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gtore ベストアンサー |
作意ある人の犬あり。名を廿四とつけたり。「廿四々々」と呼べば來(きた)る。「なにとしたる仔細にや」と問ふ。「しろく候(さふらへ)ば」。「さて實(げ)にも實(げ)にも」と感じ家に歸り、白犬をもとめ廿四と呼ぶ。「いかなる心持ぞ」と尋ねられ、「しろう候へば」。
http://www.geocities.jp/sybrma/405seisuisyou.makino3.html
まずは、全訳をしてみます。
趣向がある人の犬がいる。名前を二十四とつけた。「二十四、二十四」と呼ぶと、犬が寄って来る。誰かが「どんなわけがあるのですか」と問うと、趣向がある飼い主は「白くあるからです」と答える。「本当だ。なるほど、なるほど」と感じ入って家に帰り、白い犬を求めて「二十四」と呼ぶ。「どういう意味ですか」と尋ねられ、「白うあるからです」と答えてしまった。
「しろく」といって初めて、「しろく」が「四六」となり、「しろくにじゅうし」から「二十四」となるわけなのに、「しろう」といってしまうと「二十四」にはなりませんよね。ですので、教訓はたとえば「人からなにかを学んだり、人のなにかを真似たりするときには、間違わないようにしなくてはいけない」といった感じになりますね。