしかない」、ということになってしまいます。「この国の指数は精度が低いから、割り引いて勘案しよう」とは構成員個人レベルでは思っても、組織としてはなかなか割り引いた判断結果にはつながらないのではないかと考えます。だからこそ、中国の発表する指数は信用していいのだろうか、というのは大問題なのだ、と私は問題の把握をしました。
もちろん勘案はされますが、基本的にその国家しか知りえない機密情報のため海外は当事国を信頼してます。
あと海外の先進国の多くで国勢調査が立ち行かなくなっているそうです。少し古いですが、2006年の4月20日の朝日新聞夕刊によると、「ヨーロッパの国勢調査を研究している濱砂敬郎・九州大教授は「先進諸国の国勢調査は危機的状況にある」という。」 (中略) 「ヨーロッパを見ていると、日本のように全国一斉に全世帯の調査が成り立っていることの方が、奇跡にさえ思えてくる。」
だそうです。
中国だけではなく、日本のように精度が高い調査、発表しているのがそもそも珍しいために、指標の発表とは国際政治での舞台での政治関係とも密接に関連しているようですね。